ミモザの島に消えた母のレビュー・感想・評価
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真実と向き合わない父
淡々とした映画。メラニーロランがきれい。
原題はブーメラン。これは祖母のことだろうか。それとも真実と向き合ってこなかった父のことだろうか。
父に全く感情移入出来ない。自分の母が妻を追い詰めて殺したとして、そのままそれを隠し続けるだろうか。真相を知りたがる息子を怒鳴ってまで。
最後に誇りに思うと言われてもと思う。
ただ一番気の毒だったのは管理人夫妻かもしれない。
僕みたいな爺が見る映画じゃなかったね♥
3日くらい前に見たけど、内容は忘れました。共感させて頂いた方には申し訳なく思っています。
兎に角、見てはいますので、この文書だけでも残します。
NGワードの影響で、愛の無いAI選別なのか?
今回は別かな。みんな僕が悪いと思っています。
今度こそ言葉を選んで、愛の無いAIさんにも気を付けてレビューさせていただきます。
不快にさせた方々には大変に誠に申し訳なく思っています。
特異な自然を織り込みたいがための思惑が上擦ってしまったように思えて…
「サラの鍵」に繰り返し号泣した経験から、
同じ原作者の作品として期待して観たが、
そうとは思えない位、深みの無い話だった。
義理の娘の不倫とも言える同性愛に対する
祖母の強引な妨害は、
時代的には有り得た話のように思えるし、
父親と祖母が子供達に隠し通したいと思う
母親の秘密は、
兄妹が主張するような嘘ではない。
だから、妻の死そのものには
直接的に責任の無い祖母や父親を、
場所柄もわきまえず追求する兄妹に
共感は得られなかったし、
思慮浅い人間性にしか感じられなかった。
そもそもが兄が常に苛立っているのは、
母の死因に対する疑念と言うよりも、
仕事の上でも私生活でも
全て上手くいっていないため
のようにしか感じられない描写だ。
想像するに、潮の満ち欠けで
現れたり消えたりする島への特異な道路を
物語の背景に据えたいがための
強引なストーリー展開に無理があった
ような気がしてしまう。
私は「サラの鍵」の鑑賞後のレビューとして
“全ての希望は真実の上にあるべき”との
鑑賞感を記載させていただいたが、
この作品でも、あたかも同じテーマ性を
想像させるような
妹による祖母への追悼スピーチがあった。
しかし、この作品での母親の秘密は、
希望に繋がるための
必ずしも明らかにすべき真実とは思えない。
真実を知ることが希望に繋がるためには、
この作品の兄妹のように
己の納得のレベルに留まるのではなく、
「サラの鍵」の女性ジャーナリストと
サラの孫の男性ように、
真実を能動的に受け止めての、
人間の成長への希望が見えないのでは
感動することは出来ない。
同じ原作者の作品の映画化、
「ミモザ…」の方の原作は読んでいない中での
比較で恐縮ですが、
2つの映画の出来不出来の印象は
演出側にあるのでは無く、
あくまでも“原作の質そのもの差”のように
感じるばかりだった。
一族の恥
同性愛に対する偏見は現代でもまだまだありますが、昔はもっと酷かったですよね。女性同士なら尚更のこと。姑が一族の恥と言ってましたが、個人よりも家の方が大事な時代ならではですね。結婚制度に苦しんだ先人達に結婚制度は早かれ遅かれなくなりそうと伝えたいです。歓喜するのは女性の方が多そう。
満潮になると海に埋もれてしまう道ゴア通路。そこを水面ギリギリに車を走らせるシーンが印象に残った。
2人の娘を持つアントワーヌ(ラフィット)だったが、長女がレズビアンであることがわかり、いささかショックを受ける。母の死に疑念を抱き、父とは喋らなくなってしまったことで、セラピーにも通っている。母が溺死した前日に自分はどこにいたのか、記憶がなくなっていたのだ。悩みながらも探ろうと何度も島に向かうアントワーヌだったが、建設現場の現場監督という仕事も身が入らず、ついには解雇されてしまう。
自殺だったのか、事故だったのかさえわからず、死の疑惑を当時使用人だったベルナデットにぶつけてみるも要領を得ない。やがて、母の遺品である時計を手に入れたアントワーヌは裏に刻まれたジャン・ウィズマンという名前を知り、父にぶつけたおかげで大喧嘩。祖母の葬式にさえ呼ばれなかったのだ。
祖母が死んだことにより、ベルナデットの夫婦から当時の事情を聞くことができた。母クラリスはジーン・ウィズマンという女性と恋に落ちていたのだが、娘がレズビアンだということと重なり、重厚さを増していた。そして嫁姑の確執もあったおかげで、満潮になると水没する道路を渡って島にいるジーンに会いに行こうとした事実を知らされた。
冒頭ではアントワーヌと妹アガット(ロラン)の車が事故に遭うシーンがあるのだが、終わってみると、それがかすんで見えてしまうほど・・・
まあまあかな。
勝手に不倫かなと思ってたけど、こう来たか!って意外だった。
全体的にみんなが怒ってて怒鳴り合ってる、特に主役のお兄さん。そのお兄さんに敬意を表するとか、誇りに思うとか、何言っちゃってんの?
期待し過ぎだったかな。
全てをオシャレにするフランス映画の凄さ
幼少期に母が死んだ。
父も祖母(父方の)もその件に関して語ろうとしない。
兄は真実が知りたい。妹は「考え過ぎ。いい加減にして。」と怒る。
ここから家族がこじれはじめる。
兄は家族・親戚の団らんをぶち壊しながら、周りから頭がおかしくなったと思われながらも真実を知ろうとする。
結果、真実が分かった時、妹が果てしなくブチ切れる。兄が驚くほどに。
母の死因は時代を反映しているものだった。
兄アントワンの娘が抱えている問題を口にするシーン。
あの瞬間、母の死因がなんとなく想像できる。
時代に不幸が重なった死のきっかけ。
後半にドラマが詰まっていて、前半は兄中心の話のため少し退屈に感じる。
でもこの構成がいかにもフランス映画っぽい。
映画を通して、フランス女性の気の強さがとても表現されていた。
そしてサスペンスな要素があるのに何故かオシャレに見えるフランス映画。
日本で同じ内容でやってもこうは絶対ならない。フランス、恐るべし。
トータルして、フランス映画っぽいフランス映画だった。(私の中で)
妹役の人 誰か似てるんだか 気になってたんだけど... そうだ‼︎...
妹役の人
誰か似てるんだか
気になってたんだけど...
そうだ‼︎
ともさかりえだ‼︎
なんか
ヒステリックな家系だね〜
見ててイライラしたぁ
うさぎ飼ってた
使用人が律儀に秘密守ってたのが
可哀想だったな
好奇心もね
節目の100本目。
ロングトレイル観ようと思ったら間に合わず。
開けた扉をすぐに閉めるか、中を覗いてから閉めるかの違いかな。
覗かなきゃいいのにと思うけど、それじゃ作品にならないからな。
でも後半だけで話が解っちゃうのが残念。
家族の隠された闇
画面が一貫して、曇りで重苦しく、まるで、主人公の心境のよう。お話は淡々とつづられてゆくが、段々明らかになってゆく秘密、居たたまれないが、最後の笑顔で少し気が楽に。
とても見応えがあり、良かった。フランス映画って、やるなぁと思った。
三代に渡る秘密を持った女性たちの物語
ことし40歳になるアントワン(ロラン・ラフィット)は、半年ほど前に離婚したばかり。
別れた妻と妹のアガット(メラニー・ロラン)が職場の同僚という少々ややこしい関係だ。
アントワンには思春期の娘ソフィー(アン・ロワレ)とも、どうもしっくりいっていない。
そんなこんなで、精神状態は、やや不安定で、セラピーにも通っているが、一向に改善しない。
というのも、以前から心を占めているのは、30年前に亡くなった母のことがあるから。
母の死に釈然としないものがあり、父親とも祖母とも関係がうまくいっていない。
不信は募るばかりで、改めて、母の死について調べてみたが・・・というハナシで、家族の秘密にまつわる、ちょっとしたミステリー映画。
ちょっとした、と書いたのは、いわゆる推理もののようなミステリーではないからだけれど、謎的要素はふたつほどある。
<以下、ネタバレ>
ひとつは、若き日の母親の行状。
もうひとつは、母親の死に、誰がどのようにかかわっていたのか。
ひとつめが、すこぶる興味深かった。
アントワンとアガットというふたりの子どもを得ていながらも、夫と姑との軋轢(というか、ほとんど被支配的情況)のなかで、若き日の母親は英国女性と恋に落ちるのである。
1980年代といえでも、閉鎖的な環境の中での、女性同士の恋・・・
それだけならば、ふーん、そうなのかぁ、といったところなのだが、この恋愛に対する感情が家族の中で、どのようになったのかが、非常に興味深い。
映画の中で、アントワンの娘ソフィーも同性愛志向であり、そのことを父親のアントワンに打ち明けられないことから、父娘の関係がギクシャクしているのは明示的に描かれている。
それだけではなく、大きく描かれないが、妹のアガットにも、その傾向がある。
(なかなか彼氏と長続きしない、ソフィーの同性愛相談に乗る、母親の形見の指輪をアントワンから贈られる、といった描写がある)
つまり、母、娘、孫に秘められた「女性の秘密」なわけである。
その源となる母親の死の直前に、母親の決定的瞬間を目撃するのが、幼いアガットだというあたりも、すこぶる興味深い。
このひとつめの家族の秘密がわかってからの後半、映画は面白くなっていくのだけれど、そこへ至るまでが、かなりもたもたして、観ていて興ざめしてしまう。
というのも、前半が、40男のアントワンが、陰鬱な顔をして、母親の死の秘密を探求するのだが、ロラン・ラフィットに深みがなく、ただただ陰鬱な顔をしているだけで、観ていて気が滅入ってしまうからだ。
ひとつめの秘密がわかるのが、ほぼ映画の中盤あたりなので、もっと早めに明らかにして、女性三代(祖母も入れると四代か)の物語が屹立していけば、もっともっと面白くなったのに、と残念。
そして、もうひとつの謎、母親の死に、誰がどのようにかかわっていたのか。
これについては、書かない。
邦題にある「ミモザの島」=ノワールムティエ島と本土を結ぶ道、塩の満干によって現れたり消えたりする道、それがうまく使われていることだけを記しておきます。
ちょっと残念なところはあるのですが、メラニー・ロランが結構好きなので点数はオマケ。
世間体
序盤でゴワ街道を走る車が映り、その後母親は溺死したと…直接的な死因は置いておいて、後は何があったかという話。
色々頭の中を駆け巡ったけど、なかなかまさかの展開。メインストーリー以外もチラチラ伏線がはられていて回収も結構丁寧。
本気で調べりゃ直ぐわかるだろ?とか、もう大人なんだしそこまで頑なに隠さなくてもいう感じはあるけれど、なかなか面白かった。
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