何者のレビュー・感想・評価
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ナニモノ
見た後に心がザワザワすることになる映画。私自身が作品の中の若者たちと年齢が近いこともあり、出演者に自分自身を重ねたり自分の周りの友達を重ねたりと、洋画やアニメ映画ではなかなかできない楽しみ方をできた。全員美男美女というのを除けばここまでありそうなリアルを描いている作品も最近にしては珍しく見に行く価値はある。私は男友達四人と見に行ったのだが、映画が終わったあとの就活、SNSへの意識の変わり方はけっこう大きな物があった。しかしこの映画のいいところである、リアルさは、付き合いたてのカップルや、付き合う前の二人などには、少しきついものであるかもしれない(笑)
何者を、カタカナでナニモノ、にすると少しイヤらしいくらいの会話ができる余裕がない男女は二人で行かないほうがいいかもしれない。
何者?答えはない。
この作品は、大学3年で就活がもうすぐ始まる私にとって 痛い 映画だった。いつ頃から大学生はそうなのかわからないけれど、みんな奥底でお互いを馬鹿にしてる、下に見ている。私も例に漏れず、悲しいけど、否定したくなるけど、そう。それは、自分を「何者」かにしたいからだと思う。就活生になれば余計に悪化する。急いで自分を「何者」かにしなければならないから...そんな葛藤が繊細に描かれていたように思う。結局この作品から答えは出されなかった。でも、それは当たり前に思う。答えはないから。だから結局痛かろうがなんだろうか、進まなきゃいけないだと私は受け取った。受け取り方はそれぞれだと思う。
観終わったあとの会場に、「?」が浮いているのが見えました(笑)高校...
観終わったあとの会場に、「?」が浮いているのが見えました(笑)高校生が多かったからかな?就活したことない人は共感できないのかも。
CMで唱っているような[騙された感]は大したことないので、大どんでん返しを期待している方には物足りないかも…
ざっくり言うと、
・就活生の妬み嫉み、
・精神的安定をSNSに依存する現代人の様子、
・就活や採用試験のリアルな描写
…などがうまく描かれていました。
ちなみに登場人物ほぼ全員イタイ奴です(笑)特に主人公のタクト君が顔イケメンだけど絶対に好きにならないわコイツってキャラで一番嫌いでした。佐藤健さん、あんなにカッコいいのにそう思わせない演技…さすがです!!
結局何者なのか…問題はそこじゃない
原作が直木賞、かつ豪華キャストの話題性たっぷりな映画ということで、楽しみにして観にいったが、期待が過大してしまったせいか、物語の厚みとしては薄かった。しかし、非常にメッセージ性のある作品であったためにこのように評価した。メインとなる6人が、それぞれ個性的なキャラ設定をされているため、観客は感情移入がしやすいはずだ。
就職活動そしてSNSを通じての、若者の葛藤、そしてSNSで起こっている実情といったリアルを描いた作品である。
この双方に含まれている要素は、他者からの評価が生じるということ。就職活動では、決められたルールの中で自分を表現し、相手から必要と感じられることで、やっと選ばれる。そのためには、自分の個性すらも消さなければいけないこともある。自分が描いている等身大の自分を、そして努力を、そのまま示しても上手くいかないのが就職活動。「自分の頭の中にある内は傑作」とは、こういう意味なのではないか。なりたい自分=周りが必要と人間ではないことを教えられた。
SNSについては、かなりリアルに近いものがあった。SNSの機能を最大限に活かしていて、非常に興味深い設定であった。機能面だけでなく、使う側の精神的な部分も、いと細かく表現されていてとても驚いた。他人の投稿やプロフィールに対して、いちいち上から目線で分析してしまう習性がついてしまっていたり、冷めた人だと判断してしまうこともある。かつ、人をSNS上の写真や文面から、その人の人格を決めつけてしまったり、否定してしまうこともある点も、繊細に描かれている。SNSを使う人を、ドキッとさせるような内容もであり、同じようなことをしてしまっている自分がいることを、改めて客観的に見ているようで恐怖を感じた。そうしてしまうことは、間違えているのか正しいのかわからないけれど、SNSがもたらす影響というものを、映画を通じて知ることができたと思う。
映画の中でも質問となっていたこと、「隆良(岡田将生)と烏間ギンジとの違い」について考えたことは、行動力である。夢を叶えるためには、覚悟そして、行動力が必要である。この二つを持っていない人には、それぞれの思い描く栄光はないのではないだろうか。
もう少しクライマックスの後を、詳しく見て、結局は何者であるのかという答えを明確にしてほしかったが、映画としての主題はそこではない。主題なのは、自分は何者なのかという答えがわかることではなくて、何者かに自分がなれる段階になる、ということではないか。他者の個性を認められない自分は、結局なんの個性も持たない人間なのだ。だから、上手くいかない。瑞季(有村架純)、光太郎(菅田将暉)、隆良(岡田将生)は、良い例だ。他者を受け入れ、家族のため、夢のため、なりたい自分のために、明るい未来が待っているはずだ。一方で、拓人(佐藤健)、理香(二階堂ふみ)は、情報ばかりをかき集め、どこかで周りを見下して、自分に酔っている。そのせいか、就職活動も上手くいかず、自分を見失ってしまっていた。ラストシーンの拓人の面接で、やっと拓人は自分を見つめ直し、何者かになれる状態にまでなれた。ここから先、拓人が何者になるかはわからないが、この作品の伝えたかったことは、こういうことではないのかと思う。
忘れらんねえよ
いい意味で、みんなすっごいいやな感じ。佐藤健といい二階堂ふみといい、、岡田将生もなかなかだし、、
ファン的にもいやな感じでした。もちろんいい意味で!
Twitterを始めとするSNSの怖さや人間関係の暗さなどうまくばらまいて結末に持っていけているなあという 全体の印象とともに、間の多すぎるセリフやカメラなど中盤でだらけて飽きてしまった印象も大きい。タクトの裏垢から演劇仕様になるところ、ラストまでのテンポがよかった分、全体的なバランスが悪かった印象を受けた。
しかし、出演者の方の演技がみんなとても安定していてその点は安心してみていられます。
#何者 いいじゃん!
面白いです。
邦画には辛口な方ですが
これは造りもストーリーもキャストも当たり!
中田ヤスタカ、米津玄師の曲も良かった
何と言っても佐藤健の腹グロで内向的なダサさが
上手かった。
キャストに下手な人がいなかったのが何より
でした。
繊細‼
恋に対してとか、人に対してとか、やりたいものに対してとか、色々なものに対しての葛藤とか、内面的な本音とか、普段、自分達が思っている人間生活に似た、それを就活という形であらわしていてすごく繊細さを感じました。あとはTwitterの怖さとか?人の考え方とか考え方の変化とか。作品自体は物語にのめり込めれてとても良かったです!難しいところもあったけどね。最後どうなったのかもっと観たかったです!
二階堂ふみ可愛かったけどリカは嫌だった!でも素晴らしかったです。歌も良かったです!
実際わりとこんな感じ
原作の小説も読んでから映画を鑑賞したのだが、現在のこの数年間でしか描けない面白い作品だなと思った。TwitterやFacebookで繋がり、干渉し合い、友達なのにどこか羨ましいと思ってしまう感覚などは現代を象徴した描写だろう。
自分も2年前に就活したが、実際今の就活ってここまでのことは無くとも、大体こんな感じはあったなと思う。若い人にしか描けないストーリーだ。
登場人物の誰が正しいとか新卒一括採用の仕組みが正しいかどうかを主張するというよりは、今の現状の一側面として忠実に描くことで訴えかけてくる感覚があってよかった。
何者?
有村架純ちゃんが二階堂ふみちゃんに喰われてないか心配したけど、ちゃんとカスミちゃんがヒロインしていて安堵した。
映画そのものはパンチがなく余計な間が多い気がした。
就活の話だけど、人は就職したからって何者かになれるワケではないしね。
嫌な話
原作どおり良くできていたが、原作どおり嫌な話だった。こんな就活していて本当に事務の生産性を上げられる社員を雇えるのかしら?だらだら仕事して残業しまくって、うちはブラックだなんて嘆く社員ばかりができそうだ。いっそ縁故採用か一発試験採用にした方が後腐れなくていいじゃないかな。
それにしても理香という女はいやな奴だった。
採用する側から
今とは全く違う自分達の就活時代。それでも採用が決まった時は彼女のアパートに向かう坂道を自転車で駆け上がって喜んだことをハッキリ覚えてる。
あれから35年。自分が採用試験の面接官として、新規採用者の合否をする立場になって、最初の一言、第一印象は大切なポイントとなる。誰もが同じリクルートスーツに身を固めていても、その人が醸し出す、柔軟さや明るさ、センスは、ほぼどの面接官も同じ印象をもつものです。
ITを活用した情報収集合戦の現在の就活ですが、やはり最終的判断材料は、人柄と誠実さだと思う。
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