君の名は。のレビュー・感想・評価
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甘酸ポルノ
あんまりにも評価が高いので観てきました。
という意味では、斜に構えて観ていると思って頂いて結構。
思いがけず大きな風呂敷を広げて、それなりに綺麗に畳んで収めてくれたには純粋に驚いた。
ちょっと大きめのハンカチくらいのスケールの話だと思っていたので、尚更です。
この手のSFは「こうすれば簡単に解決するじゃない?」というあと出しジャンケンが出来るのだけれど、鑑賞中には思いつかなかった。
「電話とかメールすればイイんじゃん!!」と思っていたのは途中で覆されたし、
「新聞とかTVで日付を見ないのはおかしいっ!!」というのも、事態の解決には至らない。
という意味で、本当によく出来た本だと思う。
ただ、
しょせん美男美女の恋愛
【劇中台詞で三葉は直接「美人だ」と噂されているし、瀧に関しても、三葉が「イケメンに生まれ変わりたい」と言ったあとに瀧にカットバックされる事がそれを裏付ける】
という非日常(ファンタジー)である点で、共感できない部分があり、リアリティに欠ける。
「青春を美しい物」と描く事は、「障害者は聖人」と扱う事と最近話題になったアレとダブって感じてしまい、大手を振って絶賛できない。
とはいえ、
ここぞのタイミングでちゃんとパンチラ・ブラチラしてたので、星1つ加算!!
とはいえ、
「俺が高校生の時なら胸を揉むくらいじゃすまさねーぞ!!」という超現実でマイナス星半分!!!!
で評価しました。
あと、エンドロールまで瀧が苗字だと思ってた。
素直に感動しました
良いとこ取り映画という印象。
新海監督の作品は恥ずかしながら初めて鑑賞いたしましたが、映像が綺麗で、演出を工夫されていて、ストーリーにより奥行きを持たせるようドラマティックな見せ方をされるんですね。
ただ、前半は展開が非常に早く、いつの間にふたりとも好きになってたん!?というかんじ。恐らく、後半の展開が激しいので、そちらに厚みを持たせるために割愛したんでしょうけど、かえってうまく感情移入できなくなってしまいました。
後半で瀧くんが三葉の名前を忘れてしまうシーンはちょっと泣いてしまいましたが、正直、なんで泣いてるのか自分でもよくわからず。とりあえず、時空がねじれたり、大切な人との記憶がなくなったりするのは、だいたい悲しいし、だいたい感動するよね。なんとなくシチュエーションに感動するような場面は多かったです。
あと、3年前に高校生の三葉が会いに来ていたってことは、三葉のほうが歳上なのか?とか、ところどころ、ちゃんと納得できずに進んでいってしまいました。
という理由から、星は3つにさせて頂きますが、素直に観て、美しくて甘酸っぱい映画だと思います。
芸術としての含みがあるわけではなく、カリカチュアでもないので、頭を使わずに、心で楽しめる映画です。
相変わらず美しい。
ラストが残念。
やっぱりこれまでのように、切なさで胸を引き裂かれに行ったのに…
大円団ハッピーエンドなんですね。
びっくりしました。
でも、最先端のツールがそろってても、まるで手紙しかなかった頃のように、リアルタイムじゃない切ないすれ違いが。マジックです。
ね、でもやっぱ大円団だから、こんなにヒットしたの?
新海監督のはやっぱ胸を引き裂かれたいなー。
すごくいいんだけど。
物語はとってもいいんですけど、時系列がずれる的なものは、どうすることもできてしまうのでちょっと、残念。
しかし、それを加味してもだいぶいい映画です!
お勧めします
期待どおり
新海誠の映画は初めて見ました。評判どおり綺麗な映像で、ストーリーも真相が分かってからは、ハラハラドキドキでした。新海誠は私と同世代だからでしょうか。主人公は自分の子供と変わらない年頃ですが、喪失感と言いますか、主人公の男の子の気持ちにはとても共感出来ました。若い頃に好きだった人にもう一度会いたくなるような映画でした。ただ、ラストは観る人に委ねるような曖昧な終わり方が、良かったな。二人が偶然東京の何処かで出逢って、お互い「以前何処かで逢いましたか・・・」と
お前は誰だ!
男女が入れ替わるという話は定番で個人的にこういった要素のある作品が好きなのもありますがとても楽しめました。
ただ気になる点がいくつかあります、1つ目は挿入歌です。挿入歌は作品に合った曲で良いと思うのですがいくらなんでも多すぎると感じました、入れ替わってる事に気付いた時に流れた「前前前世」は満足のいく使い方でした。ですが他の曲は(特にキャラクターが静かに喋ってる時)に大きい音で曲を流すと話してる内容が聞き取りづらくなるので流すなら歌無しのメロディーだけの方が聞き取りやすくなるのではと感じました。
2つ目は三葉が父親を説得しようとした所までは面白かったですがそこから最後までの展開がちょっと尻すぼみかなという印象を受けました。
ここまで長々と申し訳ありません、この2つの理由から4.0という評価をさせていただきました。
期待以上!
話題にはなっていたが、アニメだしなぁ…と思って見た。
しかし、絵は実写並で驚かされた。
互いに知ってるのに、会えない…という何処か刹那的なストーリーも感情移入を誘い、よくできていた。
全編没頭して、見ていたからかあっという間だった。
しかし、それ以上に映画に多大なる影響を及ぼしていたのは、RADWIMPSの音楽。要所要所の重要なシーンで流れてきて、アクセントが加わっていた。これで大味なところも繊細になっているように感じた。
”映画”として傑作と呼べる作品だったように思う。
綺麗な映像と浸れない酷い説得力の無さ
最初に人が動いたシーンだけで、物凄い動きだと分かる迫力が有って、一気に引き込まれました
始めはシーン毎に美しい画面に素直に感動、音楽も趣味には合わないけど作品の空気感を良く現してたと思います。
ただ、男女の入れ替わりやタイムリープ物の要点、大事な部分を
おざなりにして美味しいトコだけ見せるような場面が続いて途中から、状況を限定して見せるコントの様な喜劇を見ている気持ちになってしまいました。
男女が入れ替わる作品の肝はお互い周囲にバレないように振舞う秘密の共有(伴って起こる親密な関係への変化)に有ると思いますが、そこは早送りで流す様に説明してしまいます。
お互いに好感を持ち合える出来事が徐々に起きて、恋の気持ちに気付く、のが大事なんですが、ここを重視せず、結果に重点を置いてしまっている。
タイムリープ物は、過去で何をして未来をどうしたいのか、が大事なんですが観客の虚を突くトリック演出の為に時間のズレがある事を説明しない、また登場人物は気付かない、ので、肝心な過去で何かをして現在が変化する様子は途中まで一切無く、話に落ちを付ける為に都合の良いタイミングで時間のズレに気付き、過去に干渉していきます。
記憶が薄れる、メモが消える、と言った切なくなる演出も説得力は無く、このタイミングで消えたら切なくなるでしょ?ってタイミングで起きる為、個人的には笑いそうになりました。
絵も音楽もキャラクターもちゃんと、良く出来てます。
だからこそ余計に酷い部分が目立ってしまっている感じです。
上等なお肉に塩コショウせずに焼いて、高級なソースをかけたような作品でした。味に深みが無くて美味しいのは最初だけです。
勿体無いな、と、思いました。
歌がいい
封切りから少し経ちますが未だに人気で満員御礼ですね。
登場人物がそうだからか高校生が多かった様に思います。
隣にいたJK達が物語の展開に「ついてけないんだけど〜」とか「わかんな〜い」とつぶやきまくってたのが印象的でした。
そんなに複雑ではなかったと思うのですが時系列が整理しにくい人もいるのかなと思いました。
私は時間の絡んだ話は好きなので楽しめましたね。
胸揉むの悪いよなとか、言いながら次のコマでは揉んでたり、妹とのやり取りが面白過ぎる。
実際入れ替わったら、そうなりますよね(笑)
祠にあった数年経つ酒を呑んだ時は正直、ちょっとひきました。
普通のお酒ならまだいいですけど噛んでますからね。
雑菌が増殖しないのかなと真面目に考えてしまい雑念が入ってしまいました。
瀧が真実を知ったり、三葉が東京に出てきたシーンは切なかったですね。
泣けるみたいなレビューを幾つか拝見してたので自分も泣けるかなと思ったんですが私は感動というのよりは二人とも頑張ったね!と応援したくなる感じでした。
うーん、先日観た「あなた、その川を渡らないで」の余韻がまだ残ってるからか感動の敷居が上がっている様です。
私は泣きはしませんでしたが映像も綺麗で歌も素敵な作品でした。
単純に良かった
新海監督の作品は「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」を観ましたが、映像、雰囲気は○でも話はもやっとするというか、まぁ人を選ぶ結末が多いなと。
そういう結末が嫌いなわけじゃありませんが、この絵、雰囲気で見終わったあとに明るい気持ちで「もう1度みたい!」と思えるような作品が観たいなと思ってました。
今回は前評判がよすぎて、逆に不安だったのですが初めて純粋に「もう一度観たい」と思いました。
ストーリーが起承転結できちんと完結している。盛り上がりもある。伏線をストーリーに上手く盛り込み、それでいて涙腺を刺激するような綺麗な映像。そして、陳腐かもしれない、けれど安心したエンディング。
映画として当たり前のことではあるけど、それを上手く表現するのはかなり大変なこと。
最後のシーンは映画を見る前から予想できてしまった場面ですが、それでも実際映像で観ると、安心して、綺麗で、素直に映画の世界に浸ってました。
もう一度映画館で観たいですね。
普通。
「君の名は。」鑑賞。
〈あらすじ〉
都会で暮らす瀧と田舎で暮らす三葉が夢の中で体が入れ替わるストーリー。
◎良かった所
・瀧と三葉がちょいちょい夢の中で入れ替わる所。
・神木さんと上白石さんの声がとても上手くて素晴らしかった。オカマ口調の神木隆之介が面白かったw
・街や田舎の風景が抜群に素晴らしかった!\(^o^)/
・食べ物がリアル!
・声優が豪華!
・笑いと切なさを上手く織り混ぜた斬新なストーリー。
◎気になった所
・他のレビューでは高評価でしたけど、個人の中では、普通でした。めちゃくちゃ感動するほどでもなかった。(^^;
・話が途中、混乱する。
~まとめ~
・まあまあでした。泣くほど感動はしませんでしたけど、切ないです。
距離だけじゃなく、時間まで離れてたとは。。
新海誠
面白かったです。
光の入り方や草木の画はやっぱり、って思いますねw
男主人公の就活スケジュール帳に大成建設やZ会を見つけたときはクスッっとしちゃいましたww
歩道橋の上ですれ違ったままで終わりかな?って思ったら、最後に出会っちゃいましたねw
後は、主人公の男の子って新海誠作品って同じしゃべり方だなぁ、とか
キャラクターが皆今までの作品よりちょっと細身かなぁって感じですかね。
まぁ、なんにせよ面白かったです。
でも、自分の中では秒速の方が好きですね。
言の葉の庭 みたいに観終わってからBDの販売やって欲しかったw
これだけの映画館でやってたら無理なんだろうけどもw
レビュー書くの初めてなので、文章構成悪くてスミマセンでした。
ストーリー以外はとても良かった。が……
タイトル通り、ストーリーが2000年の『オーロラの彼方へ』とそっくりであった。
そのため、映画を見ながらどこが感動するのだろうかとずっと考えていた。
『オーロラの彼方へ』を知らない人は感動するのだろう笑
しかし、ストーリー以外はとても良かった。
RADWIMPSの歌のうまさ
景色の綺麗さ
神木隆之介の声優としての演技力
個性豊かなキャラクター
など
しかし1500円で『君の名は。』を見るくらいならTSUTAYAで出るのを待つ方がいい気がする
ただ観れば愚作。考えて観れば傑作。
各所話題になっている君の名は。を観てきた。
映画レビューサイトでは絶賛が多く、マニアと呼ばれる人々が酷評しているように見える。
そしてこう思った。
大衆受けを狙ったと言っているが、その実はそう言っている本人こそが大衆側ではないのか、と。
つまり意図的に省略された描写を理解していない人間が多いということだ。
例えば、ティアマト彗星が三度落ちてきた歴史。
例えば、父が三葉の世迷い言とも受け取れる警告を受け入れた理由。
例えば、瀧と三葉との恋愛過程。
考察サイトなどでその部分に関しては書かれていると思うので、詳しくはそちらでも観ればいいと思うが、そのどれもがしっかりと理解し、読解し、感受できていたならば分かることだったように思える。
勿論、普段映画などを観ない層は新海誠の狙いの通り、エンタメ性に惹かれ高評価を下している。
これは唾棄されるようなものではなく、むしろ普通だと思う。大衆が大衆として評価をするならば、それはコンテンツを発展することにも繋がる。
多いから「大衆」なのだ。映画を観る分母はほとんどが「大衆」なのだから。
言いたいのは、あくまでそういった解釈をせずに「雰囲気で出来ている」など、分かったような感想を書いている人間こそ、映画やアニメの文化を腐らせるということだ。
勿論しっかりと解釈した上で、音楽の演出が合わない、登場人物などが合わないという感想は、感性の問題なので寧ろ自身の感性を大切にしてほしい。
しかし、理解せずに酷評しているのは無い。
自分はこの作品を自分なりに解釈した上で傑作という評価をしているので、本当にやめて欲しいと思う。
和製ファンタジー
個人的にRADWIMPSが好きなので、RADWIMPSの歌を聞くための映画であり、映像美と音楽に圧倒されます。
お話も組紐や神事、ご神体、それぞれのキーワードが上手く結び付いていて見終わったあとスッキリしました。
今までの新海監督とは一味違う。!
今までの新海監督の背景の綺麗さだけでなくストーリーの深さがあったが、君の名はではキャラの躍動感やストーリーを分かりやすいのが今までの新海監督ではなくパワーアップした監督が観られる。
特にカップルや学生に観て欲しい。
感想は、時をかける少女を思い出す。
今年アニメでは実写の映画よりオススメ映画です。
パズルがきっちりはまった&考えたらこれ矛盾はしてない
音楽も映像もストーリーも演出も演技もすべて高レベル。いや最高やん。
先入観を見事につつかれた驚きったらないわ、これ。
涙腺硬いので泣けなかったけど、見終わったあと胸がいっぱい。なんも考えられん。空っぽなのかいっぱいなのか。その足で小説買って、理解して感動して、もう一回映画見て感動して。やばい、「君の名は」について考えすぎて仕事が…できない…。
この映画は見ても損無し。
以下は気持ちが昂りすぎて書くしかなかった駄文と低評価レビューの原因要素を消化するために書いたやつ。反論は認める。むしろ言ってほしい。違う意見が聞きたい。
ご神体のクレーター淵で会うまでから分かれるまでの展開は神。考えたら展開の暗示やん…。表現、演出すごすぎ…。
たぶん、滝がご神体まで行って三葉を宿してクレーター淵まで行くことが「隕石の影響範囲まで出すため頑張るけどぎりぎりだめ。」の暗示。
これが「タキが計画立てて避難させようするが止められる。」の流れとリンク。
もとに戻った三葉がクレーター淵から走ってクレータ外へが「最後の最後は三葉の行動力で解決」の暗示。これが「最後、村長を説得して無事避難完了。」の流れとリンク。
そしてRAD「スパークル」。盛り上げ方がやばい。
クレーターで「三葉がタキの手に名前を書くシーン」は、映画冒頭付近にある「三葉がタキの手に名前を書くシーン」とすこし被る、自分的に。なので全部書けると思ってた。でも書け…な…かった。切ない。
でも低いレビュー等もあるので、その原因要素を消化できるよう自分が考えた項目が以下
1.観客おいてけぼり、あと巫女で引く
2.曜日で時間のずれに気づくだろ?
3.なぜタキなの?東京なの?てか三葉の巫女設定いるの?
A.なんでタキは糸守消滅を知らないのか?
4.なぜ死の記憶があるの三葉?
5.タキはなぜこの時間に入れ替わり?
6.なんでクレーターで会えたの?
B.なぜタキは好きと書いたか、てか都合良いペン
7.糸守の最後、なぜ詳細に描写しない?
8.時をかける少女のパクリシーンあるよね?
C.探してる場所が脈絡無しで意味不明
9.こんなハッピーエンドは新海ではない
ハッピーエンドで終わりたいなら9は見るな。
1.観客おいてけぼり、あと巫女で引く
最初、滝が三葉に入っている状態で起床。でも下に降りる描写はその翌日。時間つながってない。次は滝の中に三葉。わかりにくい。
これらはまさに滝、三葉の主観でもある。「なになに?なにが起こってるの?」状態。この映画は観客に理解させるのではなく、おそらく「自分がそうなったら」で考えると楽しい。キャラの主観がすごく加味されているので、退屈だと本人が感じている最初の日常シーンは1日が長く、入れ替わり確定直後はタイムラプスの表現で1日がすごく早い。最初の退屈さが目が回るような加速感、楽しさを表現するシーンのアクセントになっている。ここで引き込まれる。引き込まれない場合はこの映画合わんな。
あと「巫女」と「口嚙み酒」で引かないで。萌えアニメと特殊性癖っぽくて俺ちょっと引いたけども。
でも巫女舞は彗星の分裂、衝突を後世に伝えるため、口嚙み酒は昔の人が入れ替わりをするためで必要だったから伝統化。だから引かないで…お願い…
2.曜日で時間のずれに気づくだろ?
まさにその通り。気がついても不思議ではない。てか本人おそらく気が付いてる。その表現は三葉(中身はタキ)が妹と婆ちゃんとご神体にいく準備のシーンで制服に着替えてる。タキは平日だと思ってた。でも休み。首かしげてるから違和感は少なくとも覚えてるはず。
でも3年違うことは本人にとっては些細な事だ。だって性別の違いとか周りの環境になれたりすることでいっぱいいっぱい。タイムラプスでも「あのやろう、よけいなことを(怒)」で乗り切ること第一でいっぱいいっぱい。でも楽しいんだろうなぁ(羨望)。
そんなこんなで曜日とか年とか地名は記憶優先順位がすごい低い。起きたら忘れるくらいの優先度。タキがラーメン屋で糸守って聞いて「糸守…糸守町!」って時間差ではっきりするぐらい低い。
3.なぜタキなの?東京なの?てか三葉の巫女設定いるの?
まず三葉の宮水一族は「相思相愛になれる人との入れ替わり」を能力に持つ巫女の家系だと思っています。隕石対策のための能力持ち。「相思相愛」の必要性は「助けたい」の気持ちは好きな人だったら強いでしょ?適当だけどそういうことかなと。
入れ替わり能力は最初のご神体インパクトがきっかけでそこそこ多くの人に備わったもので、生存に向けた知性生命体底力だと思います。テッシーの「狐憑き」、割と聞く(オカルト)話なので昔からいろんな人が入れ替わりをやられてた証なのではと思う。でも能力伝承ができなかったり、うまくいかなかったりしたでしょう。たぶん糸守湖インパクトが試練。逃げられたら合格で神を祭る一族に昇格。そうやって選別されて残ったんが宮水。勝因は「経験を能力に反映して改善」能力。激レア、つまり偶然手に入れたやつ。
「改善」能力で宮水の女性たちは経験を魂に刻み、子に伝承し、自分の好みの人に移れる確率を確実に上げる。そして自分も好いてもらいやすいように少しずつ美人に。もしかしたら元々美人DNAだったのかも。最終的には、男からも女からも告白され、近所のおばさんに別嬪さんといわれるくらい年代を問わない美人、三葉ができる。
そんな三葉が「イケメンの東京男子」をご所望。しかも家系的に縛りがなく自由な生活ができ、性格も自分好みの男。範囲が狭いと思いませんか?たぶんタキがベスト。
東京設定は監督のホームで絵が書きやすい+3年ずれの違和感緩和効果。
「田舎だからスマホぼろい( ´艸`)」
「東京ってすごいっ、スマホからちがう(驚)」
これは一例です。都会は進んで田舎ぼろい印象が3年を乗り越える。私は石川県に住んでます。田舎ぼろい印象はないです、断じて。
A.なんでタキは糸守消滅を知らないのか?
ラーメン屋で糸守の隕石消滅を聞いた時の「なに、それ?」的なタキの反応おかしくね?ってことかな。
たぶん隕石衝突は知識としてはあった。が、「隕石で消滅した場所」と「自分のいた町(糸守と言われるまで名前忘れてる)」をタキは関連付けてない。
「隕石衝突場所」の知識と「糸守町」が繋がってなくて、むしろ繋げたくなくて「なに、それ?」状態になった。
司や先輩も「糸守町」と言われてから「隕石消滅」と結びつけるまで少しタイムラグがある。
でも、すぐに同じ場所だと関連付けられて混乱状態に。
居ても立っても居られなくて高校まで行く。
図書館で死者名簿のページをめくっていく。「名前が無い」ことを願いながら。
俺も「名前が無い」ことを祈ってた。
そして「名前が有る」。冷たく非情な現実にタキ愕然。衝撃で記憶が飛ぶ。俺も愕然。
やっぱり秒速5センチの新海監督、突き放しも絶望感も半端ない。
あかん、あかんわー。この絶望に至る流れで完全に引きずりこまれたわ、この映画に。
4.なぜ死の記憶があるの三葉?
入れ替わりの法則性を考えると死日の朝に入れ替わっているのなら死の記憶がないはず。これは奇跡です、愛の力っ!
そう考えるのは嫌いじゃない。けど、結論からいうとあの三葉は「死を経験した三葉」で時間的はに「糸守消滅後の三葉」。三葉がタキに移って目覚めた場所はご神体んとこ。婆ちゃんが「ここはカクリヨ」、あの世と言った場所の中心です。そんな場所でタキは「三葉の半分」、魂と結びがある「口嚙み酒」を飲む。タキの手首の組紐、三葉から託された「三葉の時の流れを示すもの」を座標に、魂があの世から帰着。そして3年後の糸守湖をみることで自分の死の記憶が蘇る。タキがカクリヨに行く直前のセリフよくわかんなかったけど…わかるとすげえ…
5.タキはなぜこの時間に入れ替わり?
いままでは運命の赤い糸たる組紐の結びのみのため入れ替わりはできたが、日の指定不可。能力の限界。が、最後の入れ替えはいつもと違い「口嚙み酒」がある。「三葉の半分」を含んだことで強い結びができて1000年前から順に三葉の死までを見ることに。そして、いつ入れ替わるかはおそらく強い気持ちで決まる。いつにするかって?いまでしょっ!(直観で死日の朝。)
6.なんでクレーターで会えたの?
まず再会の大きな条件は「カタワレ時」、「同じ場所にいる」、「強い結び」だと思います。「世界の輪郭がぼやける」カタワレ時に「同じ場所」にいるだけだと他にできる人いるやん?そこで「強い結び」です。「人格入れ替わってる」「託し託された組紐」「口嚙み酒」「互いを求める気持ち」こんだけあれば十分では?しかも場所がクレータの淵「隕石の影響範囲の境目」。まさに三葉の生と死を分ける境目、その象徴。もう十分だろ。
ここで人格がもとの体に戻るので、死の記憶をもった三葉が完成。あとは走る。それに心揺さぶられる。
B.なぜ好きと、てか都合良いペン
マジックは地図に情報を書き込むため、取り出しやすい場所のポケットに入っていたと考えられる。たぶん地図もポケットに。
入れ替わり前に自分の手に「すきだ」と書くためにポケットに入れてた、のほうがキュンキュンするね。
名前じゃなく「すきだ」と三葉に書いたのは、「絶対会いにいく」と誓っていたから、どこにいても、名前を忘れても。
「名前」より「すき」という気持ちを覚えていてほしかったから、のほうがキュンキュンする。
たぶん三葉も「すき」と書こうとしてた。「み」の書き始めにしては横線、長い。
7.糸守の最後、なぜ詳細に描写しない?
これは簡単です。タキの主観。組紐を戻したタキには物理的に結びを持つものはなく、そのため起きたときにはなんの為にここにいるか忘れています。完全に夢状態。つまり糸守の記憶優先度はかなり低くなり、さらっと流せる情報になっているのではと思います。
8.時をかける少女のパクリシーンあるよね?
このレビューを見たとき愕然としました。たしかに坂道転倒シーンに似ている。そして俺は感謝した。描写されていないけどもし「時かけ」のセリフを、「いく。走って(会いに)いく。」「未来でまってる」と三葉がタキが言っていたら、そういう気持ちが伝わっていたらと考えると。アニメ見ててよかった。
C.探してる場所が脈絡無しで意味不明
電車で顔を合わせたシーン後、探している場所が脈絡無し。探すなら駅だろ。最初はそう思った。
でも、よく考えたら駅で探してもダメやんな。次の駅で降りる。相手がいると思う駅にタキも三葉も行く。すれ違うね。
結論からいうと「電車が離れていくシーン」と「再会シーン」は別の日。必死に探してるシーンは再会日までの間の日を表現。
顔を見るまでは「誰か分からないけど誰かを探している」という微妙な状態。それっぽい人を見かけたら振りむくくらいですぐ気にしなくなる。
でも、顔を見て「この人だけを探している」状態に変化。それっぽい人を見かけたらダッシュで探す。でも会えない。
あぁぁ、この探してる時を想像するとやばい。早く会ってくれぇ、とめっちゃ祈っちゃう俺。
再会場所は偶然だと思う。でも周りに誰もいないのは必然。
ちゃんと再会するには声掛けの必要があるんだが、周りに誰がいると「俺のこと?」「私のこと?」になる可能性あり。
誰もいないからタキは声を掛けられたのだと思う。
絶対、再会までの間に別人に声掛けて「だれ?」と言われただろお前。
それでもめげずに声掛けできたと考えると、すれ違いざまの赤い糸ありがとう。
絶対、俺の、観客の「その人だから!」の祈りの代弁だよ、あの赤い糸。
9.はハッピーエンドで終わりたい人におすすめできない。考えただけで俺は気分が落ち着かなくなった。
9.こんなハッピーエンドは新海ではない
いつからハッピーエンドだと錯覚していた?
三葉が別人と婚約している場合は壮絶なバッドエンド。秒速を超えるよ、この絶望。
監督にまかせっぱの脚本だと再会シーンで左手薬指に指輪が書かれていたと思うから、ほかの人らが殴ってでも止めたんだろうなと妄想。
映画館の力は大きい
周りにどハマりしている人が多く、評価の高さに驚いて見に行きました。
予備知識バリバリ、期待値マックスで見たからなのか、「あれ、思ってたより…」というのが一番の感想。
キャラ設定がフラフラしていて、瀧くんも三葉も、どういう人間なのか途中でよく分からなくなりました。どうしても瀧くんが喧嘩っ早い性格には見えなかった…。
とは言え。美しい映像、感動的な音楽(洋次郎さんめっちゃ声綺麗)、クスッと笑ってしまう場面、前のめりで見入ってしまう展開、、、、なんかもう色々と盛りだくさん。こりゃつまらない訳はない。
RADWIMPS目当てで見に行き、めちゃくちゃ感動して2回も3回もリピート鑑賞している友達が結構います。音楽はRADWIMPSで、って言ったの誰なのかなあ…監督さん?川村元気さん?分からないけど、天才だと思います。高校生のツボがよく分かってらっしゃる。笑
まあとにかく、何に関しても期待しすぎは良くないってことですね。
でも、映画って素敵だなーと再確認。人を夢中にさせて、入り込ませることが出来るって、めちゃくちゃ凄いことだと思います。
絵の綺麗さを考えると、絶対映画館で見る方が良いです。迷っている方は、ぜひ映画館で!
秒速5センチートル~君の名は。~
新海監督の作品は「秒速~」しか見た事がありませんが、
とても作品として近いものを感じました。
三葉が「秒速5cmなんだって…」って言ったら、
完全に「秒速~」です。
※別に否定している訳ではありません。
「宙」と書いて「そら」と読むような、
宇宙を感じる空の描き方、
雲の動きや街並みなど、細かい部分の背景などは、
とても綺麗で感動します。
好きな人に電車で遠くまで会いに行ったり、
好きな人を探している部分は、
秒速5センチメートルっぽいです。
目が覚めたとき流している涙の意味が
1回1回違って、
その中で少しずつ気付いて、
少しずつ心理変化していくので、
どんどん引き込まれていきます。
結局、最後も「秒速~」みたいな終わり方なのかな?
と思いましたが、
個人的には、こっちの方が好きです。
でも、やっぱり、
山崎まさよしの「one more~」には勝てない。
あの主題歌と作品の一体感は神だった。
今回も、それをちょっと期待していましたが、
そういう狙いは無かったみたいです。
あと、神木隆之介くんと上白石萌音ちゃんの演技は良かったです。
女の子っぽく喋るシーンにも
全然違和感無かったです。
今年見た映画の中で、断トツに混んでいたので、
この作品が興行収入1位になるんだと思いました。
新海監督の良いところも、そして悪い癖も。
新海誠作品は「秒速5センチメートル」で完全にヤラれた。「言の葉の庭」とても良かったし、映像の美しさ、そして世界観の繊細さ含め、私が愛する日本のアニメーション監督の一人だ。ただ、そんな好きな監督の作品だが、彼の作風でどうしても許せないことが一つだけある。それは毎回必ずミュージック・ビデオ化してしまうことだ。「秒速5センチメートル」は山崎まさよしの「one more time, one more chance」、「言の葉の庭」は大江千里の名曲を秦基博がカバーした「Rain」という具合に、気が付くといつも映画が途中からPV化してしまっていた。新海監督と私のロマンティシズムは共通項が大きく、センシティブで情緒的な世界観やストーリーは本当に大好きなのだが、映画が突如PVに変わった瞬間に、毎度興醒めしてしまう自分がいる。今回はRADWIMPSだ。物語が盛り上がり、気持ちが昂ぶり、心が感動し始めた一番気持ちいいところで必ずRADWIMPSの歌声が流れ出し、気取ったPV調の演出に流れていく。そしてその都度、私はは興醒めしてテンションが一気にクールダウンしてしまうのだ。いや、RADWIMPSは何も悪くない。本当に何も悪くない。ただその演出方法があまりにもあからさまでわざとらしくてとにかくクサいのだ。
間違ってほしくない。私は本当に新海監督が大好きだし、新海監督作品も大好きなのだ。ただ、大好きな新海監督作品の手法の中で、唯一許せないポイントがまさしく「そこ」で、今回はその許せないポイントが目に余ってたまらなかったのだ。
物語は面白くできていた。幻想的でファンタジックでありながら、日本という災害大国ならではの価値観と概念を踏まえて紡ぎあげるストーリーには、いくらでも心動かすことは出来た。しかしその度に、PVみたいな演出が邪魔をして感動が盛り下がり、ちょっと飾ったようなカッコつけた演出と編集が目障りで仕方ない。「大丈夫だよ。監督の伝えたいことは、そんなことしなくてもちゃんと伝わってるし、監督の紡いでいるストーリーはちゃんと心に響いてるよ。だからもうそういう装飾はやめてもいいんだよ」とホットミルクでも出して肩を優しく叩いてやりたくなる(何様だ?)。すっごく良かったんだけど・・・と、「だけど」をつけたくなってしまうこの思い・・・。
やっぱり新海監督には、素朴で繊細な短編か中編をやってほしいなぁ、と思ってしまうのは傲慢なファンの勝手な我儘かな?
少なくとも、音楽が鳴るたびに映画をPV化させてしまう癖だけは、どうにか映画として昇華させてほしいと、心から願っている。
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