エスコバル 楽園の掟のレビュー・感想・評価
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【”失われた楽園”カナダからサーフィンのためコロンビアにやって来た男が、麻薬王の姪と恋仲になったために地獄に引きずり込まれる尋常でない緊迫感に包まれるクライムスリリングムービー。】
■カナダ人サーファーのニック(ジョシュ・ハッチャーソン)は、兄ディラン(ブラディ・コーベット)と妻アンヌ(アナ・ジラルド)と幼子と共に訪れたコロンビアで美女・マリア(クラウディア・トライサック)と出会う。
2人は恋に落ち、やがてニックは彼女が慕う叔父、パブロ・エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)を紹介される。エスコバルは国会議員として貧しき民から支持を集める一方、もう1つ非情なる麻薬王としても、地元に君臨していた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・私の勤める会社では、コロンビアは今でもレベル3(超危険地域)であり、基本的に出張は禁止である。
何故ならば、今作で描かれているように現在でも麻薬カルテルが暗然として存在し、呑気な邦人などは誘拐され、多額の身代金を要求されるからである。
・今作ではカナダの呑気なサーファーのニックが、麻薬王の姪と良い仲になったために、トンデモナイ地獄を見る様が、尋常でない緊迫感で描かれている。
何しろ、パブロ・エスコバルとその部下ドラゴ(カルロス・バルデム)達は、”仲間ではない”とみなした連中には、容赦がないからである。
今作で描かれているように、相手が女性で有ろうと、子供であろうと、赤子で有ろうと関係なく躊躇なく殺すのである。
・パブロ・エスコバルが、取引により家族を助ける代わりに収監される時に、牧師に告げる神に対する冒涜の言葉が凄い。まあ、そうだろう。コロンビアでは自分が神であるのだから。
<今作は、カナダからサーフィンのためコロンビアにやって来た男が、麻薬王の姪と恋仲になったために地獄に引きずり込まれる尋常でない緊迫感に包まれるクライムスリリングムービーなのである。>
■今作がきっかけでメキシコの麻薬カルテルの実態を描いた傑作「ボーダーライン」シリーズに、ベニチオ・デル・トロが主演する事になったかどうかは、神のみぞ知る所である。
恐ろしい世界
デル・トロさん本物の麻薬王にしか見えません
実在したコロンビアの麻薬王
カナダのお気楽兄弟がコロンビアでサーフィンビジネスを立ち上げようとやってくる。
主人公の弟(ジョシュ・ハッチャーソン)は現地の女の子と恋に落ち、彼女の叔父で国会議員、実は麻薬王の叔父、エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)に紹介され、ファミリーの一員となる。
エスコバルの怖さが徐々に表れ、身動きが取れなくなった主人公は・・・。
コロンビアには行きたくないなぁ。
人間の二面性恐ろし過ぎる
エスコバル?ニック?どちらを描きたいのか?
全てを変えられてしまった出逢い。悲しい運命の結末とは。
【賛否両論チェック】
賛:幸せな出逢いから一変し、やがて転落していく青年の姿が、緊迫した雰囲気の中で、切なく描かれていく。人間の持つ本性のあさましさにも、改めて考えさせられる。
否:救いのない展開には、好き嫌いが分かれそう。終わり方にも賛否は必至か。
楽園だと思ってやってきた国で、最愛の人と出逢い、幸せなはずだった主人公。しかし結果的にはその出逢いによって、冷酷な麻薬王の身内になってしまい、次第に転落の一途を辿っていく様が、切なくかつスリリングに描かれていきます。
一方で、家族の大切さを声高に言い続けた麻薬王が、やがて自分の保身のために、その家族をも巻き込んでいく姿もまた、人間のあさましさを垣間見るようで、考えさせられます。
終わり方はかなり賛否が分かれそうな感じではありますが、悲しい愛の行き着く果てを、是非ご覧になってみて下さい。
おもしろかった
主人公の感情を押し殺したような顔が切実だった。麻薬王を正面から描くのではなく、巻き込まれる彼の目線で描くのが実に見事。恐ろしい人物とは関わるべきではないと痛感させられる。
エスコバルが神父に祈りを捧げる時に、神様に嫌味をたっぷり述べていたのが面白かった。
殺すように言われる15歳の若者に妻子がいて、生活をリアルに感じさせる存在感をにじませていた。
映画館で震えます‼︎
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