ポリーナ、私を踊るのレビュー・感想・評価
全5件を表示
バレリーナとダンサー
主人公はバレーの才能が有り、親の苦労が実りボリショイに合格する。
しかしコンテンポラリーダンスに魅了された主人公はパリに行く。
足を痛めて休むことになるが、押し付けられる振り付けに疑問を感じる。
ダンスシーンは見事。
主演女優に難アリ
中途半端に感じました…
主役の女優さんはキレイですが、彼女の良さが演技でも踊りでもよく分かりませんでした。バレエのテクニックも一流ではないと思います。
私は原作は読んでいませんが、ボリショイを断ってでもコンテンポラリーを続けたい、というポリーナの強い情熱もあまり感じとれませんでした。無表情だし淡々としすぎているというか。それが魅力という見方もあるのかもしれませんが。
振付家役のジュリエット・ビノシュはさすがで、表情や動き一つ一つから役の感情がしっかり伝わり、ダンスが本業でもないだろうに笑、イキイキした空気感をかもし出していました。
後半でポリーナのパートナーになったカール役のジェレミー・ベランガールも素敵でした。演技は自然体だし、ダンスから発するエネルギーが何より素晴らしかったです。オーレリ・デュポンの旦那様なんですね!納得です。
やはり、主役のポリーナにはダンサーとしてテクニック・表現が突出している少女を起用するべきだったと思います。
だってダンスの映画なんだから。
「赤い靴」「愛と喝采の日々」「リトル・ダンサー」…記憶に残るバレエ映画はどのダンス場面も観客を唸らせたと思います。
この映画はそこまでじゃなかったかな。。。
ちょっと評価が難しいけど、悪くはない
バレエに打ち込む少女の挫折と、挫折からの模索としてのコンテンポラリーダンスへの挑戦とか、そういう映画なのかなーと思って見てきました。でも何ていうか、ポリーナの生き様というか、人生の判断がいちいち軽くてちょっとびっくり。これは挫折でもなんでもない、今どきの若者特有のこらえ性の無さでは・・とも思えてしまいます。ダンサーの物語ではなく、単純に思春期の少女ポリーナの自分探しもの、と捉えた方がしっくり来ますね。
私自身バレエ鑑賞は好きなほうで、ボリショイ・バレエ団の来日公演を見に行ったり、マイヤ・プリセツカヤの来日公演に足を運んだ事などもあります。ですが専門的にバレエやダンスについて分析するほどの目は持ち合わせていません。なのでポリーナが挑戦していく数々のダンスについても、正直その良し悪しはちょっと分からない。まあ、ボリショイは近年色々と悪い噂がありましたし、入らなくて正解だったんじゃないの?とは思いますが(笑
ポリーナ役のアナスティア・シェフツォワは本作が映画デビューとの事ですが、中々に魅力的。アントワープ(ベルギー)の港で舞踏家のカール(ジェレミー・ベランガール)と一緒に歩きながら軽やかに舞い踊るシーンが美しく、印象に残ります。夜のバイトに明け暮れ、清楚で綺麗だったポリーナが、化粧やら髪型やら擦れていってどんどん劣化していくのがリアルだったなあ。ラストシーンはどういう事なのか、ちょっと分かりませんでしたが(分かる方教えてください笑)、無軌道に舞う蝶のようなポリーナの生き方と、彼女の体現するダンスがリンクしていて、奇妙な美しさに引き込まれてしまいました。カール役のジェレミー・ベランガールも、経歴を見れば納得!のダンスでしたね。
全5件を表示