「監禁された状態で、 どうする事が、子供にとってベストなのか?」ルーム Michiさんの映画レビュー(感想・評価)
監禁された状態で、 どうする事が、子供にとってベストなのか?
当該作品は、
アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を
映画化した作品です。
7年間監禁された女性と、そこで生まれ育った5歳の息子が、
長らく断絶されていた外界へと脱出し、
社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマです。
2月29日の第88回アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされ、
息子とともに生きようとする母を熱演した「ショート・ターム」のブリー・ラーソンが、
主演女優賞を初ノミネートで受賞しました。
しかし、作品を観ると、むしろ息子役の男の子に何か賞をあげたい気持ちになりました。
先週末興行成績は、初登場8位でした。
当該作品では、主人公の女性が誘拐・監禁それた上に、
妊娠・出産をし、息子は、5年間監禁部屋しか知らない為に、
話が複雑化します。
最近、日本でも、中1から中3までの2年間監禁された
「女子中学生拉致・監禁事件」が、
先日起こってしまいました。
当該作品は、
誘拐・監禁が悲惨である事を訴えると同時に、
解放された後の方も、厳しく辛いという事も映し出しています。
結婚して、子供が授かると、特に、母親は強くなります。
しかし、今回の場合は、監禁された状態で、
どうする事が、子供にとってベストなのか?
を問いかけます。
大変難しい問題で、安易に回答できません。
また、
当該作品を通じて、日本での事件でも、
我々ひとりひとりが、解放された中3の彼女の為に、
誘拐された両親の為に、
何が出来るのか?どうすべきなのか?
を、考える良い機会になるかも知れません。。。
重い作品ですが、お薦めです!
「ドラえもん」などは、公開館数が363ケ所なのに、
アカデミー賞作品賞ノミネートされた8作品中の1作品なのに、
73ケ所でしか公開されていないのは、どうして?!
Michi
[PS]
我が家のフェレット・Georgieも、リビングしか知りません。
"ROOM"です。。。