「怪演 樹木希林」海よりもまだ深く かぴ腹さんの映画レビュー(感想・評価)
怪演 樹木希林
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福山雅治が阿部寛に変わっただけなのかと思うくらいキャストのかぶりが多く新鮮さがない。海なんてまったく見えない団地での話。タイトルをつなぐのはラジオから流れてくるテレサ・テンの歌。このエピソード必要だろうか?ほかにもエピソード凝り過ぎ。というか、盛りすぎ。悪くはなかったが、家族がテーマなら興信所の同僚は出てこなくてよい。質屋はいいとしてRPGのようにいろいろ絡めすぎて散漫な印象。音楽会などほとんど蛇足。
聞いていて気恥ずかしくなるようなセリフの数々。脚本最悪。それをなんとか飲み込めるようにしてくれたのは樹木希林の演技力である。一重にこれに救われている。
この監督の表現は海街diaryのような原作の軸を失うとこんなにも凡庸なのかと幻滅した。
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