レッドタートル ある島の物語のレビュー・感想・評価
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日本の哲学とフランスの哲学の融合
物語はミステリアスで意味深遠で、それは確かにフランス映画を見る感覚と同じである。説明の困難なフランス的な哲学が感じられる一方で、恐らくフランスの観客がこの映画を観たらば、至極日本的な哲学の物語に感じられるのではないかとも思うような世界観。まるで「浦島太郎」や「鶴の恩返し」のように、日本に古くから伝わる神話に通ずるものが根底に流れるのを感じると同時に、それでいて例えばアダムとイブなどを彷彿とさせるような、生命の神秘と命のリレーなんかをも感じさせる、そんな言葉なき物語だ。
映画自体、説明のつかない神話や寓話のような趣があり、個人的には楽しめた。ここ十年ほどのジブリ作品は、ブランドの持つ大衆性と作品が描く哲学とがなかなか融合せず、真意が的確に受け取られないで誤解されてしまうような様子が見えたが、いっそ、この作品のように大衆性を切り離したアート作品を手掛ける会社として今後作品作りをするのも悪くないかも?と勝手ながら可能性を感じた。いまや、細田守のほか、新海誠もその名が全国区に広がった今、思い切ってもっとも大衆的だったはずのジブリが真っ先に大衆性を手放すのも、面白いかもしれないと思った。
良いんだけど眠い
一応ジブリ作品の割には全く話題になってなかったり(?)
うちの近所では何故か夜ばかり上映していてましたが、
なるほど夜しか上映しないのは正解かもしれません。
見ててとてもつまらないところもあるのですが、
なんだかおもしろいところもあって、おとぎ話みたいな作品です。
以下ネタバレ
主人公が帰るのをなんでカメが邪魔したのかが説明されてないのでわからなかったのですが、一緒に行った連れが、(距離的に)帰れないからでは?と言っていて、それで少し腑に落ちた映画になった部分があります。
泣いた映画
この作品、無声映画ということで敬遠している人が多いのではないだろうか。
しかし、無声映画だからこそ、物語のつじつまがあっていなくてはならないし、過剰な演出で誤魔化すことができないから、かえって面白かったりする。
この作品、ものの見方が非常にジブリっぽい。
単なる無人島もので終わらない。
子どもが産まれ、災害がおき、子供の旅立ちを見送り、愛するパートナーとの別れも描く。
非常に人生というものをとらえた作品だと私は思う。
そんなにストーリーが複雑なわけではない。
大ヒット上映中! ←?
平日の朝一番だったので私ともう一人の女性の、2人しか客が
おらず、その分集中して鑑賞出来たのは好都合でした。
意図的に台詞が無く(監督のインタビューより)、人物たちの
表情の変化もそれほど無いので、観ている人の想像に委ねている
部分がものすごく大きい内容でしたので。
一言でいえば、人を選ぶ映画だなと思いました。
「ジブリだから」と期待して来た人は・・・あれ? てな感じです。
物語冒頭の荒々しい海・静かに透き通ってキレイな海・
深くて暗くて吸い込まれるような海。どれも美しく
描かれています。劇中に流れる音楽も、耳にとても心地よく
穏やかな気持ちになれました。
正直、製作側の意図の全てを理解して映画を存分に楽しめたとは
到底思えない。 けれどそれでいい気もしています。
今年は『父を探して』や、ジブリの影響が大きい『ソング・オブ・
ザ・シー 海のうた』も良かったし、観た後に余韻を残すアニメ?
が多い気がする。
夢だったのかしら
なんだか…凄く地に足ついたドキュメンタリーのようで、実際は夢の中だったの?といった不思議さを楽しむファンタジーでした……そう、あれだ、ミヒャエルエンデの果てしない物語みたいな、あの世界観♪
自分の中の、経験から得た常識を今一度忘れて観てみると、最後まで気が抜けない展開にスンナリ引き込まれていけました。
難点を言えば、カニが少々出過ぎだったかな(笑)動物の本能で動く物に目が行っちゃうぶん、前後のストーリーがブツッと途切れてしまうのが残念でした。可愛かったけどね♪でもキミたち主役じゃないでしょ、ペチペチ!って気分に(笑)
これは大人のムード漂う知性的な作品に見えて、実際に終始面白く観覧してられるのは子供たちなのかもしれませんね。そう、思うとさすが!ジブリさんです。
たまにはこういう映画も悪くない。
「レッドタートル」鑑賞。
〈あらすじ〉
嵐で荒れ狂う海に放り出された男は、九死に一生を得て、なんとか無人島に漂着する。島からの脱出を試みるが、不思議な力で何度も島に引き戻されてしまう。そんな絶望的な状況のなか、一人の女性が現れる。
◎良かった所
・実は、公開初日に観に行こうとしていた作品。諸事情の関係で、なかなか観に行くことが出来ず、ようやく今日観れました(^^;
・ジブリですが、ジブリっぽいアニメーションではなく、しかも台詞がほぼありませんし、登場人物もかなり少ないです。他のレビューでは、あまり評価が悪いようですが、個人的には、良かったです。何が良かったかといいますと、やっぱり雰囲気ですね~w
・雰囲気、そしてキャラクターの細かい動きがリアル。カニと亀が可愛かった(^^)
・音楽も神秘的。
・ストーリーも単純。不思議な力で、島に戻される所やレッドタートルが女性だったこと、映像が神秘的で、表現が少しオーバーかも知れませんが、見終わった直後、疲れた心が癒されるそんな不思議な気持ちになりました。(^^)
・男性とレッドタートルの女性が愛し合い、男の子が誕生し、幼少~青年期まで成長→独立→父親の死→別れまで描かれてました。男性とその子供の顔がそっくりでしたが、髭の濃さで判別できました(笑)
・終盤は、とても悲しかったです。。あの終わり方もジーンときました。(>_<)
◎気になった所
・独立した子供はあれからどうなったのか気になる。
・舟を造るのがめちゃくちゃ早い。
・セリフがない為、想像力が必要。
~まとめ~
・あまり評価が悪いようですが、個人的にはこういう映画も悪くないかなって思いました。ジブリっぽくないけど、とても良かったです。(^^)
疲れている時に観なくて良かった
そっと重ねる手の、永遠の温もり…(あえて手と言おう)。
永遠に満ち欠けする月。打ち寄せる波。
憤らず、絶望せず、責めず、諦めず…
いたわりを込めて、そっと重ねる手の穏やかな温もり。
奪い、そして与える命の一瞬のきらめき。
命と命が静かに寄り添い
二つの軌跡がやがて一つの道に重なる…
当たり前でありながらかけがえのない、日常。
80分間。スクリーンを満たす広大な余白と、
微かな、でも確かな地球の息遣い。
シネコンの大スクリーンで感じられるうちに、と
これまでに3回観た。
観るたびに、新しい何かを発見できる。
観るたびに、違うシーンで涙が流れ、胸が揺さぶられる。
50年と少し生きてきたが
こんな映画に出逢ったのは初めてだ。
間違いなく、私のベストワン。
「岸辺のふたり」(原題 Father and Daughter の方が好き)も
大好きだったが、あれから10年。
ヴィット監督、高畑&鈴木氏、ありがとう!!!
あまりジブリっぽくない
海外と共同制作のせいか、ほとんどセリフが無くて、描写と音楽だけ。想像してたのと違った。
個人的に絵がそこまで綺麗ではないと思った。目が点で、ちょっと雑な感じがした。
やっぱり、ジブリといったら、宮崎駿なのかな?今回の作品は、色んな意味でもジブリっぽくないと感じた。
浜辺のふたり。
この監督の「岸辺のふたり」は自身のベスト5に入っている。
こりゃもう観ないわけにはいかないなとすぐ観に行ったが、
ジブリプロデュースの長編ということで趣はファンタジー
化しており、様々な解釈ができる内容の作品となっている。
人によっては飽きてしまうだろうが、妄想に耽る性分には
もってこいの作品なので、自身は♀ということもあり早速
レッドタートルに想いが入る…この赤亀は溺れていた男に
恋をしたんじゃないか。それで島まで流したんじゃないか。
命を守るため島を出ようとした男を止め、赦しを乞う男を
受け入れるため次は女へと変身する。夫婦となって子供を
授かり成長させて…と、まるで人間のような幸せに浸って
男を生涯この島に留まらせて添い遂げた恋する赤亀の物語。
そう考えたら、あの、いかだに乗った男を見つめる赤亀の
「私よ。ねえ覚えてる?」っていう顔が愛しくてたまらない。
この妄想だと彼は不幸だったかもしれないが(帰れなくて)
その分、息子が自立して旅立ったからいいじゃないのよと
私もかなり強引なレッドタートル思考の持ち主と確信した。
(浜辺で寄り添いダンスする姿はまさに「浜辺のふたり」ね)
綺麗
何度も繰り返し観たい
ジブリ最新作
“なんとなく良かった”という感覚
人間の生も死も営みも、漂いうつろう自然界のほんの一部。
台詞がないからじっくり観察しようと引き込まれる。
突然ファンタジーのような展開になるから不意を突かれる。
現実的な災害(どこかで誰かが書いているけど書かないでおこう)に見舞われるから身構える。
そして、何とも言えずに苦しくなる。
なんだこれ、わけわからないじゃないかと思った。
「人魚姫」に、「浦島太郎」や「かぐや姫」などなどいろいろな日本昔話の要素を読み取れというのか。
それともこれは、監督の短編「岸辺のふたり」(検索すればyou tubeで観れます)の焼き直しだとでもいうのか。
まるで解釈を読み人に丸投げしてきた大人の絵本のようだ。
なのになんだ、この、悲しい夢を見てめざめた朝のような、胸の苦しみは。
ざまあみろ、と思った。
ジブリの看板につられて観にきてポカンとしている奴、ざまあみろ、と思った。
文明主義や唯物論こそ至上であると信じている連中、ざまあみろ、と思った。
スクリーントーンのような単調な背景が、現代の緻密な作画のアニメへのアンチテーゼのようで、ざまあみろと思った。
映画がビジネスである以上、商業主義であることは間違いではないが、そんなのばっかりなのが間違いなのだ。「君の名は」も「聲の形」もよかった。だけど、シネコンで10本以上の映画を上映しているなら、そのうちせめて一本はこういう映画(アニメに限らず)をやってほしい。
この時代、こんなアニメを作ってくれてありがとうと思った。
文学アニメ
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