「日常って、そうなんだけど…」何者 幸せなひまつぶしさんの映画レビュー(感想・評価)
日常って、そうなんだけど…
桐島、部活やめるってよ、
でも感じた事だけど、浅井リョウ原作って、やっぱり終わりがイマイチすっきりしない。
主人公が、
あるきっかけで、
自分って本当にこのままでいいんだろうか、
他人を批判的に評価することで自分はそれとは違う、と自分を保つだけでは、きっと前には進めない…と気づき、ふと歩みを止めて今後の行く先を考える。
きっと、日常ってそうなんだろうけど…
そこで終わるか、という感じ。
その後の彼の行く先は、
私たちの想像力に委ねられている。
わかるんだけど。
…なんだろうもうひとつ、
もうひとスパイス欲しい感じで終わった。
好みの問題かな。
でも、過程で描かれた各登場人物のキャラやツイッターなんかのSNSのウラとオモテで渦巻く人間の色んな感情や思惑がリアルに感じられて、思わずニヤついたり、共感したり、あ、コレって客観視するとこんなにイタイことなのか、て再認識したり。
その辺りを感じられたのは楽しかったなー。
それにしても二階堂ふみは、
普通の女の子の役だと目立たないけど、
人間の毒の部分や影の部分を含ませた途端に、いい意味で存在感ある怖い女優さんだなと。
演技力がある女優さんだと思ってたけど、人の影の部分を演じさせたら底力がスゴイ、ていう言葉のがフィットするかな。
佐藤健の、常に何かノドにつかえてるものがあるようなアンニュイな演技も印象的だったけど、やはりさすがの菅田将暉でした。
どんな役どころやっても、
「あ〜〜そうそう!こういうヤツいるいる!」
とリアルに本質に寄せてくる感じ、
しかもそれが肩の力入ってなくて
さらりとやってのける感じ。
やっぱり好きだなー。
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