「なにかを失くすとき、何かを得ている。」君の名は。 DEPO LABOさんの映画レビュー(感想・評価)
なにかを失くすとき、何かを得ている。
・「肉体を亡くしたひとというのは、誰かが思い出すときに生きている。思い出す人がいる限り永遠の命を得る」という、私の父の葬儀のときに神父が言っていた言葉が思い出される映画だった。
・こんなに美しい四ツ谷駅を見たことがない。
・観た後の幸福感。
・生活の中で、大事に思っていてもどうしてもつい忘れてしまう人がいる。自分にとってふとしたときに思い出せる人がいるということは、幸せなこと。
・震災が過去になりつつある雰囲気のなかで、改めて震災を感じさせる表現が刺さる。
・星降る風景をニュースが伝えるシーン。「これを見れるのは、我々にとって幸せなこと」とキャスターが読み上げるところは誤解を恐れない勇気ある表現だと思う。無意識に震災の津波の様子とシンクロしてしまいかねないからだ。あの体験から何を得ることができたろうかと考えさせられる。
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