「痛いとこを突いてくる」何者 marさんの映画レビュー(感想・評価)
痛いとこを突いてくる
もうね、「お前は何者だ」と。
アラフォーのおっさんだけど作品のメッセージ性に心を抉られてしまった。
観る人すべてが主要な登場人物の誰かに感情移入ってか自分を投影できるようになってて
誰もが持ってるような自意識とか承認欲求とか、そういう心の弱い部分を遠慮なく、
もうこれでもかってくらい赤裸々に晒される。
特に拓人がリカに罵られる場面なんか、もうこの人俺に向かって言ってんじゃないの?って。
でもね、でもですよ。
ほんとしょうもない拓人だって救われるんだから誰もが救われる権利があるっていうか、
どんなにダメな自分でも身近で支えてくれる人がいるってだけでOKでしょというか。
まぁともかく「救い」みたいなものも最後に提示することで、
ただ強烈なインパクトのある作品ってだけじゃない魅力が生まれたのかなと思う。
就活生をテーマにしてるけど、いい年した大人にこそ、
もっと違う未来もあったんじゃないの?なんて考えちゃう大人こそ観るべきかも。
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