君の名は。のレビュー・感想・評価
全2162件中、1281~1300件目を表示
鼓動メーターの振幅はタイタニック級!
大概の映画は、映画館で見終わった後、観てよかった理由をさがす自分がいます。
また殆どの作品は最後には感動し、時に涙するのも事実ですが、大半はそれまでが永く、退屈感でリダイアルすることもしばしば。
この作品では、小気味のいいテンポの導入部を過ぎると、徐々に切なさと歯痒さで胸が締め付けられ、彗星の軌道と共に鼓動か高まり、そこから一気に駆け上がったクライマックスのからだ一杯に広がる感動と安堵感で涙。続くエンドロールも普段は経験できない心地のよい放心状態で“もう少しだけ”この場を離れたくない衝動に駆られる程の感銘をうけました。
ジャンル、次元も違いますか、あのタイタニックの再観はレンタルまで待ちましたが、今回はピュアて一生懸命生きる若い二人に会うためもう一度(三回目)映画館へ行くつもりです。
かなり穿った見方ですが、この作品がこれだけ注目される理由は、言われている広告によるブームとか、若者の社会現象とかではなく、いいものはいい、ダメなものはダメという当たり前が当たり前でなくなっている“現在”に対するささやかな抵抗とまで考えさせてくれた作品です。
とても美しい。
いままでにあったようでなかった設定のストーリー
序盤の入り方から挿入歌の使い方が絶妙でアップテンポに進んでいくのでとても見やすく見いってしまった、
そして中盤から流れがガラッとかわり鳥肌がたちました、なぜか急にホラー調にかわります(笑)
終盤はよくあるタイムリープものっぽくなってしまったのが個人的に少し残念でした。しかしリアルを差し引いてアニメはたまた映画として割りきってみないとはなしになりません。
全体的にみてもキャラクターの心境の変化そして都会 田舎 男 女 などキャラクター視点で違う世界観が生み出されていて作者のこだわりがとても強く伝わってきました。
なにより背景描写の細部までのこだわりそして美しさに勝るものは新海誠のほかにいないでしょう。
入れ替わりによって変わっていく二人の人生がとても面白く、儚く、感動しました
ほんーっとに綺麗
なぜこんなにヒットしているのか。
個人的には、つまらなかった。
3年離れた人間同士が入れ替わるという発想はとても面白い。
よくありがちな展開に意外性があって驚かされた。
しかし、これをラブストーリーとして見るには非常に物足りなさを感じた。
心理描写が雑だと思った。
後半で男が手のひらに『すきだ』と書いたのを見て初めて、「え、好きだったの?」と驚いてしまったくらい。
最後も、何とも煮え切らない再会シーンで只々もやっとした。
売りの映像ですら、言うほど綺麗とは感じなかった。
また、挿入歌もガチャガチャうるさく、合っているとは思えなかった。
監督が泣かせたいところはハッキリわかった。
しかし、全く感情が揺さぶられず、「いや、ここでどうやって泣けと?」という疑問がわいてしまった。
最初から最後まで、ほとんど真顔で観ることしかできなかった。
ちゃんと、閉じた。
細かいこと気になる人には合わない。トントン拍子に進んでく
いくつか不満があった。
まず、三年のずれに気づくのおそすぎ。
それに三年ずれてるだけで、日時は一緒だったはず。瀧くんがデートの日に三葉ちゃん亡くなった。そして何日か経って、瀧くんが糸守町に向かったのに、口噛酒飲むことで彗星が落ちる日の三葉に入れ替われるのは都合よすぎ(三年と5日間ずれてた設定ならまだわかるけど)。
避難して生き残ったは良いけど、三葉ちゃん長女なのに糸守町に残らなくてもいいの?彗星で破壊されても御神体は無事なんだから、お婆ちゃんが後継ぎさせそうだけど、東京いるし。私も田舎出身だから後継ぎとかご近所の目もあるし、簡単にどっかにいっちゃうなんて出来ないの分かるからあれってなった。
あと、ちゃんと三葉ちゃんのお父さんが防災訓練させたのとか流して欲しかった。結構重要と思うんだけどな~これをanother storyっていう関連本を買ってから補ってください、ってのは汚いやり方だと思うのですが。
全体的に都合よくトントン拍子に進みすぎかな~ストーリーも王道だし。最後も偶然にしては瀧くんがみんなを見かけてて、そんなことあるか?と思ってしまった。三葉ちゃんに橋で会いましたendで良かったと思う。というかオープニングで生きてるの分かってたし、展開もうちょっと読めないようにオープニング作ってよ!
細かいとこ気になる人には合わない映画ですね。もうちょっと設定に整合性あって欲しいです。
でも、細かいこと気にならない人は感動出来ると思います。絵も綺麗だったし。ハッピーエンドだし、気分良く家に帰れます。
ちょっとした懸念
明らかに震災の津波をメタファーにしてるように感じられて、それが自然への畏怖であり警鐘である、というのであればまだ理解はできるのだけど、なんとなく、あの出来事が表現の世界でディザスターのアイコンとして捉え始められてるのだと思うととても危なかしいものだと思うのです。
映画については、自分が好きなタイプではないから文句言わないようにして見ようと意気込んで行ったところ、意外と受け入れられた部分が多くあった、むしろ好印象という感じです。
個人的に、ラストはあの橋の上ですれ違うところで終わった方がスマートだったのでは?切なさ倍増、未来に希望を持てたのでは?と思っています。
アニメという手法が最適な作品ですね。次回作も見たいかもです。
期待しすぎた…のだと思う
“転校生”と“時をかける少女”に感動して、物語を再構成したら、こうなった、という感じ。
劇中では描かれていない宮水家に遺伝していたという妄想について詳しくきいてみたい。婆さんもお母さんも入れ代わりしていたと言うが、“忘れてる”と視聴者置いてけぼり。
他の方々も絶賛しているが日常背景を二次元に落とし込んだ美しさはジャパニメーションならでは。ハリウッドでは非日常をCGで違和感なく描き上げているのと対局にあるCGの在り方だと思う。とはいうものの、傑出しているか?というとそうでもない。
って愚痴ばかり出てしまうのは期待値の裏返しなのだろうと思う。
新海誠作品の1区切りの答え
「『君の名は。』は、いい。」そういう評判を聞くと同時に、「『秒速5センチメートル』のアンサーとなる作品だ。」という評判を聞いていた。そこで、過去の新海誠作品をすべて観て、その上で『秒速5センチメートル』を、さらに、もう1回観た。なるほど。傾向としては、時間や距離の隔たりを越えた愛を求めながらすれ違う男女を表現しているのか、ということを知った。その上で、他劇場で『君の名は。』を1回観た。ジェットコースターのように展開が速く、さらに距離のみならず時間軸が異なる2人が入れ替わっているということに気づくことができなかった。何が『秒速5センチメートル』のアンサーかもわからなかった。圧倒的国語力の欠如である。
そこで、小説版2冊を読破した。まず、原作小説で主人公2人の心情と時間軸と出来事をしっかり理解した。(映画では理解できなかったのが恥ずかしい限りであるが)その後、"Another Side"というサブキャラクター視点を含んだ短編集を読んだ。そこで、(瀧の三葉への入れ替わり生活の困惑というギャグストーリーを除いて)、それぞれのキャラクターの持つある種の思想を知ることができた。特筆すべきは第四話「あなたが結んだもの」であるだろう。なぜ宮水敏樹が結局宮水三葉の説得に応じ、住民を避難させたのかという謎が解ける。さらに、宮水神社の歴史及び信仰の内容に関して細かい設定が追加されているため、おもしろい。その上で、今日、もう1度映画を観てみると、「あー、だからかー」と思わせるシーンが多く、奥行きが感じられ、(様々な意味で)おもしろかった。楽しめた。他の人にも、新海誠作品をすべて観てから『君の名は。』の1回目を鑑賞し、それでポカンとしてしまう気持ちをぐっと抑えて、小説2冊を読み、その後で2回目の鑑賞に行ってもらいたい。瀧と三葉だけでなく、それ以外のキャラクターにも何らかのすれ違いとその解消を見て取ることができる。そのおもしろさ、深さといったら言葉にできず、必ず忘れられない作品となった。
また、最後のシーンも重要である。ここが『秒速5センチメートル』のアンサーとなる部分である。瀧も三葉もおぼろげながら相手のことをずっと思っていた。そして2人は別々の電車ですれ違う。『秒速5センチメートル』であれば、頭の中で呼びかけ合って終わりである。しかし、今回は違う。すれ違った瞬間お互いにお互いのことを気づく。そして隣の駅から降りて互いに走り出し、すれ違って振り返る。そして、「君の名は。」と問いかけるのである。つまり、思い続けることで、届くということである。これは、隕石が落ちるシーンや『Another Side』にしか描かれなかった、宮水俊樹がなぜ避難誘導という英断に至ったのか、三葉の母二葉の過去にもつながる。
ここまで、奥行きが感じられ、しかも(様々な意味において)美しい作品を観れてよかった。一生忘れられない作品になるだろう。
セカイと俺たち
2回鑑賞して2回目の方が心を動かされるものがありました。
1回目は予告を見てある程度想像していたストーリーラインとは何もかも違う展開でそのスケールの大きさにただただ驚きを隠せませんでした。
男女の心が入れ替わるっていう擦られ倒したギミックを利用してこんなに世界を巻き込むか、という半ば強引ともとれるストーリーに自分は感動する暇もなかったというか。
しかし2回目では当然全てわかった状態で観ていたので改めて登場人物である彼らの心情に触れることができ、物語に入ることができたと思います。
サウンドトラックを担当したラッドの曲も合っていました。
というかラッドというバンドと『君の名は。』という作品には根底で相通ずるものが存在すると確信します。
だから彼らがこの作品に呼ばれたし、観る人によっては邪魔と思われても仕方がないタイミング、ボリュームで「歌」入りの曲がかかったんだと思います。
しかもセリフにガンガン被ってくるという。
ただ僕はこれがとても感動できるように思ったんです。
シーンによってはまるまる流れる曲もありますがなんというか、プロモーション的ないやらしさは一切なく作品上で今起きていることの一部として鳴っていると感じさせられます。
これは1回目から感じていたことですが、全編通して映像がたまらなく美しかった。
都会、田舎問わず目に映る光景の雄大さがアニメーションにするとこうも増幅するのかというくらい、これには本当に感嘆しました。
登場する女の子の描き方も良い。
全てに手を抜かない監督の志の高さに敬服します。
主人公の2人の声を担当した神木くんと上白石さんも素晴らしかった。
どこか突っ込みたい気もしないでもないですが、星5つ付けるのに文句はないです。
監督関連作も観ようと思います。
3倍希釈の味噌汁
君の名は。はもちろん杜撰な設定や震災絡みでの批判も可能なのだが、それはある程度高度な作品への批評でやるべきで、それ以前の段階で、薄味過ぎて何の印象も残らないレベルだった。食感はふわふわのマシュマロで、味は3倍希釈の味噌汁みたい。尺の短さや彗星イベントからは、アトラクションに乗っているような感覚の物も出来たはずなのに。彗星が落ちる直前に会えたからって、いちゃつくなよ。ほかにやることあるだろう、時間がないんだ。RADWIMPSの曲も、例えばAimerに提供している「蝶々結び」のような名曲は一曲も無く、邪魔ではないが印象が薄い。泣けると評判だが、感情移入を誘う濃密な描写が皆無なので、泣き所がわからない。つまようじ&カッターナイフの客とか完全に不要だし、伝えたいこともわからない。
全2162件中、1281~1300件目を表示