劇場公開日 2016年4月8日

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「泣けるというより…。」ルーム カナメストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0泣けるというより…。

2016年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

数々のレビューを見ながら、映画館へと足を運び、いざ作品鑑賞となったわけたです、バッグからはハンカチも用意して目からの失禁を覚悟して。途中、その部屋の中しか知らない息子の発言に対して母の表情や返答などなどウルっとくるところはあったのは確かだと思うのですが。ですが、その後2人が救出されてからの生活はというと、みんなの表情も暗い場面も多く、部屋の中しか知らずに5年という歳月を過ごした子にとっては怖い思いもあっただろうが、確実に母とずっと共に入られて、救出された後の生活に比べると、あの部屋の中の生活の方が…。と思わされる発言もあり、なんとも妙な感覚でした。しかし、そんな環境の変化に対応出来ず苦しめられるという事も含め監禁という事件の大きさを感じさせられました。
母と息子にしか分からない関係性についても、何とも勉強不足で…前置きが長くなりましたが、結局のところ持っていたハンカチを濡らすことはありませんでした。ただ、だからと言って、泣けないから悪い作品なんて言いません。もちろん、みんなにオススメしたい作品だと思うし、レビューしたみんなの感想の様に演技も抜群のcast達、それぞれの想いを抱えこれから生きていく事を考えると、とても深い深い作品なのだと感じましたね。なんとも印象に残っているのは、皆んなで夕食を楽しむ、楽しみたいシーンでウィリアムHメイシー演じる父が本来、孫である子を見れない!考え方はたくさんあるのかもしれませんが、自分が父ならやはり、仲良く出来るのは、かなり時間を要するのかな、と考えてしまいましたね。

カナメスト