海よりもまだ深くのレビュー・感想・評価
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阿部寛と樹木希林の演技力に魅了
一つ一つの言葉やシーンが実に良く練られている印象を受けました。阿部寛や樹木希林含め、どの俳優の演技が素晴らしい。是枝氏は日本を代表する監督であると言っても過言ではないでしょう。
この歳で見れて良かった。
なりたかったものになれる訳ではないでもその中で幸せを見つけて毎日笑って生きてる。
掴めないものとも分かってる。宝くじも一緒。
でもそれがあってこそ。
高校生で見れて幸せでした。そしてなによりハナレグミさんの音楽が最高でした。
海よりもまだ深く
映画は作り物であり、嘘です。しかしその嘘をどれだけ本物のベールで覆い被せるかによって名作と駄作の分かれ道となる。さて、本作は大げさな感動作でもなく派手さもなく、ただ淡々と現代の普通の人の普通の日常を追っていったものだが、味のあるよくジャストフィットな配役で、繊細微妙な会話を通してほとんど本物と見紛う擬似日常空間を作るのに成功している。それでいて心の琴線に触れる場面に思わず涙腺を刺激もされる。カンヌなら言葉の壁があるが国内では間違いなくここ数年の傑作と言えると思う。
観た後で幸せになれる作品
ドラマには着地点が必ず存在するが
現実の人生においてあるべき着地点は明確でない。
日常というものは本来無味無臭でドラマのように刺激的ではないのである。
この作品にはいくつかのエピソードがあるが
主人公とその周りにいる元妻、息子、母親、そして父親は
この作品の冒頭とラストにおいてその関係性はなんら変わっていない。
実際、他人の一言や一夜の体験で人生観が変わるはずもなく、
翌朝も淡々とした日常が続くのは極めて現実的なのである。
ただ、この作品の中の”日常”を観た後に、なぜかある種の
幸福を感じる。
この幸福感こそが、是枝作品の真骨頂なのではないだろうか?
同時にお腹に重たい豪華キャストの作品や、観た人間が皆泣く
作品が上映されているが、それらの映画鑑賞で荒れた胃に優しい七草粥のような作品であるのは間違いない。
或る日常
過去にしがみつく情けない男とその家族の日常。
わかってはいるけれど受け入れたくない現在。
そして現実を受け入れる。
特段波がある映画じゃないけれど暖かく甘くほろ苦い気持ちになれる、大人の青春映画。
おっさんにはつらい。
何者にかになろうとして、何者にもなれなかった。
過去を、悔やんでも仕方がない。
未来を生きる為には、いろんなものを諦めるしかない。
己の幸せを、生きるには「今」を楽しむしかない。
最後のエンドロールで流れる曲。あれは、キツイですね。一気に涙が溢れてきました。
ウ~ン
評価の高さに期待し過ぎて、自分にはいまひとつ残念な映画でした。
台詞やストーリー含めメディアの前情報が多すぎて…新鮮な気持ちでスクリーンに対峙できずデジャビュを見ている感じ。
是枝作品は大好きなので次回作も見には行きますが。
幸せの形
冒頭の樹木希林と小林聡子の何でもない掛け合いからグッと映画にひきこまれる。
グッとくるセリフが多く、考えさせられる。
音楽が物語にそっと寄り添っていて安心感。
10年後,20年後観たら感じる事も変わってくるだろう。
グッとくるセリフ
一人一人の発する言葉が胸にグッときました。
普段何気なく思っていることでも、改めて言葉にするとハッとするものなのですね。
特に樹木希林さんの、自然な演技の中で語られる言葉に考えさせられました。
蝶々がパタパタ飛び去る描写に、『お父さん』と語りかける姿はとても良かったです。
真木よう子さんの『あなたと人生ゲームなんて…』と語るセリフには笑ってしまいましたが、奥の深いセリフだなぁと思ったり。
阿部寛さんの『宝くじで夢を買うんだ』と息子に語りかける姿も良かったです。
この作品の中で、これだ!と印象に残るセリフを探してみるのも良いかもしれません。
何気ない言葉が、その人の心を救ってくれているなと感じた映画でした。
普通の現代劇
あまりにも自然なコミュニティーが形成されていて、ただありきたりの時間が流れていくような映画。それゆえにつまらないと感じる危険性を大いに感じながらも、演出や演技力のもの凄さを見せつけられた思い。まさに、この映画こそが世界である。
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