LOVE 3Dのレビュー・感想・評価
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昨今の映画が平気で用いる"中抜き"への明確な抗議
「アレックス」ではレイプの一部始終を描き、「エンター・ザ・ボイド」では麻薬常習者の幽体離脱を終始一人称で追う等、常に映画の常識を打ち破ってきたギャスパー・ノエ。しかし、本作は過去のどの作品よりも打ち破ろうとした壁は明確だ。全編に渡ってセックスの詳細を描き続けることで、昨今の映画が当たり前のように用いてきた、"そこは適当にスルーする"という悪しき習慣に疑問符を呈しているのだ。男女が関を切ったようにキスし合い、もどかしそうに服を脱ぎ合い、ベッドに倒れ込んだ後、肝心の部分はスルーして、満足したような、あるいは欲求不満の表情でシーツに包まるという、体のいい中抜きにノエは怒り心頭なのだ。するとどうだろう!?過剰なセックス描写があらゆる心理描写にも増して恋愛の本質に迫って、観客に予期せぬ感動をもたらしてくれるではないか!?3Dという徹底したこだわりには、やはり通常のハリウッド映画にはないフランスのエスプリと、創作の自由が感じられる。
クズで女々しくて孤独で、でもそれが普通で一般的な日常
主人公の男が2年前に付き合っていた女性との話を思い出す。
主人公は女性に振り回されていると思いつつも、実際は振り回していたり…。
しつこいくらいに挿入されるセックスシーン、愛を確かめ合っているがそれは孤独を加速させる。
退屈だけれど飽きさせない画づくりはさすがギャスパー・ノエといったところだが
観終わった感想といえば、1人の男の思い出を覗き見た。に過ぎないしあまり残るものは無いという…。
観て損には感じなかった。
射精のドアップで3D(笑)
・浮気男マーフィーとアブノーマル女エレクトラの性探険隊
・どのAVよりもポルノな作品、え、ガチファックしてるやん
・冒頭でいきなり手コキ&手マン
・ひとつのカップルの出会いからラブラブ期を経て性生活がエスカレートして3Pをした相手に子供ができ彼女は去るのを時系列がさかのぼって見せる
・アナルセックス→野外プレイ→ハプニングバー→ニューハーフ→3P
・彼の息子がギャスパーで、彼女の元カレがノエてw
・9-ファック、2-3P(ニューハーフ含む)、1-乱交、2-シックスナイン、4-手コキ
女々しいマーフィー
公開当時に劇場で観た印象はギャスパー・ノエの作品として過激なのに変わりはないが暴力を醸し出す不穏な空気は影を潜めてその分を過激な性描写として、しかし十分に不穏で暴力の匂いはプンプンだけれど純粋な恋愛映画として3Dとモザイクの相性は頗る悪いが!?
これ『アレックス』で最悪な出来事さえ起きていなければ本作のように描かれていた物語にも感じられたり、赤裸裸に映像で曝け出される男女の関係性がショッキングにも少なからず恋愛を経験した皆が同じようなふしだらにも恥ずかしくもない男女の関係をリアルに、誰かしらは共感出来る二人でもある筈で??
2016/04/03 ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞
キミにマニョマニョ。
「LOVE」とはよく名付けたものだ、と感心した一本。
♪愛とは痛いものだと聞いていたのに~
♪背中にプリンを~入れられたようだ~
ピント外れかもしれないが、観ていながらそんなパール兄弟の歌を思い出した。
優しくて甘くて暖かくて。
そして。
辛くて苦くて凍えるように痛い。
まさにそれが「愛」であり、同時に雄と雌の間に横たわる大河。
個人的体験でさんざ味わい、もう二度と食べたくないけれども。
「人間だってアニモー」の本能に逆らいきれないものが見事に凝縮されていたのは、本当に毎度ながらギャスパー・ノエ監督に打ちのめされた。
「綺麗ゴト」を事実から暴く、やはりそんな極端な仕事が自分は好きだ。
だがSEXシーンの7割削っても通じるのはどうなんだろうな。
どうせボカシだらけだし、そのボカシが3D効果で飛び出したのには笑ったが。
苛烈な性描写だが、実際に子作りするとなればそんな滑稽なことを皆している訳で。
そこに焦点を当てた作品で、その描写にフィルターを掛けるのは、作品の真意の曲解に繋がるし。
そもそも映画のレーティングも無意味だよね。
「幾度身体を重ねても、ある日突然訪れる『拒絶』」
そんな良くあることを描くには、あのSEX描写は意味があるし。
しかしながら無くても(濃密に描かなくても)十分にテーマは伝わるし…
監督の切り取りが鋭すぎて、逆にテーマが隠れてしまうような気がしてしまう作品。
メメント
ストーリーはよくある欧米のジャンキー同士のラブストーリーではっきり言ってつまんなかったし、二時間ちょいがむちゃくちゃ長く感じた。
でも映画ってやはり娯楽の側面以上に芸術としての観点も重要だと思うし、その点ではなかなかの佳作だったんじゃないかと。
3Dの使い方はむしろセックスシーン以外で凄く効果的に使われてて、最初は3Dで撮った意味あるのかと思ってたけど、クラブのシーンや公園のシーンは3Dの美しさが存分に発揮されていたと思う。
ライト?もトリップ感がたまらなかった。
3Dの面で文句があるとするなら、ブッカケは、もっとブッカケて欲しかった。
いえ、そういう趣味はないですが映像革新的な意味でね。あくまでも。ほんと。
チルウェイブ的な音楽も凄く心地よくて、やはりストーリーよりも空気を楽しむ映画だったなと。
映画館で観れてよかった。
50
3Dの必然性は?
たまたま上映前の予告で観た作品。相当刺激なタイトルとその内容、そして3D。世の男共は皆このテクノロジーを待っていたのではないかと信じて止まない興味である。とはいえ、AVではもう実現しているのだろうが、ヘッドマウントディスプレーなんてものは中々手に入るほど裕福ではない自分とすれば、こうして手軽に映画で試すのが関の山かとw まぁ、あくまでも一般上映(但し18禁)だから、大人しく観るのだけどね。
忘れられない別れた女を想い、回想に浸る男。。。映画を撮りたくてフランスまで渡り、そして画商の秘書と知り合う。両方ともある意味芸術家肌だから身体を許すのはそんなに抵抗はない。そして身体が合うのだろう、本能の赴くままに交尾を繰り返す。飽きてくるとより刺激的なバリエーションを求める女。乱交パーティ等一通り刺激の門をくぐり抜けた後、辿り着いたのはもう一人の女性を交えた3Pでの生活。しかし、その女性が妊娠したことが分かるとその危うい関係は清算される。女は薬に溺れ、行方不明に。
そんなスト-リーなのだが、とにかく濡れ場シーンがどんどん続く。男にしてみればそれだけ忘れられない行為の数々だったのだろう、組んずほぐれつの『ハァハァ』であるw 勿論断って置くが、AVじゃないので、モザイクは掛からないがボカシはかかる。本国フランスではボカシはないのだろうか?ないとすればさすが愛の国である。でも、これを3Dにする理由は・・・あるのだろうか?唯一キモは射精の瞬間なのだろうが、しかしスクリーンから飛び出てこちらに掛かるという演出ならば面白かったが、上に飛び散るという位でそんなに驚くほどでもない。
結局、幾ら恋い焦がれ、また逢いたいと思っても、しかし現実は妻もいてそして愛する子供もいる。男の哀しさは滑稽なほど、同じ男として同情を禁じ得ない。痛い位に気持ちが分かる。
そんな訳で別に3D眼鏡がまるっきり必要ないものなので、正直、料金的にはかなり痛いと思ったのだった。
SEXと愛
映画で殴られたのは初めてだった。
感覚的に脳内にきた。
あれは何だったのだろうか。
ストーリーはいたって単純である。
男が元彼女の事を回想する。そして妻子がいるのに、本当に愛しているのは元彼女の方だと気づく。ただそれだけだ。ただそれだけなのだが、これを日本で撮ったらどうだろう。
SEXの描写はあんなに映せないだろうし、大衆ウケしようと安っぽいメロドラマみたいな感じになるのではないだろうか。
ギャスパー・ノエ監督は「私のこれまでの映画とは違う。この映画は感情の激しい力、愛のエクスタシー以外の何物でもない」と語っている。
感情の激しい力か。これは納得だ。
大学でこんな経験をした事がある。
あるサークルの部長(男)に片思いしていた女が3人もいた。その男は2人の女と関係を持っていた。付き合ってはないのだが体の関係を持っていた。その事実を知ったもう1人はサークルの飲み会で過呼吸をおこして、ハァハァ言いながらその男の名前を呼ぶのだ。流石に周りの人はドン引きをしながら介抱したのだが私はドン引きしながら衝撃を受けた。こんなにも人を愛せるのかと。その後もその女は男の事が好きで好きでたまらず、何回も相談して飲んで潰れるとその男の名前を言う。
他者から見るとバカバカしくて滑稽だ。
けど若い時はここまではいかなくても恋に溺れた事がある人がいるのではないか。
映画でも似たような感覚になっていた。映画でももちろん他者のため滑稽に思いつつ、ここまで好きになれるのかと。
まさにこれが恋の力であり感情の力ではないだろうか。
あとはエクスタシーだ。
恋愛にはSEXがあるし、また、ない場合もあるが、大抵は付き合えばSEXするだろう。
皆、分かってるはずなのにそこは映画では殆どの人は観ようとしない。映画に限らずかもしれないけど。
愛とSEXには愛のないSEXとSEXのない愛があり、もちろん愛のあるSEXもある。
一番ベストは愛のあるSEXだ。と監督は語っている。私はまだ愛のあるSEXはした事ないが他の二つは経験がある。何故か今の人は愛のないSEXはダメだと言うが私はそうは思わない。実際、愛は無くてもお互いが了承してSEXしてれば楽しいしSEXが無くても愛があればデートとかでも十分満足するわけだ。
この映画は稀だが当たり前の事を映しているだけである。そこがいいのだ。
恋愛感やSEX感で観方、感じ方が違ってくるであろう、そんな作品だ。
実に愛らしく、実に滑稽だ。
映像か演出か芸術か猥褻か
性描写過多。故にそれに対する刺激は物語の進行と共に低減の感あり。
併せてノエの少なからず映像美に重きを置く作風であることを加味すれば、作中のボカシはなくすべきであるという意見は至極妥当かと思える。
3Dじゃなくていい
ギャスパーノエ初めて観ました。
最終日に無理して3Dで観たけど、
3Dである意味はそんなに感じないかな。
セックスシーンがとにかく多い。まあそれをみせたいんでしょうからそりゃそうなんだろう。
日本人はあんまりしないみたいだけど、複数プレイを楽しそうに描いてた。幸せなカップルがもう1人混ぜたいね、っていいなぁと思う。
3Dって!
全体的に酷評のようですが通常の2Dだと人体のラインとか表現が難しいのを3D
に踏み切ったところがりっぱです。
男のショボサさが生々しく共感がもてます。
個人的には好きな作品、ただし映画マニア向けで一般受けは難しいでしょう。
うんざり
人の恋愛セックスを延々と見せられると正直、うんざりする。個人主義のヨーロッパ的感覚には日本人はついていけない。主人公にまったく共感できないのはその辺に理由がある。日本人のセックスはより淫靡である。
絶倫マーフィー恋物語。
「LOVE 3D」3D字幕版で鑑賞。
近所の映画館は上映してなく、仕方なく、新宿の映画館で鑑賞しました。
公開してから一週間なのに、ほぼ満席でした。
中には女性客やカップル、それに年配の方が来ていましたw
R-18なので、とにかく刺激的なシーンが目立ちましたね~(^^;
まず、冒頭からエロかった。
エレクトラが全裸でマーフィーのアレをシコるシーン。ビックリしましたねーまさか冒頭から見させられるとはw
食い入るように見ましたw 勿論、ボカシが入ってました。
この映画は、とにかくセックスシーンがめちゃくちゃありますが、ストーリーはちゃんとあります。
1月1日早朝、元恋人の母親から留守電が入る。エレクトラは、ずっと行方不明のままで、母親は、彼女から連絡がないか知りたがっていた。マーフィーは、エレクトラとの2年間を思い返していく。という話。
個人的にエロかったシーンを以下にまとめてみました。
・冒頭、マーフィーとエレクトラが互いに責めるシーン(マーフィーが片手でエレクトラのアレを責め、エレクトラがマーフィーのアレをシコるシーン。)
・マーフィーとエレクトラとオミの3P
→何故、あの流れで3Pをしたのか謎ですが、エロかった。個人的にもっと見たかった(笑)
・マーフィーとオミのセックス
・マーフィーが全裸のエレクトラを写真を撮るシーン。
・マーフィーとエレクトラがどこでもセックスする。
→路上、店の中、色んな所でセックスしてましたw
ク○二、フ○ラ、なんでもアリでした(^^;
・夜の乱交?パーティー
・マーフィー射精シーン
→3Dなので、精子が飛び出してきました(^^;
他にもエロシーンがたくさんありましたw
俳優の人も魅力的だし、こんなエロい映画を観たのは初めてです!ほぼAVに近かったかな?w
レビュー内容が卑猥な表現になってしまって申し訳ありませんw ですが、それぐらいエロい映画です!(笑)
タイトルの通り、マーフィーは絶倫です!w←本当に絶倫かどうかは分かりませんが、劇中で、マジでヤリまくってます!(笑) マーフィーが羨ましい、、(^^;
総じて、非常にエロかったです。ストーリーに関してはそんなに面白くはなかったです。最後もちょっと違和感あって、あんまりスッキリしなかったですね~
下ネタが好きな人は、オススメします!下ネタが大嫌いな人は、オススメしませんw
・・・それにしても、凄い映画だったな~(^^;
3人の愛、LOVE3D...
音楽が抜群に良い。
ボカシが・・・ということは最前提にあるが、そこを言及してこの作品の評価を落としてしまうことは、ギャスパーに失礼である。
内容としては、1人の男の後悔を描いた作品となっている。また、『アレックス』と同じく、性と生が混ざりあったテーマ性を持っているように感じた。愛とは何か。正面からぶつかっている。
ただ、回想劇で数時間の現在を描くにしては、少し展開が進まなすぎな印象も感じた。幻想的な雰囲気に包まれた世界観には没入してしまったのは、確かである。
ギャスパー・ノエの毒に冒されました
久々のギャスパー監督作。一度観たら再び観る気にはなれない程の猛毒(?)映画だが、それでも次作が気になるのは何故か。映像表現のタブーに今回も挑んでくれました。(ボカシ多過ぎ)3D料金ということもあり名古屋では客入りは疎らでしたが、個人的にはストーリーがどうのとか、タブーがどうだとかいうよりは映像感覚に引き寄せられるので見逃せない監督の一人です。
全22件中、1~20件目を表示