君の名は。のレビュー・感想・評価
全1690件中、1501~1520件目を表示
凄く面白い。そしてその理由。
過去の名作、この国、この世界を、うまく、そしてリアルに盛り込んでいて、話に素直に感動できる。
絵もこだわりを感じるし、煌びやかさがにじみ出ている。しかしながら、絵的にしっかりとした暗さというか力強い黒が足りないように感じた。光を求めるあまりに、それを生かすものを見失った観。
率直にいうと、オリジナリティーは薄いと思う。最初に述べたように、あらゆる要素を組み合わせて見事な作品に仕上がっているわけで、あらゆるものを吸収した結果、このような新しいリニューアルされた作品が出来上がってきて、そしてこれが新たなスタンダードになって、この塊が新たなオリジナリティーと呼ばれるものになるかもしれない。この作品のこれからのポテンシャルを大いに感じる。
とはいえ、どうしても新しいアイデアの欠如というものを感じてしまうのは、アニメーションという形態をとった作品だからなのだろう。ゼロからつくり出せる強みを是非とも見せてほしいところ。まあ、これだけ楽しませてくれれば、文句はないんですけど、敢えて何かを求めてみたというところ。
ストーリー
誰もが観るべき‼︎
10代は見ちゃダメ
おっさんが『若い頃こんな恋愛したかったな〜』と思いながらキュンキュンして見る映画です。
客層は、10代・20代を中心に男女比半々といった具合でしょうか。オタク風情の方もぼちぼちと。
高校生諸君はいわゆる非リア充、サエない雰囲気の方が多く(めっちゃ失礼)、劇中主人公と同年代の君たちがこんなの見ちゃダメだ!現実に帰ってこれなくなるよ!という終劇後の感想でした。
新海誠作品は、『秒速…』までは寒くて説明くさいモノローグが延々と続く(それが特徴なのですが)まわりにオススメしにくいものでしたが、『言の葉の庭』で大人も見られるアニメになった、という感想を持っています。
それが今作で完全に一般化(大衆化)したわけですから、今後の新海の進む明日はどっちだ、と心配でなりません。
もう、これ以上のキュンキュンは作れないだろうし、モノローグにも戻れないでしょうから。
世界がそこにある
ただ一言よかった!に尽きる
泣かされたというより自然と涙が零れました。
本当に素晴らしい作品でした。
RADWINPSが好きだったということもあり、前々から楽しみにしていました。
沢山のメディアに取り上げられ、高くなったハードルをどう超えてくるのかなと、思っていたのですが、本当に軽々と超えてきました。
美しすぎる描写と、声だけで性別がわかるようなキャスト陣の力、そしてRADによる劇中歌とのマッチング。特に、言葉では表せないような自分たちが持っているような感情をすくい上げて表現してくれる描写が本当に美しかったです。
特に自分は主人公二人と年齢が近かったのもあり、主人公たちが持つ様々な感情に自分の心までも動かされたのかもしれません。
感動作品は大体「泣かされた」、と思うことが多いのですが、「君の名は。」は気づいたら涙が零れてた、という方が合っていると思います。
アニメーションの映画はDVDで見ても変わらないとも思う方も多いかもしれませんが、新海さんのこの素晴らしすぎる映像と、美しい歌はあの大画面で見ることで倍増すると思います。
話がごちゃごちゃしてしまいましたが、本当に素晴らしい作品だということ間違いなしです!
素晴らしい。
素晴らしい
センチメントの夏、2016。
何とも言えない切なさが、夏の終わりに心地よかった一本。
「サマー・ウォーズ」を観た時の感覚と非常に近い、新海監督劇場初体験だった。
アニメゆえのダイナミックな演出、映像の美しさ、魅力的な登場時人物、そして心の機微がとにかく秀逸。
観ながら「どこかで観たことがある話作りだな…」と懐かしさを強く感じ。
思い出したのは80年代のサンデー、もっと言ったらキャプテンに載っていた漫画だった。
気になって調べてみたら監督はほぼ自分と同年代、なるほどと妙に納得した。
ほぼ完ぺきな、2016夏のセンチメンタルジャーニー。
しかしながら音楽がうるさいのは、唯一残念な点だった。
完全に個人的な感想で申し訳ないし、RADが悪いというわけではないのだが。
台詞のある大事なシーンに、歌詞付きの曲を大音量で乗せたりするのはどうなのか。
また、使用曲数が多すぎて予告で散々観せられた「前前前世」くらいしか印象に残らず、ラストに流れた曲も思い出せないのは。
音楽以外の作品の仕上がりからすれば、ちょっともったいないと思う。
その点でエンディングの山下達郎で背筋に稲妻が走り、その後も曲を聴くたびに作品を思い出して涙が出そうになる「サマー・ウォーズ」を超えることは出来ないのだろうなと思う。
細田監督自身も超えられていないし、そもそもが比べるものではないのかもしれないが。
それでも無人島に一本持っていくならば「サマー・ウォーズ」だな…嗚呼、また涙が。
声優としては、とにかく神木隆之介氏は難しいところをこなしており、役者としてのポテンシャルを感じさせたことはここに記しておく。
懐かしさと新しさ、そして夏の終わりを清々しく感じさせてくれる作品。
全1690件中、1501~1520件目を表示




