君の名は。のレビュー・感想・評価
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良いところはあったんですが…
背景の美しさは言わずもがな。山を歩いてるときのカメラワークは感動しました。
男の子側の世界では既に彗星の事故が起きた後だということを観客に隠して話を進めていたところは、脚本として見事でしたが、あとはあんまり。
全体の構成や音楽の使い方が「教科書どおり」の良さだったんですが、何か足りないです。
この監督の他の作品もそうなんですが、二人きりの恋愛模様を見せるのが時間ばかりかけてて…。
終盤事故を阻止する「ときかけ」や「サマーウォーズ」っぽいワクワク展開が来そうだったんですが、そこもあまり面白くならず。
王道と言えばいいのか何なのか…、ちょっとどっち付かずでした。
過大評価しすぎ
確かに感動、ほっこりはする映画でした。
しかし、このサイトだけではないですが、全体的に高く評価しすぎです。
見え透いた伏線、やけに推してくる題名、彗星の被害のリアリティのなさ等々、色々課題が相見える映画でした。
でも、他の映画にはない良さも感じました。
たとえば情景描写。最初のシーンの、彗星が天を駆けていく、人間が実に非力なように思えるような、迫力の映像はこの映画でしか体験できないことですし、田舎の田園風景、都会の超高層ビルが乱立する間を塗りたくったような青い空もまた、圧巻でした。
TVなどで取り上げられ、話題になった後に見たのですが、まだまだ席は確保しづらいですね。
ここまで、少し色眼鏡を通してみている人が多すぎて、このような高い評価が正当なのか、疑問を感じざるを得ない者の意見でした。
口噛み酒飲みたい
右脳で観る映画
新海誠さんの映画は秒速、ほしのこえのみ視聴しています。
それらの作品と比較してとても分かりやすい話でした。だからヒットしたのでしょう。今までの作品は20代の男性が一番共感できそうな男向け雰囲気映画な印象でしたが、今回は全然違いますね。じわじわ切なさとやるせなさで嬲られることもなく見やすかったです。
こういう手紙などで交流していた人間が実は過去の人物でその過去の人物は実は死んでいてというのはどこかで聞いたことのある話ですが、それに何を+していくかは作り手の個性。新海監督は持ち味である美しい風景と未熟な男女とあらがえないはずの運命とすれ違いと宇宙っぽい何かとポエムと切なさと愛しさと心強さを混ぜ合わせ大衆が食べられる美味しい料理にしてしまったのでした。新海ナポリタン盛り付け上手で美味しい、そんな感じです。
毎日色んなパスタを食べている人は期待しすぎるとがっかりするかもしれません。でも食べたら大半の人が満足できるとっても美味しいナポリタンだと思います。
私も今回の映画が監督の作品の中で一番好きですね。終盤の「すきだ」に普通に泣きました。流れはベタすぎるのですが単純な人間には折れそうな女の子がたった一人の男の子への想いで再び立ち上がる姿は美しいしまぶしいです。遠くにいる誰かが自分のことを好きでいてくれている、幸せをねがっていてくれているという事実は、か弱い女の子に小さな村を救わせる充分なパワーとなったのだ!ああああ!鼻水が垂れました。全体を通して考えてもストーリーのテンポもよく、脇の人物も魅力的、押し付けがましく感動させてはこず、新海さんどうしたと言いたくなる優しいハッピーエンド、面白いなあ。
気になったところはそんなに無いのです。日記をつけているのだから日付のズレに気づきなさいよとかそういうヤボなあれやらこれやらは「そういう運命だったから」なんだと思うことにしています。この映画は細かい設定を味わう映画ではなくもっと感情的で、右脳で楽しむタイプの映画なのだと思うからです。エモーションなのです。エモいのです。そういうわけで随所随所がラッドのエモいMVになってしまったのは仕方ありません。そういう運命なのです。
いい歳をした人間の心にこんなに響いたので青春真っ只中の少年少女にはズドンと突き刺さってしまうのではないでしょうか。うっかり男女でいった多感な中高生は映画を見終わった後みんなカップルになってしまう危険性を感じています。(3ヶ月くらいでわかれるやつです)
そしてうっかり秒速も見ちゃってこじらせてしまう男子が増えちゃうのでしょうか。恐ろしい映画ですね。よしもっかい見よ。
やっぱり結末に涙が止まらない
鑑賞環境が良くなくって残念
評判通りまずまず面白かったです!
観て損した!とは思わなかったかな!
ちょっと時間差があったのがちょっとついていけなかったかも・・・
通路挟んで隣に座ってた恐らく高校男子3人組が映画始まってからもうるさいうるさい。
いきってるって感じでダサかったです。
そういう奴らはDVDでも観てろって感じ。
大迷惑!
何度も観たくなる
むしろ大人が観るべき作品
薄れた夢でも未来を紡げ
昔から2Dアニメとロマンス映画がニガテな自分
(キライとかじゃなく単になんか小っ恥ずかしい)。
なのでニガテ要素2つが壮絶なツープラトン
を仕掛けてきそうな本作を観るつもりは
元々は無かったのだけど、本作の監督の大ファンで
あるという知人から「面白かったですよぉ」
と勧められた手前、ちゃんと観て感想言わないのも
失礼だし……という恐ろしく後ろ向きな理由で鑑賞。
おまけに僕は「新海……誠……ああ……名前……
くらいは……(力無い微笑)」程度の観客です。
まあ最初からネガティヴなこと言ってる訳だが、
感想はというと……いやいや、面白かった!
シナリオも後味も良いしテーマと思える点も好み。
観て良かったですよ知人氏、ありがとうです。
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『男女の人格が入れ替わる』という設定自体は映画
のみならず様々な物語で扱われてきた設定ではあるが
それでもこの物語はステレオタイプに収まっていない。
それはタイムトラベルものとの組合せによる所もあるが、
見応えのある映像、音楽や台詞が刻む快活なテンポ、
先読みしづらくサスペンスフルなシナリオの賜物だ。
まずは写実的な風景描写の美しさ。
冒頭の彗星落下シーンや東京の都市風景も
良いが、軒先の庭から捉えたショットなど、
植物の美しさは特に印象的。
キャラクター達の動作についも、コミカルな
動作は勿論(人の胸揉みながら号泣すんな(笑))、
奉納舞やペンを走らせる指などのここぞという
場面でのリアリティある所作にハッとさせられる。
(これらの精緻さはアニメのキャラクター達に
感情移入させる上では殊更重要なんだろう)
だが一番印象的だったのは、語り口の巧みさ。
例えば主人公2人が“入れ替わり”に気付き始めてから
中盤までの展開は殆ど定石とも言えるものだが、
そこも映像・台詞・音楽によるテンポの
良さで乗り切り、中弛みを感じさせない。
なかでも台詞の応酬のテンポについては特筆すべき。
離れ離れの2人でも、台詞をリズミカルに重ねる
ことであたかも会話のようなテンポが生まれる。
それはそのまま2人が互いに親密さを覚え
始めているという描写にもなっていたのだろう。
そのテンポが最高潮に達するのが、あの中盤だ。
後半の展開も読めなかった。
劇場で幾度となく流れていた本作の予告だが、
“前世”というキーワードや隕石落下跡を敢えて
見せたのはひょっとしたらミスリーディングを
誘ってたのかしら。僕は途中まで、てっきり
タキ側の時系列が昔の方で、しかもそれは有史以前
にまで遡るのではという的外れな予想を考えていた。
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忘れた夢についての語りから、本作は始まる。
大事なことなら忘れないはずなんて言うけれど、
人の記憶なんてものは自由にはできない物。
写真で顔は思い出せても、
年を経るごとに薄れゆくあの人の声。
写真すら取って置かずに離れた為、
輪郭を失ってゆくあの人の顔。
忘れたくない。忘れる筈がない。忘れるものか。
そう歯を食い縛ってみても、人は忘れる。
そういうものだ。
だけど、忘れたこと=些細なこととは限らない。
村での出来事を忘れてしまった後のタキは、
人の心に残る風景を造りたい守りたいという
強い想いを胸に就職活動に臨んでいた。
それは言うまでもなく好きな人を、そして
その人の故郷を救いたいという心の残滓だ。
とうに薄れたはずの記憶なのに、その記憶は
今の彼を未来へ突き動かす原動力となっていたのだ。
大切な記憶というのは、
例えその輪郭を失ってしまっても、その人の
心臓レベルに刻み込まれるものなのかも知れない。
何故かは分からないのに、
何かの拍子に激しく心臓を打ち鳴らす何か。
縁も所縁も無い筈なのに、
大事にしなければと心を突き動かされる何か。
そんな衝動に駆られたことはあなたには無いか。
それはあなたにとって、何か大事な
意味を持つ衝動だったのではないか。
あの結末にも賛否両論ある様子だが
(本作を勧めてくれた知人は、監督の従来作に
従うならすれ違ったまま終わってほしかったとか)、
個人的にはあのハッピーエンドも悪くない。
主人公2人は最後、躊躇う気持ちを捨てて
自らを突き動かす心のままに想いを伝えた。
それは、忘れた記憶から生まれる衝動に関する
この物語の結末としては、至極自然な選択
だったのではとさえ僕には思えるのである。
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ここから不満点。あるいは不思議に感じた点。
一番のそれは「母の不在」だ。
境遇のまるで異なる主人公2人にとって、
母親がいないという共通点は、互いにシンパシー
を覚える上でも無視できない要素であるはずだ。
ミツハ側には“入れ替わり”に関する布石でもある。
なのに、2人の母についての描写は極めて少ない。
いやタキ側に至っては殆ど無い。何か作り手の
意図があるのか、それとも制作の都合上
そうせざるを得ない事情があったのか、
理由は分からないが、不可解に感じる。
また母の不在はミツハと父の確執の根幹でもある。
最後にミツハが父親を説き伏せる展開に
説得力を持たせる為にも、ミツハ-母-父の
関係はもっと詳細に描くべきだったのでは。
もうひとつ腑に落ちないのは、“入れ替わり”に
タキが選ばれた条件は何だったのか?という点。
全くのアットランダムでは無いと感じるのだけど。
まあ“入れ替わり”のシステムを事細かに説明する
のも興醒めなので拘ってはいないが、やや気
になる。
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しかしながら、良い映画でした。大満足の4.0判定で。
このだだっ広い世界で、細い糸と糸とが
撚り合うことなんて滅多にない。その繋がりを
大事にしたいという直感に駆られたなら、
その感情にただただ従ってみるのもいいものかもね。
ああ、勿論、相手の胸を揉むとかの衝動はNGの方向で。
<2016.09.03鑑賞>
中高生向けか
みんなにオススメ
やっと見ることができました。混み具合にびびりますね。
脚本、映像美がとてもよかった。
ただ演出があまり・・・
何人か言ってますがrad多すぎですね。
良いシーンのたびに曲を流されたら、pvかな?ってなっちゃいます。
上手く言えないんですけど、曲が強すぎて
映画が曲に合わせてる感があるのが残念。
合ってるんですけど、歌詞がないBGMにしてくれたらもっとよかったと思う。
ところどころセリフが重要で、始めのシーンから伏線になっているので驚き楽しませてくれます。
ただ風呂敷を広げすぎてしまって、少し雑になってしまってる場面が多々ある。映画は映画の良さがありますが
12話くらいのアニメで丁寧に作ったら絶対におもしろいと思います。
久々のアニメ映画は期待を裏切らなかった
バランスがよいと思いました。
85点
5回鳥肌!
設定面白い!
夢の中だけですれ違ってると思ってたし
同じ時代ですれ違ってると思ってたし!
内容知らなかった分驚きの展開すぎた!
ただ、最後、ピタッと終わりすぎ!
階段で気づいて再会して泣く準備
出来てたのに…
そこだけ煮え切らなかった。
新海誠作品の中では傑作。映画としては凡作。
新海誠作品の中では、最も出来のいい作品であると思う。ただ、若い人向けで、いわゆるセカイ系ど真ん中のお話なので、スケールが大きいようでいて、男女二人だけの話なのでかなり小さい。他の人間との絡みも少ない。それでも過去作よりは、まともな作品により近くなっていて、見やすい。若い人(映画あまり見ない人)には流行りそうな作品。
恋心を抱くまでの過程はかなりはしょられていて、映画に出てくる主人公ヒロインはくっつくのが必然、といった共通認識の一点突破してるだけ。リアルな高校生は、逆にこれがリアルなのかもしれないけど。
展開は終始、二人は通じ合ってる、というご都合主義を使いすぎていて、展開や行動がさすがに無理やりすぎる。山に登りまくってますが、距離感が意味不明です。
ラストに至っては、間延びすぎ。君の名は、をハモった上でタイトルが出んだろ、と思ったけど、まさにその通り。そこまでの過程がダラダラとやりすぎ。微妙にすれ違ってるシーンは必要か?無駄。
RADWINPSも多用しすぎでくどい。曲は良いけど、何度も使うのはなぁ。前前前世はいい!
声優はかなり良かった。二人のいきがあってると思えた。男と女の時の使い分けが凄い。
ラストの時空間すれ違いの演出は、アニメ史に残してもいいと思います。
ジャパニメーション健在。
予想外想定外のロケットスタートで、なんとなく観ようかなと思っていた感じだったのが、これは是非観なければ、という風に変わった。
映画興行のすごい感じを久しぶりに実感した。TOHOシネマズなんばの一番大きいキャパの劇場で、満席の状態で観た。今年の興収でトップに躍り出るかもしれない。
新海誠の映画を観るのは初めてだが、CMをいくつかYouTubeで観たことがあって、この世界観ならありかな、と。
アニメーションは、アニメ的演出で見せるというのが主だと思うのだが、本作は脚本もしくは原作に物語としての力がある。
説明するのは難しいのだが、どこからか、目を潤ませて観賞していたことを告白しておこう。それがどういう感情なのか。
「結び」というのがキーワードで、そのことに常々懐疑的な自分には、耳の痛いところである。
RADWIMPSの音楽が効果的で、映画を盛り上げたのはまちがいない。
人と人との結びつきを信用してみたくなる、そんな作品であった。
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