「人生には三つの恵があるから「恵三」」夏美のホタル shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人生には三つの恵があるから「恵三」
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映画「夏美のホタル」(廣木隆一監督)から。
吉行和子さんと光石研さん演ずる、
ヤスばあちゃんと地蔵じいさん(恵三)という「老親子」と、
小林薫さん演ずる、雲月という「仏師」と交流しながら、
主人公の「夏美」がいろいろなことに気付いていく。
今回の気になる一言は「恵三」という名前の意味。
「人生には三つの恵がある。
「一つ目は、この世に生まれてくる喜び。
二つ目は、親に愛される喜び。
そして、三つ目は、親になって子どもを愛する喜び」
地蔵じいさんは、子どもが小さい時に離婚したためか、
三つ目の「恵み」を実感できずにいたが、死の直前に、
その子どもと再会することが出来て、病床でこう呟く。
「三つの恵をもらうことが出来た」
これでもう何も後悔することはない・・と言いたげに。
父親がバイクレーサーをやめた理由が自分だと責めていた
有村架純さん演ずる「夏美」に、こう語りかけた。
「お父さん、夏美ちゃんのこと、愛してたんだよ。
何よりも幸せだったんだよ」と。
親に愛された喜びを、次は自分の子どもに注ぐ喜び、
若い頃は「三つの恵」を、意識していたなかったけれど、
今こうして歳を重ねてきたことで、わかることでもある。
三つ目は「子どもに愛される喜び」ではなく、
「子どもを愛する喜び」ってところが「恵」なんだと思う。
これからも、出来る限り「三つの恵」を意識したいな。
P.S.
既に他界した父親の名が、偶然にも「恵三」。
名前のいわれは訊いたことがなかったけれど、
もし「三つの恵」だとしたら、とてもありがたいことだね。
ちなみに、娘の名は「夏実」・・偶然過ぎる?
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