「ほとんどのアニメ苦手ですが」君の名は。 hohhohhoさんの映画レビュー(感想・評価)
ほとんどのアニメ苦手ですが
私はアメリカ暮らし、子育てもほぼ終わった大人ですが、とても楽しめました。
今週12時間の飛行機で見ました。最初前半は、面白いけど、グイグイ引き込まれることは無いなと思いましたが、いくつか疑問をいだきつつも、最後は幸せになれました。2回目随所で止めて確認しながら見て、なぜか2回目のほうがもっとハッピーになりました。その後ハリウッドの人気作を見、ここで普通なら寝るか次の映画に行くところですが、この作品に戻って、眠い目をこすりながら、到着まで行きつ戻りつ、何度も見返さずにはいられませんでした。こんなことは初めてです。
今日Wikipediaであらすじを読んだところ、なぜか映画を見たとき以上に、涙がこぼれてきてびっくりしました。
私が気になったのは、みつはが会いに行った時、瀧は中学生だったのに、変に思わなかったのかということ、高校生が防災無線乗っ取ったり、変電所爆破したりしないだろうと言うことなどですが、それもこの作品の一部であり、全体の感動からしたらささいなことに感じられます。
3年の違いに気づかないことについては、時空を超えて心の入れ替えを起こせるほどの神秘的な力にとって、年や曜日の違いを意識させないようにすることはたやすいことだと思います。実際私達も、夢の中だと、無茶苦茶な設定でも疑問に思わないまま行動しますよね。
携帯で直接電話やラインしてないのも、最初からやってるけど、当然通じないので、お互いの携帯に書き残すことをやってるんでしょう。
因みに私は宮崎駿映画ではカリオストロの城の大ファンですが、その他の作品はそんなに面白いとは思えない人です。ディズニー映画は全然面白いと思えません。
君の名は。は、アメリカではあまり知られる事なく終わったようですが、見た人の評価は非常に高いです。
同じ作品を面白いと思う人思わない人、いろいろいていいと思います。私の場合を挙げさせていただきました。
“入れ替わった2人が恋に落ちた経緯が抜けてる”という人がいますが、三葉への悪口に対して怒る、自分のイメージを意外な方向に変え(むしろもてるなど)、憧れの東京のそこそこイケメン、お婆ちゃんにやさしく、神事への敬意もある(あのお酒の奉納きちんと済ますなど)、三葉がいやだといいながら愛していた田舎暮らしを楽しんでるし、”カフェ”をテッシーと作ったり、大切な親友たちとむしろ自分以上に楽しみ、愛してくれてる、そしてなにより、遠慮なく本音でズバズバ言い合える関係、って喧嘩してるように見えても深いところで恋に落ちる理由満載でしたね。三葉の入った瀧の側も同様です。
あの後どうやって三葉が町長の父を説得したのかが見たかったのですが、勝手にありありと情景が浮かぶようになってしまいました。
あの場に父とは仲の悪いはずのお婆ちゃんがいた。二人とも愛する人との入れ替わりを経験している。この時点で、何か感じる所が有って、真剣な話をしてたはず。そこに今度は、我が娘に戻った三葉がボロボロになりながら、あの真剣さで飛び込んでくる。
父は、もう何も聞かず、1秒で電話取って、
高校へ緊急避難、高校へ緊急避難、放送、最大ボリュームで連呼しろ、車に皆のせて、消防隊全員出動、、、
とかやるでしようね。
後で聞かれたら三葉を守るために、最初から抜き打ちの訓練を計画してたとか言うでしょうが。
その後について、三葉がテッシー達に瀧を紹介するときが楽しみです。あの変だけど何かカッコよかった村を救った三葉を思い出すんではないでしようか。すぐ親友に戻りそう。