「続・キアヌ無双 死んで貰います」ジョン・ウィック チャプター2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
続・キアヌ無双 死んで貰います
『スピード』を経て、『マトリックス』を経て…
キアヌ・リーヴス華麗なる三度の復活となったリベンジ・アクション、第2弾!
今回も問答無用のキアヌ無双!
とにかくキアヌのカッコよさとキレッキレのアクションを見る作品。
肉弾戦と銃撃を合わせた戦法“ガン・フー”は磨きがかかり、プラスして新たな戦闘スタイルも。
巧みなドライブ・テクニックで相手を跳ね飛ばす“カー・フー”、接近戦でナイフで相手の急所を狙い確実に仕留める“ナイ・フー”!
時には鉛筆までもを用い(さながら“ペン・フー”!?)、今回ジョンが殺した人数、141人とな!
ジョン、殺し過ぎっ!
でも、ジョンだって疲れ、何度も刺され、ついつい一緒になって苦闘してる気にさせられる。
バーチャルSFの救世主より、寡黙でクールで、それでいて生身の人間を感じさせる孤高の最強殺し屋のキアヌの方が好きだ。
話は前作同様、あるある。
一度は断った殺しの依頼をやむなく引き受けるが、それは罠で…。
今回も話はB級的だが、もっと分かり易い単純さでは前作の方が面白かった気がする。
が、ツボは抑え、ハラハラドキドキスリリング、意表突いたユーモアも。
武器やら服やら、殺し屋御用達のソムリエ。こんなの、あるんかい!?
罠に嵌められ、命を狙われる事になったジョン。街中行く先々に殺し屋たちが…って、この街、どんだけ殺し屋いんねん!?
別に笑わせようとしてる訳ではなく至ってシリアスなんだけど、何故かシニカルなユーモアを感じてしまった。
でも、裏社会の大物が集う主席連合は笑えない。これだけは本当にありそうで…((( ;゚Д゚)))
特筆すべき新キャストは何と言っても、モーフィ…もとい、ローレンス・フィッシュバーン。
『マトリックス』以来の共演、ジョンとは因縁ある関係というのも嬉しいキャスティング。
イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモ、ワンシーンだけだったけど顔馴染みの警官、そして殺し屋ホテルとそのコンシェルジュ…何だかもうお馴染み感が。
コンシェルジュがやっぱいいね。「こんなにすぐ再会出来るとは」(笑)
ズバリ、マンネリ化しつつある。
マンネリはマンネリでも、マンネリならではの見せ場や面白味をきちんと抑えている。
それは日本の任侠映画だって同じ。
話は毎回同じだが、ケジメと流儀を通す主人公の姿に惚れ惚れ。
『ジョン・ウィック』はどうしても任侠映画とその漢を感じ、キアヌがその役にハマったのだ!
妻を失い、愛犬を失い、今回は家を失い、ある掟も破ってしまい…
孤立無援。絶体絶命。
果たしてジョンに、再び平穏な日々は訪れるのか…?
こりゃ3作目はあるね。
次はさらにもっと激しいものになりそう。