雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのレビュー・感想・評価
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邦題が勘違い
面白いんだけど、邦題は見る前の印象を変えすぎる。
センチメンタルな映画ではない。
原題はdemolition、解体。
その名の通り、ジェイクギレンホールがいろいろ解体しまくる。
彼のヤバい表情は普通の映画では無さそうであることを感じさせるが、
やっぱりやばかった。
でも何かを思いっきり壊したい衝動は誰でも共感できるし
どういう仕組みか知りたい気持ちも良く分かる。
みんなの上手く動かなくなった心を一度思いっきり解体することも大事なんだろーな。
解体することを恐れて臭いものに蓋状態なんだろうな、と。
妻の父親とかね。
でも最後にはconstructし始めたので良かった。
ジェイクギレンホールはやはりいい俳優。
あの表情はなんとも言えない。
破壊
デイヴィスが身の回りのあらゆるもの、結婚生活を分解・破壊することか...
ここまでブッ壊れると芸術に見えてくる。
主人公の妻が死ぬ
主人公ギレンホールがどんどんブッ壊れていく
ストーリーもブッ壊れる
最初は淡々とテンポ速く話が進む
「何処から面白くなるんだこれ?」と思っていたが
ジュダ・ルイスが登場した途端
センスの良い映画に変わっていく
ヒースレジャー、リバーフェニックスの再来か?
役に対する(特に言葉遣いに)繊細さが伝わってくる
高揚感に浸っている時に、また物語は予期せぬ方向に
ある意味開き直りの様な再構築展開
メッセージや加害者の男性
中絶やメリーゴーランドで含みを持たせる
多くは語らない監督センス
私的にたくさん映画を観ているが、また違う感覚を味わえる映画。
やはり「とことんブッ壊れるのはいらなかったのでは?」とか「含みが解りづらい」等で評価は分かれるだろう。
日本語タイトル命名由来はダウン症→ダウン→日射病でも倒れる(ダウン。既にダウン症と関係ないが文字だけ流用して)→車のサンバイザーで避けましょうか?→死んだ奥さんのダイニングメッセージ
なのかな?
(馬鹿な私の個人的推測でした。w)
糠に釘
大切にしたい
MOTTAINAI
言葉にできない心の旅
喪失を超える!!
破壊なくして・・
レビュー
邦題が違うよね〜
他の方が書いているように邦題が違う。
突然亡くなった妻を思い出して悲嘆にくれる話では無い。
数字ばかりを追い過ぎて妻の死を目の当たりにしても
何も感じなくなった男の少々手荒な再生の話。
先日観た「素晴らしきかな、人生」の対極のような話だな〜と思った。
あちらは愛娘の死に囚われ過ぎて、周囲を困惑させてしまう話。
こちらは妻の死にさえ反応できなくて周囲を困惑させてしまう話。
彼が破壊したものは、現代的で機械的なものが多くて
レトロなものはほとんどない。
そこはちょっとした文明批判にも見えたりする。
とにかく、ここまで無感動になった事がそもそも無いので
ちょっと私には分かり難かったです。
そりゃそうだよね、感動や共感や喜びを感じたくて
映画を観てる私にとって、何も感じ無い男の話には
共感できないわねえ〜(苦笑)
に、しても心の蓋が空いてない人が今、世の中に多いのかな〜
これまたジェイク・ギレンホークが好演
原題は「Demolition」解体。邦題は劇中に出てくるワードをそのまま引用したもので、すべて見終えてから振り返るとジワジワくる。
奥さんが亡くなって虚無感に苛まれている主人公がどのように再生していくかを描いている作品で、物理的な破壊をメタファーとして表現していて途中までは観ている側のメンタルも壊れてきてしまうような描写が多いのだが、終盤は伏線なども回収しつつ失って気づかされるものを印象的に描いていて心に残る一本だったと思う。
技術的に“フラッシュバック”のシーンなどの演出は素晴らしかったが、メリーゴーランドの件は観ているときにはピンと来なくてファンタジックに感じた。(あとで調べたら腑に落ちたのだが、説明も当然ないので読み取るのは容易ではないかも)
この作品はFワードがキーとして度々出てくるが、ラストシーンですべてを昇華させている点は秀逸で、モヤモヤしたものを一掃させてくれる気持ちの良い作品だった。
「静かなる狂気」を演じさせたら右に出る者はいないんじゃないかと思わせるジェイク・ギレンホールは、映画に出ればハズレのない役者のひとりで本作も圧巻のひとこと。
心を取り戻していく過程
悲しいことが起きたにもかかわらず、心の底から悲しめていない、もしくは他人事の様に客観的に周囲や悲しみを装う自分を分析しているもう一人の自分を感じる事がきっと誰にでも有るかと思う。
主人公はその感覚に分解して組み立てなおすという唯一つの方法で、本当の気持ちを取り戻していく。その過程をギレンホールの演技と言葉、そして彼の心象を象徴する映像で表現されている。本当にギレンホールの演技は印象的。
考えてみれば、妻を亡くした後に自動販売機の動作不良に対するクレームの手紙を出し続ける時点で、客観的にみて彼の心は相当な悲しみを負っている。だが数字を追うだけの仕事の中で麻痺している彼の心は自動販売機の様に動作不良中。身の回りの物を分解し破壊する度に少しずつ蘇る妻との記憶を追いながら、自分の心を修理していく。そしてある少年との交流が、酵素反応の様にその過程を加速させていく。主人公が様々なことを受け入れ、前に向かって走り出していくラストはとても心地よい。
この作品は2回観ました。1回目では、ギレンホールの演技がとても印象に残りましたが、ストーリー的にはおいて行かれた気がしていました。ただ、とても気になる作品だったので再度見に行き、漸く腑に落ちました。
愛の再確認
主人公はお金も綺麗な妻も持った成功者。そんな彼に突然の不幸が起こるところから物語は始まる。
前半は妻を失って明らかに情緒不安定になっているとはいえ、「妻を愛していなかった」、「死んでも何も感じない」といったセリフが多々ある。こういう部分で主人公に共感できない人は少なからずいるはずだ。
だが義父の言葉や、新たに出会った家族の存在が主人公自身も気付いていない、心の奥底にあるものを引き出してくる。その過程での家を破壊したりするシーンは主人公の感情が強く込められていた。
最後に車の中で見つけた妻の残したメモを見て、愛を再確認できたシーンはとても感動した。
「雨の日は会えない」→困難がたくさんあり、お互いが本当に愛し合っているのかさえも分からなくなってしまう。
「晴れた日は君を想う」→そんな困難がなくなり、離れ離れになった時に、困難がありながらも愛し合っていたと気付く。
ジェイク・ギレンホールの演じる情緒不安定っぷりには驚いたw
ナオミ・ワッツのワイルドの演じる母もキャラがしっかりたっていて良かった。
儚くも美しいギレンホールの演技
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