ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 : 特集
あの米国最高裁の歴史的判決は、《この2人の勇気》からつながった──
全米の心を動かした《感動の実話》は、日本のマスコミ、著名人までも涙に包んだ
オスカー女優ジュリアン・ムーアを筆頭に、エレン・ペイジ、マイケル・シャノン、スティーブ・カレルらハリウッドを代表する実力派俳優が集結した感動のドラマ「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」が、11月26日より公開。2015年にアメリカ最高裁判所が下した同性婚を認める判決につながった、2人の女性の真実の物語が、今、見る者の胸を大きく打つ。
「当たり前の願い」は、《手のひらの勇気》があれば実現できる
ただ愛のため──2人の生き方に染み入り、心震え、大いに涙する
大切な人に、自分の財産を残したい──誰もが思う「当たり前の願い」を実現するために戦った、2人の女性の姿を描くのが、この「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」。不治の病に冒され、大切なパートナー、ステイシーに遺族年金を残そうとするも、同性だから認められないという法の壁にぶつかってしまう警察官のローレル。彼女は残された時間の中で愛する人を守るために戦う決心をし、その勇気は、やがて同僚や地域社会、全米をも動かしていくことになる。
15年6月にアメリカ最高裁判所が下した「同性婚を含むすべてのアメリカ人の婚姻を保証する」という歴史的判決に影響を与えた、2人の女性の真実の物語。すでに鑑賞したマスコミ陣、著名人からも、多くの感動の声が寄せられている。誰もが持っている人を愛する自由と、大切な人を守りたいという願い。その当たり前の権利を勝ち取ろうとする姿に、見る者は心を打たれ、涙とともに大きな感動に包み込まれるはずだ。
「チョコレートドーナツ」「ハドソン川の奇跡」「ミルク」ほか傑作実話作品の数々
本作は《オスカー受賞の実話》を基にしたからこそ、あなたの心を打つ!
見る者を涙に包む本作の基になったのは、ローレル・ヘスターとステイシー・アンドレという実在の女性たちが起こした、愛と自由を勝ち取ろうとした戦い。その姿はドキュメンタリー映画「フリーヘルド」として記録され、同作は見事、08年の第80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞に輝いた。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言われるが、まるで奇跡と言えるような、映画以上に映画的なドラマティックな実話が存在する。そしてそれは映画となって、長年、観客を魅了し続けている。70年代のアメリカを舞台に、ダウン症の少年とゲイ・カップルの“家族”のきずなを描いた「チョコレートドーナツ」や、名匠クリント・イーストウッドが手掛けた「ハドソン川の奇跡」、車椅子の大富豪と介護役となった黒人青年の友情が描かれた「最強のふたり」をはじめ、傑作・名作を挙げていくとまさにキリがない。「しあわせの隠れ場所」はサンドラ・ブロックに主演女優賞を、「ミルク」はショーン・ペンに主演男優賞を、そして「ビューティフル・マインド」はラッセル・クロウに主演男優賞ノミネートをと、アカデミー賞に縁深いのも、実話ドラマの特色と言えるだろう。
そして今、オスカー短編ドキュメンタリー映画賞に輝いたドラマティックな実話が、新たな映画となった。「実話作品=見る者の心を打つ傑作が多い」という定説通りの、良作映画好き注目の一作だ。
名優4人がそろったからこそ生まれた緊迫感とリアリティ、そして感動
ライター・新谷里映が語る「女性にこそ見てもらいたい!」
実力派俳優陣の演技と、「フィラデルフィア」脚本家の手腕によって実現した良質な作品力──人気バラエティ「PON!」(日本テレビ系)の映画コーナーでも活躍するライター、新谷里映氏が本作の見どころを語る。