君の名は。のレビュー・感想・評価
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盛り沢山のファンタジー
よくできたアニメである。
主人公は三葉と瀧の二人。三葉は家族や家柄などが詳しく描かれているが、瀧は個人情報が少ないように思える。それでも、父親との会話などからいくつかわかる部分がある。
朝食を父と息子の当番制にしているということは、母親が不在だ。母親の単身赴任は考えづらいから、おそらく亡くなったのだろう。そのことと、バイト先の先輩に特別な感情を持つことから、瀧は母性に魅かれる面があると考えられる。朝食を息子と当番制にする父親は、息子の人格を尊重して対等に接している。だから瀧は父子家庭でもいじけることなく、状況を受け入れるキャパシティがある。人格交代のアクシデントを受け入れることができたのもそのキャパシティのおかげだ。
対して三葉は、幼いころに母を亡くし、父も家を出て行って、祖母と妹の3人暮らしである。家業の神社を守る仕事があり、芯の強さがある。母性を求める瀧との相性がいいのはそのためだ。
両方とも父子家庭だが、人間関係が複雑で問題を抱える三葉に対して、瀧の方の人間関係を単純にすることでバランスを保っている。
さて作品についてだが、原作の漫画を読んでいないので、先入観といえばタイトルと予告編だけ。戦後の「君の名は」というラジオドラマと映画が有名で、数寄屋橋ですれ違う有名なシーンのイメージがあった。この映画でも最後の方で歩道橋ですれ違うシーンがあり、数寄屋橋インスパイアかと思ってしまった。たぶん違うだろうが。
予告編では男の子と女の子の心が入れ替わるということしかわからなかったので、大林宣彦の映画「転校生」みたいなものかと思っていた。しかしほのぼのとした日常を描いた映画ではなく、驚きのストーリーだった。
入れ替わるのは見知らぬ男女で、離れた場所にいて入れ替わる。そして超えるのは空間だけではない。ややこしい人間関係はないが、その代わりに〝忘れたころにやってくる〟大きな事態が起きる。その展開に翻弄されつつも、主人公たちは互いのためにいま何をなすべきかを考え、そして実行する。
盛り沢山のファンタジーを107分の映画に詰め込んでいて、すべてのシーンに意味があり、一瞬も見逃せない。高評価は当然だ。
三葉の声を演じた上白石萌音は「舞妓はレディ」の演技も高く評価していたが、声優としてもなかなかのポテンシャルを持っている。歌もうまい。雰囲気が昭和なので、そのうちNHKの連続テレビ小説のヒロインにでも抜擢されそうだ。
あれ?
心がほっこりするのに目からは涙が
面白い
「ポスト〇〇 〇」 否 !! "His name is『新海 誠』"
宮﨑監督の「風の谷のナウシカ」が今まで観た映画の中で一番でした。大婆様やユパ・ミラルダがいい感じで。
次は「天空の城ラピュタ」。ムスカもいい(興業収入は「千と千尋の神隠し」が上のようですが…)。
新海アニメはあまり目にしませんでした。たまたまニュースで「だれかのまなざし」というショートムービーを見かけ知りました。
「言の葉の庭」をビデオで観た時は映像の綺麗さに実写かなとも思いました。特に雨で濡れた橋がすごいと思いました。
なぜ、テレビで放映しないのかと思いました。(見逃したのか)映画の時間が短いからか、登場人物に良い味のキャラがいないのか。「星を追う子ども」では怖いキャラが出ていましたが(ラピュタのドーラぐらいが…)。
今回、「君の名は。」が公開され、映画館で観ました。震えるほど感動しました。若い子が終わったあと拍手をしていました。合計3回観ました。こんなに映画館で観た映画は今までありませんでした。
「風の谷のナウシカ2」をいつか観たいと思っていましたが、「風の谷のナウシカ」よりも、良かったです(個人の感想です)。この映画が一番感動しました。ぜひ、映画館で観てください。素敵な映画です。
「秒速5センチメートル」のアンサー映画
青臭く清々し。
新海誠監督作品は、今回が初めての鑑賞。
悪くないと感じた。
映像は美しく、物語も悪くない。序盤から中盤に謎が深まり、終盤それが解明される。
物語の端々で、仕込まれるちょっとした事、黄昏時や口噛み酒等の前フリも効いていて、正直良く考えられたお話だなぁと感じた。
こういうキッチリとした映画は、好きだ。
終盤感じたのは、村上春樹のカンガルー日和にある、「4月のある晴れた朝に100%の女の子に出会う事について」のハッピーエンド版だなという事。
場面も雨上がりの春先のある朝だったので、ここはオマージュかな何かと思った。
ネット上で、その事を指摘されている方もいるようなので、ハズレではないのかなとは思うが、実際はどうかは分からない。
こういう終わり方は素敵だなとは思うが、歳をとったせいか、切ないかモヤモヤした終わり方でも、素敵だと感じた。好き好きだとは思うけれど。
二十歳そこそこの時に観たかったなぁというのが正直なところ。
物語の始まり、綺麗だと眺めていた風景が、実はある種の悲劇で・・・というところには、本気でグッときてしまった。
過去作は是非観てみないとだし、次回作に期待してしまう。
アニメ映画もバカにできない、良い出会いだったな。
そうそう、長澤まさみって、声ですら、エロいのが分かったのは、別の意味での収穫♪
受け取り方の違いか
アニメはあまり見ないけど、あまりに評判がいいので映画好きな自分としては是非観ておこうと思い平日をねらって観に行きました。(でも多くの人が観ていました。)
感想ですが、まあ普通かなと思いました。ストーリーは後半の流れは楽しかったけど全体的にはガツンと来ませんでした。
絵がすごくきれいだというふれこみでしたが、「今の技術なら普通だろ。」と思うし他にも映像のきれいなアニメはあったような気がしました。
きっと高校生や大学生の人たちの間に共感するものがあったんだと思います。
あと、声優さんたち、よかったです。
上白石萌音さん、長澤まさみさん。神木隆之介さん、市原悦子さん・・・。
役者さんは声優をやっても素晴らしいんですね。
なんとも言えない温かな気持ちになりました
予告を見た時から気になっていて、やっと見ることができました。公開から1か月もたつ田舎のレイトショーなのに、ほぼ満席でびっくりです!おそらくリピーターが多いのでしょう。それも、実際に見てうなづけました。確かにもう一度見てみたいと思える作品でした。
序盤は、よくある入れ替わり設定で、ほほえましい日常がのんびり過ぎていく感じでした。しかし、ある事実が判明したとたん一気に展開し、そこからは綿密に敷かれた伏線が次々と回収され、スクリーンに釘付けでした。ラストではなんとも言えない温かな気持ちになりました。ただ、ちょっと頭の整理が追いつかないところがありましたけど…。
あと、特筆すべきは映像の美しさです。大小のビルが所狭しと並ぶ都会、色鮮やかな山の樹々、丁寧に織り込まれた組紐、空を流れる彗星など、すべてが緻密に描かれています。加えて、その場の空気までも感じさせるような光の描写。リアルというより、ただただ美しいです!これだけでも見る価値があると思います。ぜひ劇場で見ることをおすすめします。
薄い本はよ
最悪、醜悪
(;_;)おじさん号泣
日本人でよかった。
日本人じゃなかったらこの作品と出会えないだろう。
あーよかった。
新海誠の秒速5センチ、あの空の向こうは今ひとつピンとこなかったし絵がそんなに好きじゃなかったんですが、改めて今回見て好きになりました。今回の内容は違う時間を生きる男女の意識が交錯する話。流星の落下事故で死ぬはずの女性が事故から3年後の男と出会い、男は女を助けるために奔走する。
時間と空間が全く違うのにうまく繋がっていくストーリーはよく練られてるな!と思いました。女の未来が変わり男と出会うのだがこれが感動モノ。号泣でした。
世界の人に見て欲しい映画。
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