劇場公開日 2016年9月17日

「そっと重ねる手の、永遠の温もり…(あえて手と言おう)。」レッドタートル ある島の物語 sophia703さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0そっと重ねる手の、永遠の温もり…(あえて手と言おう)。

2016年10月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

永遠に満ち欠けする月。打ち寄せる波。
憤らず、絶望せず、責めず、諦めず…
いたわりを込めて、そっと重ねる手の穏やかな温もり。
奪い、そして与える命の一瞬のきらめき。
命と命が静かに寄り添い
二つの軌跡がやがて一つの道に重なる…
当たり前でありながらかけがえのない、日常。
80分間。スクリーンを満たす広大な余白と、
微かな、でも確かな地球の息遣い。
シネコンの大スクリーンで感じられるうちに、と
これまでに3回観た。
観るたびに、新しい何かを発見できる。
観るたびに、違うシーンで涙が流れ、胸が揺さぶられる。
50年と少し生きてきたが
こんな映画に出逢ったのは初めてだ。
間違いなく、私のベストワン。
「岸辺のふたり」(原題 Father and Daughter の方が好き)も
大好きだったが、あれから10年。
ヴィット監督、高畑&鈴木氏、ありがとう!!!

sophia703