君の名は。のレビュー・感想・評価
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今までの新海監督とは一味違う。!
今までの新海監督の背景の綺麗さだけでなくストーリーの深さがあったが、君の名はではキャラの躍動感やストーリーを分かりやすいのが今までの新海監督ではなくパワーアップした監督が観られる。
特にカップルや学生に観て欲しい。
感想は、時をかける少女を思い出す。
今年アニメでは実写の映画よりオススメ映画です。
パズルがきっちりはまった&考えたらこれ矛盾はしてない
音楽も映像もストーリーも演出も演技もすべて高レベル。いや最高やん。
先入観を見事につつかれた驚きったらないわ、これ。
涙腺硬いので泣けなかったけど、見終わったあと胸がいっぱい。なんも考えられん。空っぽなのかいっぱいなのか。その足で小説買って、理解して感動して、もう一回映画見て感動して。やばい、「君の名は」について考えすぎて仕事が…できない…。
この映画は見ても損無し。
以下は気持ちが昂りすぎて書くしかなかった駄文と低評価レビューの原因要素を消化するために書いたやつ。反論は認める。むしろ言ってほしい。違う意見が聞きたい。
ご神体のクレーター淵で会うまでから分かれるまでの展開は神。考えたら展開の暗示やん…。表現、演出すごすぎ…。
たぶん、滝がご神体まで行って三葉を宿してクレーター淵まで行くことが「隕石の影響範囲まで出すため頑張るけどぎりぎりだめ。」の暗示。
これが「タキが計画立てて避難させようするが止められる。」の流れとリンク。
もとに戻った三葉がクレーター淵から走ってクレータ外へが「最後の最後は三葉の行動力で解決」の暗示。これが「最後、村長を説得して無事避難完了。」の流れとリンク。
そしてRAD「スパークル」。盛り上げ方がやばい。
クレーターで「三葉がタキの手に名前を書くシーン」は、映画冒頭付近にある「三葉がタキの手に名前を書くシーン」とすこし被る、自分的に。なので全部書けると思ってた。でも書け…な…かった。切ない。
でも低いレビュー等もあるので、その原因要素を消化できるよう自分が考えた項目が以下
1.観客おいてけぼり、あと巫女で引く
2.曜日で時間のずれに気づくだろ?
3.なぜタキなの?東京なの?てか三葉の巫女設定いるの?
A.なんでタキは糸守消滅を知らないのか?
4.なぜ死の記憶があるの三葉?
5.タキはなぜこの時間に入れ替わり?
6.なんでクレーターで会えたの?
B.なぜタキは好きと書いたか、てか都合良いペン
7.糸守の最後、なぜ詳細に描写しない?
8.時をかける少女のパクリシーンあるよね?
C.探してる場所が脈絡無しで意味不明
9.こんなハッピーエンドは新海ではない
ハッピーエンドで終わりたいなら9は見るな。
1.観客おいてけぼり、あと巫女で引く
最初、滝が三葉に入っている状態で起床。でも下に降りる描写はその翌日。時間つながってない。次は滝の中に三葉。わかりにくい。
これらはまさに滝、三葉の主観でもある。「なになに?なにが起こってるの?」状態。この映画は観客に理解させるのではなく、おそらく「自分がそうなったら」で考えると楽しい。キャラの主観がすごく加味されているので、退屈だと本人が感じている最初の日常シーンは1日が長く、入れ替わり確定直後はタイムラプスの表現で1日がすごく早い。最初の退屈さが目が回るような加速感、楽しさを表現するシーンのアクセントになっている。ここで引き込まれる。引き込まれない場合はこの映画合わんな。
あと「巫女」と「口嚙み酒」で引かないで。萌えアニメと特殊性癖っぽくて俺ちょっと引いたけども。
でも巫女舞は彗星の分裂、衝突を後世に伝えるため、口嚙み酒は昔の人が入れ替わりをするためで必要だったから伝統化。だから引かないで…お願い…
2.曜日で時間のずれに気づくだろ?
まさにその通り。気がついても不思議ではない。てか本人おそらく気が付いてる。その表現は三葉(中身はタキ)が妹と婆ちゃんとご神体にいく準備のシーンで制服に着替えてる。タキは平日だと思ってた。でも休み。首かしげてるから違和感は少なくとも覚えてるはず。
でも3年違うことは本人にとっては些細な事だ。だって性別の違いとか周りの環境になれたりすることでいっぱいいっぱい。タイムラプスでも「あのやろう、よけいなことを(怒)」で乗り切ること第一でいっぱいいっぱい。でも楽しいんだろうなぁ(羨望)。
そんなこんなで曜日とか年とか地名は記憶優先順位がすごい低い。起きたら忘れるくらいの優先度。タキがラーメン屋で糸守って聞いて「糸守…糸守町!」って時間差ではっきりするぐらい低い。
3.なぜタキなの?東京なの?てか三葉の巫女設定いるの?
まず三葉の宮水一族は「相思相愛になれる人との入れ替わり」を能力に持つ巫女の家系だと思っています。隕石対策のための能力持ち。「相思相愛」の必要性は「助けたい」の気持ちは好きな人だったら強いでしょ?適当だけどそういうことかなと。
入れ替わり能力は最初のご神体インパクトがきっかけでそこそこ多くの人に備わったもので、生存に向けた知性生命体底力だと思います。テッシーの「狐憑き」、割と聞く(オカルト)話なので昔からいろんな人が入れ替わりをやられてた証なのではと思う。でも能力伝承ができなかったり、うまくいかなかったりしたでしょう。たぶん糸守湖インパクトが試練。逃げられたら合格で神を祭る一族に昇格。そうやって選別されて残ったんが宮水。勝因は「経験を能力に反映して改善」能力。激レア、つまり偶然手に入れたやつ。
「改善」能力で宮水の女性たちは経験を魂に刻み、子に伝承し、自分の好みの人に移れる確率を確実に上げる。そして自分も好いてもらいやすいように少しずつ美人に。もしかしたら元々美人DNAだったのかも。最終的には、男からも女からも告白され、近所のおばさんに別嬪さんといわれるくらい年代を問わない美人、三葉ができる。
そんな三葉が「イケメンの東京男子」をご所望。しかも家系的に縛りがなく自由な生活ができ、性格も自分好みの男。範囲が狭いと思いませんか?たぶんタキがベスト。
東京設定は監督のホームで絵が書きやすい+3年ずれの違和感緩和効果。
「田舎だからスマホぼろい( ´艸`)」
「東京ってすごいっ、スマホからちがう(驚)」
これは一例です。都会は進んで田舎ぼろい印象が3年を乗り越える。私は石川県に住んでます。田舎ぼろい印象はないです、断じて。
A.なんでタキは糸守消滅を知らないのか?
ラーメン屋で糸守の隕石消滅を聞いた時の「なに、それ?」的なタキの反応おかしくね?ってことかな。
たぶん隕石衝突は知識としてはあった。が、「隕石で消滅した場所」と「自分のいた町(糸守と言われるまで名前忘れてる)」をタキは関連付けてない。
「隕石衝突場所」の知識と「糸守町」が繋がってなくて、むしろ繋げたくなくて「なに、それ?」状態になった。
司や先輩も「糸守町」と言われてから「隕石消滅」と結びつけるまで少しタイムラグがある。
でも、すぐに同じ場所だと関連付けられて混乱状態に。
居ても立っても居られなくて高校まで行く。
図書館で死者名簿のページをめくっていく。「名前が無い」ことを願いながら。
俺も「名前が無い」ことを祈ってた。
そして「名前が有る」。冷たく非情な現実にタキ愕然。衝撃で記憶が飛ぶ。俺も愕然。
やっぱり秒速5センチの新海監督、突き放しも絶望感も半端ない。
あかん、あかんわー。この絶望に至る流れで完全に引きずりこまれたわ、この映画に。
4.なぜ死の記憶があるの三葉?
入れ替わりの法則性を考えると死日の朝に入れ替わっているのなら死の記憶がないはず。これは奇跡です、愛の力っ!
そう考えるのは嫌いじゃない。けど、結論からいうとあの三葉は「死を経験した三葉」で時間的はに「糸守消滅後の三葉」。三葉がタキに移って目覚めた場所はご神体んとこ。婆ちゃんが「ここはカクリヨ」、あの世と言った場所の中心です。そんな場所でタキは「三葉の半分」、魂と結びがある「口嚙み酒」を飲む。タキの手首の組紐、三葉から託された「三葉の時の流れを示すもの」を座標に、魂があの世から帰着。そして3年後の糸守湖をみることで自分の死の記憶が蘇る。タキがカクリヨに行く直前のセリフよくわかんなかったけど…わかるとすげえ…
5.タキはなぜこの時間に入れ替わり?
いままでは運命の赤い糸たる組紐の結びのみのため入れ替わりはできたが、日の指定不可。能力の限界。が、最後の入れ替えはいつもと違い「口嚙み酒」がある。「三葉の半分」を含んだことで強い結びができて1000年前から順に三葉の死までを見ることに。そして、いつ入れ替わるかはおそらく強い気持ちで決まる。いつにするかって?いまでしょっ!(直観で死日の朝。)
6.なんでクレーターで会えたの?
まず再会の大きな条件は「カタワレ時」、「同じ場所にいる」、「強い結び」だと思います。「世界の輪郭がぼやける」カタワレ時に「同じ場所」にいるだけだと他にできる人いるやん?そこで「強い結び」です。「人格入れ替わってる」「託し託された組紐」「口嚙み酒」「互いを求める気持ち」こんだけあれば十分では?しかも場所がクレータの淵「隕石の影響範囲の境目」。まさに三葉の生と死を分ける境目、その象徴。もう十分だろ。
ここで人格がもとの体に戻るので、死の記憶をもった三葉が完成。あとは走る。それに心揺さぶられる。
B.なぜ好きと、てか都合良いペン
マジックは地図に情報を書き込むため、取り出しやすい場所のポケットに入っていたと考えられる。たぶん地図もポケットに。
入れ替わり前に自分の手に「すきだ」と書くためにポケットに入れてた、のほうがキュンキュンするね。
名前じゃなく「すきだ」と三葉に書いたのは、「絶対会いにいく」と誓っていたから、どこにいても、名前を忘れても。
「名前」より「すき」という気持ちを覚えていてほしかったから、のほうがキュンキュンする。
たぶん三葉も「すき」と書こうとしてた。「み」の書き始めにしては横線、長い。
7.糸守の最後、なぜ詳細に描写しない?
これは簡単です。タキの主観。組紐を戻したタキには物理的に結びを持つものはなく、そのため起きたときにはなんの為にここにいるか忘れています。完全に夢状態。つまり糸守の記憶優先度はかなり低くなり、さらっと流せる情報になっているのではと思います。
8.時をかける少女のパクリシーンあるよね?
このレビューを見たとき愕然としました。たしかに坂道転倒シーンに似ている。そして俺は感謝した。描写されていないけどもし「時かけ」のセリフを、「いく。走って(会いに)いく。」「未来でまってる」と三葉がタキが言っていたら、そういう気持ちが伝わっていたらと考えると。アニメ見ててよかった。
C.探してる場所が脈絡無しで意味不明
電車で顔を合わせたシーン後、探している場所が脈絡無し。探すなら駅だろ。最初はそう思った。
でも、よく考えたら駅で探してもダメやんな。次の駅で降りる。相手がいると思う駅にタキも三葉も行く。すれ違うね。
結論からいうと「電車が離れていくシーン」と「再会シーン」は別の日。必死に探してるシーンは再会日までの間の日を表現。
顔を見るまでは「誰か分からないけど誰かを探している」という微妙な状態。それっぽい人を見かけたら振りむくくらいですぐ気にしなくなる。
でも、顔を見て「この人だけを探している」状態に変化。それっぽい人を見かけたらダッシュで探す。でも会えない。
あぁぁ、この探してる時を想像するとやばい。早く会ってくれぇ、とめっちゃ祈っちゃう俺。
再会場所は偶然だと思う。でも周りに誰もいないのは必然。
ちゃんと再会するには声掛けの必要があるんだが、周りに誰がいると「俺のこと?」「私のこと?」になる可能性あり。
誰もいないからタキは声を掛けられたのだと思う。
絶対、再会までの間に別人に声掛けて「だれ?」と言われただろお前。
それでもめげずに声掛けできたと考えると、すれ違いざまの赤い糸ありがとう。
絶対、俺の、観客の「その人だから!」の祈りの代弁だよ、あの赤い糸。
9.はハッピーエンドで終わりたい人におすすめできない。考えただけで俺は気分が落ち着かなくなった。
9.こんなハッピーエンドは新海ではない
いつからハッピーエンドだと錯覚していた?
三葉が別人と婚約している場合は壮絶なバッドエンド。秒速を超えるよ、この絶望。
監督にまかせっぱの脚本だと再会シーンで左手薬指に指輪が書かれていたと思うから、ほかの人らが殴ってでも止めたんだろうなと妄想。
映画館の力は大きい
周りにどハマりしている人が多く、評価の高さに驚いて見に行きました。
予備知識バリバリ、期待値マックスで見たからなのか、「あれ、思ってたより…」というのが一番の感想。
キャラ設定がフラフラしていて、瀧くんも三葉も、どういう人間なのか途中でよく分からなくなりました。どうしても瀧くんが喧嘩っ早い性格には見えなかった…。
とは言え。美しい映像、感動的な音楽(洋次郎さんめっちゃ声綺麗)、クスッと笑ってしまう場面、前のめりで見入ってしまう展開、、、、なんかもう色々と盛りだくさん。こりゃつまらない訳はない。
RADWIMPS目当てで見に行き、めちゃくちゃ感動して2回も3回もリピート鑑賞している友達が結構います。音楽はRADWIMPSで、って言ったの誰なのかなあ…監督さん?川村元気さん?分からないけど、天才だと思います。高校生のツボがよく分かってらっしゃる。笑
まあとにかく、何に関しても期待しすぎは良くないってことですね。
でも、映画って素敵だなーと再確認。人を夢中にさせて、入り込ませることが出来るって、めちゃくちゃ凄いことだと思います。
絵の綺麗さを考えると、絶対映画館で見る方が良いです。迷っている方は、ぜひ映画館で!
秒速5センチートル~君の名は。~
新海監督の作品は「秒速~」しか見た事がありませんが、
とても作品として近いものを感じました。
三葉が「秒速5cmなんだって…」って言ったら、
完全に「秒速~」です。
※別に否定している訳ではありません。
「宙」と書いて「そら」と読むような、
宇宙を感じる空の描き方、
雲の動きや街並みなど、細かい部分の背景などは、
とても綺麗で感動します。
好きな人に電車で遠くまで会いに行ったり、
好きな人を探している部分は、
秒速5センチメートルっぽいです。
目が覚めたとき流している涙の意味が
1回1回違って、
その中で少しずつ気付いて、
少しずつ心理変化していくので、
どんどん引き込まれていきます。
結局、最後も「秒速~」みたいな終わり方なのかな?
と思いましたが、
個人的には、こっちの方が好きです。
でも、やっぱり、
山崎まさよしの「one more~」には勝てない。
あの主題歌と作品の一体感は神だった。
今回も、それをちょっと期待していましたが、
そういう狙いは無かったみたいです。
あと、神木隆之介くんと上白石萌音ちゃんの演技は良かったです。
女の子っぽく喋るシーンにも
全然違和感無かったです。
今年見た映画の中で、断トツに混んでいたので、
この作品が興行収入1位になるんだと思いました。
新海監督の良いところも、そして悪い癖も。
新海誠作品は「秒速5センチメートル」で完全にヤラれた。「言の葉の庭」とても良かったし、映像の美しさ、そして世界観の繊細さ含め、私が愛する日本のアニメーション監督の一人だ。ただ、そんな好きな監督の作品だが、彼の作風でどうしても許せないことが一つだけある。それは毎回必ずミュージック・ビデオ化してしまうことだ。「秒速5センチメートル」は山崎まさよしの「one more time, one more chance」、「言の葉の庭」は大江千里の名曲を秦基博がカバーした「Rain」という具合に、気が付くといつも映画が途中からPV化してしまっていた。新海監督と私のロマンティシズムは共通項が大きく、センシティブで情緒的な世界観やストーリーは本当に大好きなのだが、映画が突如PVに変わった瞬間に、毎度興醒めしてしまう自分がいる。今回はRADWIMPSだ。物語が盛り上がり、気持ちが昂ぶり、心が感動し始めた一番気持ちいいところで必ずRADWIMPSの歌声が流れ出し、気取ったPV調の演出に流れていく。そしてその都度、私はは興醒めしてテンションが一気にクールダウンしてしまうのだ。いや、RADWIMPSは何も悪くない。本当に何も悪くない。ただその演出方法があまりにもあからさまでわざとらしくてとにかくクサいのだ。
間違ってほしくない。私は本当に新海監督が大好きだし、新海監督作品も大好きなのだ。ただ、大好きな新海監督作品の手法の中で、唯一許せないポイントがまさしく「そこ」で、今回はその許せないポイントが目に余ってたまらなかったのだ。
物語は面白くできていた。幻想的でファンタジックでありながら、日本という災害大国ならではの価値観と概念を踏まえて紡ぎあげるストーリーには、いくらでも心動かすことは出来た。しかしその度に、PVみたいな演出が邪魔をして感動が盛り下がり、ちょっと飾ったようなカッコつけた演出と編集が目障りで仕方ない。「大丈夫だよ。監督の伝えたいことは、そんなことしなくてもちゃんと伝わってるし、監督の紡いでいるストーリーはちゃんと心に響いてるよ。だからもうそういう装飾はやめてもいいんだよ」とホットミルクでも出して肩を優しく叩いてやりたくなる(何様だ?)。すっごく良かったんだけど・・・と、「だけど」をつけたくなってしまうこの思い・・・。
やっぱり新海監督には、素朴で繊細な短編か中編をやってほしいなぁ、と思ってしまうのは傲慢なファンの勝手な我儘かな?
少なくとも、音楽が鳴るたびに映画をPV化させてしまう癖だけは、どうにか映画として昇華させてほしいと、心から願っている。
素晴らしい作品でした。
『君の名は。』を映画館で見てきました。テンポよくストーリーが進み、心理描写も繊細で素晴らしい作品でした。入れ替わりがある、というのは序盤でわかりましたが、少し意外な展開です。しかも、同じ時系列ではないところがSFチック。高校生が特に好きそうな内容(笑)だと思います。オススメです。
日本のアニメはすごい!
シナリオが雑
「どうして過去に戻れるのか」「どうして口かみ酒を飲むと過去に戻れると理解できたのか」「スマホを互いに操作していたのに時間のずれを認識できなかったのはなぜか」「隕石事故を主人公が全く知らなかったのはなぜか」
このような数々の疑問に対して答えは提示されない。
物語に整合性や説得力がないまま、どんどん先に進んでいくため鑑賞していて内容に感情移入できず取り残されたような気持ちになった。そのため主人公が笑っていても泣いていても全く共感出来ず、ああ1000円無駄にしたと映画のチョイスを深く後悔した。
終盤主人公が互いに惹かれ合った描写もなかったくせに唐突に告白が入るから驚いた。
細かい描写も残念な部分が目立つ。年頃の女子が好きな人に会いに上京するのに制服のまま出かけていくなんてありえない(脚本家は男性なんだろうか)
時間的な余裕がないわけじゃないんだからおめかしくらいするだろう。作中で女子力高いとか言われたくらいなんだから。
ローファーでずっと歩いて足を痛そうにしているのを見て溜息が漏れた。長い距離を歩くのがわかっているのになぜ運動靴でこないのかと。アホの子かと。
不要なお色気シーンをいれるならこういった部分に力を入れるべきだったかと。
一から十まで説明しろとは言わないがせめて話に説得力を持たせてほしい。
さしてシナリオの粗が気にならない方にはオススメです。
とかく美しい。。。
絵的な綺麗さ美しさに圧倒される。
最初の目玉焼きのシーンなんてもう手を伸ばしそうだった。
彗星、夕陽、都市と田舎など美しく描きがいのある題材ばかり。
そこに絶妙に加わるBGMにシンプルに感動した。
なぜ、彼らが入れ替わるようになったのか?
大ニュースになっていたはずの場所を覚えていなかったのか?
周りの人の記憶もいとも簡単になくなるものなのか?
電車や駅の描写のおかしさ、街中での邂逅など少し強引な展開もあるが、SFというより神話として見たらすんなり入ってきた。
2000年後の人々が隕石神話として語り継いでいそうな美しさと話の綺麗さ。
精緻な描写やSF的なものが好きな人はシンゴジラのほうを押すだろうし、若者やライト層には君の名は。が受けそう。
新海監督入門編ということで、今度はもっとアクの強いものを見てみようと思う。
大きな欠点が見当たらない
オープニングから、一気に映画の世界に引き込まれて、入れ替わりの様子でワクワク、ドキドキ! そこへ、前前前世で興奮が最高潮!
と思いきや、そこで一気にトーンダウンからの、予期せぬ展開!
からのクライマックスへ向けての気持ちが高ぶるストーリー!
ストーリーの変わり目に主題歌が入って、見てる側を飽きさせないし、緩急があってすごく気持ちを動かされる。
映像の綺麗さは、もちろん素晴らしいんだが、襖や電車のドアのあけしめだったり、電子ジャーの蓋が空くとこだったり、カメラのアングル(pov)の使い方が、見ていて面白いとゆーか、細かいとこで、惹き付けられる。
なんて、まだ、三回しか見てないのに偉そうなこといってすみません。
飽きるまで何度も見に行こうかと思ってます。
三回とも泣いちゃいました。
ってか、2回目以降は、展開を知ってるだけに、オープニングから泣きそうになるし、何回見ても、村を救うために奮闘するあたりは、全力で応援して見ちゃいます。
どこかでみたような作品
掟上今日子の備忘録と
僕だけがいない街と
サマーウォーズを
足した感じでした。
ぐっとくるシーンはあったものの
それは映像の美しさから来るところの要因が強く
あの出来事も何故熱中したのか解らなくなるような
後半のバタバタとした展開。
主人公たちが大人になるまでひっぱる必要は
なかったように思います。
物語をもう少し縮めて記憶の残っている
二人がどうにかして出会おうとするような展開が
欲しかったです。
100万円と苦虫女のような終わり方を期待しましたが・・。
帰って秒速5センチメートルを見直しましたが
やはりあっちの方が素晴らしかったです。
高校生ぐらいまでの方なら楽しめると思います。
映画だから好きに観ていいと思う
はじめ他人の三葉と瀧の感情が、徐々に繋がっていくんだが、そもそも時間軸がずれていたので、三葉が、瀧に会いに行っても噛み合わず、瀧が三葉に会いにいくと、既に故人であったり。三葉の絶望感情も良く表現されていたし、瀧の糸守を見つけた際の喜びと、絶望感情も良く表現されていたと思う。三葉は三年前に死んでいたと知っても信じられず、何とかしたいとの感情から、夜も眠れず、聖地を目指した心境の描写も良かった。訳のわからん事態にただ三葉に会いたく救いたいって感情から、ここからはあの世なりの言葉がでたのだと思う。二人の感情の高まりが美しかった。新海作品は、映像美が凌駕していて内容はどうかなって感じだったが、この作品は内容も美しく、映像も美しい作品だった。また観たい。
いろいろケチつける人もいるが、恋愛経験少ないんじゃない?多分、瀧は三葉が救えればそれだけでも良かったはず。皆救えても瀧と三葉が出会えなければ[君の名は。]ってタイトルにはなんないんじゃない?[。]は、名前を覚えてないけど感情は覚えてて、出会えば分かるという意味なんじゃないかな?
無条件の優しさで悲しみは乗り越えられるか
東京で暮らす瀧(声・神木隆之介)は高校生。
夜な夜な、田舎で暮らす少女になっている夢を見る。
しかし、それは夢ではなく、その瞬間はその少女・三葉(声・上白石萌音)と心が入れ替わっていることに気付くのだった・・・
というハナシで、設定は大林宣彦監督の尾道三部作『転校生』を思わせる設定。
しかし、ハナシが進むうち、男女の入れ替わりによって互いのことを理解していった『転校生』の枠を超えていく。
瀧と三葉は、同じ時間を生きているのではなく、瀧からみて三葉は3年前の時間を生きている。
そして、三葉はある災害により、すでにこの世にいないことがわかる。
そこから主題が浮かび上がる。
「真実の愛を知ったひとが、その後その相手にめぐり会うことがないとしたら・・・」というもの。
おお、これは同じ大林宣彦監督の『時をかける少女』ではありますまいか。
『君の名は』といえば、稀代のすれ違いメロドラマのタイトル。
そこへもってきて、大林監督の『時かけ』とくれば、号泣必至。
なのだが、後半、どうにも怪しい方向に進んでしまう。
三葉が死んだ災害を瀧が知り、それを阻止しようとするのだ。
ありゃ、なんだが予想と違うぞ。
これは・・・おぉっ、韓国映画(のち米国でリメイクの)『イルマーレ』と同じパターン。
しかし、あちらは、いたって個人的な事故によるものだけれど、この映画では災害。
で、このあたりから少々気分が悪くなってきた。
映画の根幹部分に無神経さを感じてしまったのだ。
どういうことかといえば、瀧が、夢の中の記憶を頼りに三葉を探す過程で、三葉の暮らす土地の名が明らかになった際の、主人公・瀧の反応あたりから。
彼に同行した友人ふたりは、すぐさまその土地の名に反応するのだが、瀧は初めて聞いたか、すっかり忘れてしまったような反応を見せる。
これは、作術上、無神経すぎる。
なにせ、その災害は、彗星の欠片の激突により、村が消滅するほどの大災害だったから。
この災害は、未曾有であり、空前絶後ででしょう。
それを、たった3年で忘れる、というのはありえない(というか許されない)。
このリアリティの欠如が、その後の展開を嘘くさくしてしまっており、以後の展開の工夫が活かされなくなっているように感じた。
その後、災害を事前に知った瀧が三葉にそれを知らしめ、甚大な被害を回避するための行動は、彗星の激突という信じられないような出来事を、変電所の火事と停電、そして山火事という現実的な災害だと謀るあたり、かなり工夫されているにも関わらず、である。
甚大な被害を回避するという奇跡であるにもかかわらず、なんだか「災害なんてなかったことにしてしまえばいいんだ」のような「軽さ」を感じてしまったのだ。
たしかに、悲しい結末よりは、未来に向かっての明るい結末であるに越したことはない。
けれでも、このような「過去さえも変えられる」「なかったことにすればいい」とも受け止められる展開は、どうにも受け容れがたい。
もう二度と巡り合えない真実の相手と「片割れどき(彼は誰どき)」に出会う、という秀逸なシーン(図らずも落涙してしまったのだか)があったとしても、である。
そしてラスト、それから5年後、東京のどこかですれ違う瀧と三葉。
この図は、大林宣彦監督『時をかける少女』のラストそのままであるが、あちらの詩的な厳しさと比べると、この映画では、無条件に優しい。
あまりにも、無条件に優しい。
<追記>
今夏の東宝映画のふたつの流れが、この映画でぶつかった感もあります。
『シン・ゴジラ』→『君の名は。』の、東日本大震災を越えて、という流れ。
『世界から猫が消えたなら』→『君の名は。』の、個人の想いが世界を変える、という流れ。
この映画では、後者の流れが非常に強くでていますね。
奥深さが実に良い
久々いい映画観た!^ ^
奥深いくて見終わったあとに調べるとなるほど〜〜って、思うことが沢山ある深みのある映画。
感想は、全ては「結び」に尽きるかなと思う。
結びについて話すおばあちゃんの言葉が後でなるほどなとストーリーを納得させてくれた。
あとは、『言の葉の庭』のユキノ先生が出てたり、
授業でなんとなく話していた「誰そ彼」が後々ストーリーで出てくるなど本当に作りこみに驚くし見直したくなる。
そして震災を風化させないメッセージも要チェック!
恋愛もののカテゴリだけど正直、僕はそれだけとは思わなかったかな〜〜
二回目の視聴を終えて、思うこと
二回目の視聴を終えて、思うこと
一回目の視聴で最も印象的だったのは、物語の最後に二人に頼むから出会ってくれと劇場内の多くの人が祈る気持ち、劇場内の想いが一つになる映画って素晴らしい、でした。
(反面、秒速5センチメートルを知っている視聴者は、子どもを人質に取られた親のごとく気が気でなく、感動できる場面もハラハラさせられ続ける映画でもありました)
「私たちは、会えばぜったい、すぐに分かる!」三葉の台詞に代表されるような、願い、祈りと希望に溢れた作品だと感じました。
小説を読了後に二回目の視聴に臨みました。
二回目の視聴はストーリーの大筋も終えており細かい部分に気を配る余裕ができました。
・オープニングの時点で三葉と瀧君は二人とも東京で生存している世界になっていること
・瀧君が入っているときの三葉は、眉が根性悪そうな形になっている、髪が上手く結えないので一つ縛りになっていること
・随所で入るキーワードの「おぼえて・・・ない?」の意味
・決して直接会うことのない二人の仲が親密になっていくエピソード
瀧君とテッシーが三葉にカフェを作ってあげるシーン
三葉にノートでコンプレックスを抱くなみたいなアドバイスをしてあげる瀧君
女子力の高さで瀧君をサポートする三葉、可愛らしい日記を残す三葉
・彗星を見上げた瞬間の二人の感想が完全に同一にハモっているシーン(瀧君が入れ替わりに選ばれた理由の一つかも)
・「あの人の名前が思い出せない!」と切迫した表情を浮かべる三葉、ここはテッシーが失恋するシーンなんだなと気がつきました
・父親(町長)が「お前は誰だ?」と驚きの表情を浮かべて問いかけるシーン、
物語の最終盤で町長の部屋には絶縁状態にあった一葉おばあちゃんがいること、
ひょっとすると父親と母親(二葉)も入れ替わりの経験者だったのではないか?その可能性すら感じました
二葉が四葉の出産後に亡くなったシーンで「救えなかった」と強く悲しむするシーンも、過去に運命に抗った者の後悔と考えることもできそう
・父親は大学の先生だったようです(考古学だっけ?)、その後神職、政治家という経歴だったこと
・山頂でカタハレ時が終わった瞬間にあの世の三葉が消えたのは、別の場所に(東京か?)に出現した世界に生まれ変わった
あの瞬間に世界が産み直されたのでしょう
・カタハレ時に互いの名前を書くシーン、三葉の「み」の字よりも横棒が長い、三葉も「す」きと告白しようとしたのではないか
こういった視聴者に妄想させる適度な隙を持たせた、素晴らしい映画だと再認識しました
運命の二人の希望、祈り、願い、を視聴者もまた共に追い、視聴者もまた祈る。
これは希望への祈りの映画です。
基本的には良かったが
公開からまだ一週間だったせいもあるだろうが、劇場が超満員で驚いた。(それほど宣伝してる印象がなかったので、何か口コミで広がるきっかけがあったのか?)
予想どおりクオリティの高い背景美術とアニメーションに加えて、予想外のストーリーが面白くて良かった。
が、クライマックスからラストにかけて、気になるところがチラホラ。
・ついにご対面する山頂でのやり取りが、状況的に悠長過ぎる
・東京で再会するまでの演出がクドくて長く感じた
・成長したヒロインが老け顔で可愛くない!
・タイムラグの3年という時間にも意味が欲しかった
特に主要なキャラが被災した故郷を捨てて、東京で生活してることに違和感を覚えた。もしかして隕石の影響で放射能に汚染されました、とかの描写があったか?
それにしても御神体は無事なら、代々続いた神社を建て直して、次世代にいろんなものを受け継ぐのがヒロインの使命だし、展開としては良かったと思う。(おばあちゃんも同じ様な経験があった、って言ってたし)
再会のタイミングも、もっと時間が経った後にして、二人とも何か引っかかって結婚できずにいる中、建築家になったタキくんが糸守を訪ねる、といった感じの方が盛り上がった気がする。
基本的には良かったので、それだけに惜しい映画だと思った。
金と時間の無駄
そもそもなぜ隕石が落ちたの?「自然災害は突然起こるものだから」とか?ファンタジーにそんなリアルな偶然いらないよねw
あと男主人公のキャラうっすい。なんでこいつが入れ替わったのか意味わからん。男主人公がヒロインに会いに行くときも女先輩と男友達が付いて行く意味ない。そもそも女先輩の存在意義がわからない。最後結婚してる描写あったけど、それがツカサくんと結婚したって意味ならようやく少しは理解できる。
途中男主人公のバイト先でDQNが暴れるシーンあったけど、あれもクソ浅い演出だし、まるで素人が考えたような平々凡々としたエピソードで、なんの悲壮感やらドキドキもなかった
んでクライマックスはヒロインが役場向かってダッシュしてコケてたとこですかね?そこで「すきだ」の文字見て愛の力(笑)で父親説得したのかな?その割に説得するシーン皆無だしw愛の力とやらで話すすめるなら、せめて愛の力がわかる演出をしてくれw
ま、ほんとはあのクレーターの外周で名前呼び合ってるところがクライマックスなんだろうけどw町がピンチなのに呑気に愛を育もうとしてるって、もう恋愛脳のお花畑満開で笑えたw
そのあとのラスボスたる父親の行動理由がただの逆恨みっていうねw母親病気で殺しておいてお涙頂戴しときながら、なんの罪もない母実家と絶縁して子供捨てて、おまけに町長になって土建屋と癒着ってwwwラスボスにするにはクッソ薄いキャラだな、小物すぎる。
あと「君の名は」にも「糸がどーのこーの」にも「神社とか巫女とかクレーターの歴史」にもくそ浅い意味合いしか無いように思える。それか説明不足。つまり時を超えた運命の糸って言いたいんだろ?他になんかいみあんの?ないならホントしょーもない。
素晴らしい。
何も言うことはない。
あなたの眼で、確かめて欲しい。
そして、何か恐ろしい事が起きてしまった時、未来と希望を託せるのは、若者であり、子供達だ。
でも、今の日本は、そうなってはいない。
タイトルなし(ネタバレ)
最近になってアニメーション映画に興味を持ちはじめ、気になった話題作を見てきました。
最初は描写がきれいというだけで
ストーリー性は不透明でどうなるのかな?と思ったのですが
入れ替わるなかで境遇のまったく違うそれぞれの生活・環境に興味を持ち始める二人、
そして三葉の運命、それに気づいた瀧、
2人が自分のできるすべてを尽くし
運命に立ち向かうそういう物語。
2人が主人公ですが
三葉は特殊な役で現代の感覚からは離れていて
私たちが感情移入できるのは瀧に絞らせるキャラクター作りは素晴らしいと思いました。
この映画、
瀧の目線から私たちに伝えたいこと
それは
『忘れてしまった大切なもの』
瀧からしたら三葉の村は過去のもの。
なくなったことすら忘れてしまったことを
思い出させ過去のために尽力し、
いま大切なものを得る。
君たちもあるんじゃないのか?
そういう映画です。
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