劇場公開日 2017年7月7日

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「ニューヨークを飛び出し今度は古代ローマへ!そしてマトリックスコンビ再び!」ジョン・ウィック チャプター2 中村大輔さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ニューヨークを飛び出し今度は古代ローマへ!そしてマトリックスコンビ再び!

2023年11月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

妻を失いロシアン・マフィアに愛犬を殺され愛車を盗まれすべてを失った伝説の殺し屋ジョン・ウィック。彼の復活は裏社会を騒然させ、そしてロシアン・マフィアをたった独りで壊滅させたあの日の夜から5日後。なんとか愛車を取り戻し、新たな愛犬と共に平穏な生活を送ろうとした矢先、イタリアン・マフィアの幹部でありゲス野郎のサンティーノから暗殺の依頼を受けるがジョンは断る。しかし引退と引き換えに誓印を交わしていたためその掟により依頼を断ることができなくなってしまうがジョンは再び断るどころか断固拒否したため、サンティーノはジョンと亡き妻の思い出が詰まった家に問答無用でグレネードランチャーをド派手にぶっぱなし爆破させた。何とか愛犬と一緒に生き延びたジョンはサンティーノへ復讐を誓うがその一方サンティーノはジョンに懸賞金を掛けたためニューヨーク中の暗殺者がジョンを標的に。伝説の殺し屋は追う者から追われる者へとなってしまった…。
大人気ノンストップバイオレンスガンアクションムービー第二弾。
元々続編を作る気はなかったが前作の大ヒットにより
制作された。前作に引き継ぎ刺激の強い銃器による殺傷流血描写があるためR15+指定。本作からシリーズを重ねるごとにだんだんバイオレンス描写が過激になっていく。続編ということもあり世界観や程よいコメディ要素はそのままにスケールアップしニューヨークのみならずローマまで舞台を広げ、いきなりカーアクションから始まるようにアクションシーンは前作よりもやや多め。防弾仕様と引き換えに痛みを感じる特殊スーツや武器ソムリエそして主席連合など後に出てくる独特なジョン・ウィックワールドはここから始まったのだが本作からストーリーにやや陰りが見られる。しかしつまらないわけではない。特に鉛筆を使った伝説のシーンやジョン対スモウ、地下鉄での銃撃戦、美術館で鏡を有効活用したガンアクションシーンなど前作が大ヒットしたことにより今まで見られなかったかなりの制作費を注ぎ込んだ美しくも迫力のあるアクションシーンがたくさんあり、観ていて楽しいし退屈しない。本作の目玉はなんといっても盟友ローレンス・フィッシュバーン。もう揃うことはなかったであろう「マトリックス」コンビがまさかの共演。これだけでも一見の価値があると言いきれる。

中村大輔