「主人公が警察に保護される場面ではちょっと涙が出た。」ルーム ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が警察に保護される場面ではちょっと涙が出た。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「ルーム」(Room)を見た。
主演のブリー・ラーソンが主演女優賞を初ノミネートで受賞した。
ブリー・ラーソンは2017年公開予定の映画「コング スカル・アイランド(原題)」で
トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマンなどとともに出演することが決まっている。
ブリー・ラーソンの母親役でジェイソン・ボーンシリーズの第2作から第4作まで出演したジョアン・アレンが出演している。
17歳の時に男に拉致され7年間施錠された部屋に監禁されている女性とその部屋で生まれた少年が主人公である。
誘拐され2年間監禁されていた埼玉県朝霞市の女子中学生が保護されたのがちょうど2週間前の2016年3月27日なのでこの事件のシチュエイションには生々しさを感じる。
冒頭から納戸での2人の生活が描かれている。
2人が監禁されているとわかる描写は上映開始からけっこうな時間が経ってからである。
中盤よりも以前に男の子が部屋から脱出する描写があるのだが、最初のクライマックスがここである。
死んだと思っていた少年が生きているとわかり、少年を追いかける犯人。
少年と散歩の男性がぶつかる場面。その男性と犯人の会話。
男性が警察に連絡し、女性警察官が少年に質問をする場面。
はじめて見る外界に戸惑い、警察官の矢継ぎ早の質問に上手く答えられない少年。
少年の言葉の端々から事態を嗅ぎ取った女性警察官。
すぐに緊急手配をかける女性警察官。
主人公が警察に保護される場面ではちょっと涙が出た。
後半からは開放されてからの生活である。
7年ぶりに自宅に戻った主人公だが、その間に両親は離婚している。
新生活がはじまるはずなのになぜかしっくりとしない、すべて順調とは言えない生活。
製作国はアイルランド・カナダ合作となっている。
上映時間は118分。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。