「いろんな要素のバランス。」君の名は。 12x5さんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな要素のバランス。
①日本人として感じてしまう「懐かしさ」がふんだんに盛り込まれていた。
まず第一に田舎の風景や古典芸能の描写。
第二に幼き頃から親しんだようなアニメの文法。
この二点において、現代に生きる私たちが憧れてやまない「懐かしき場所」が提示されていた。
②SFと日常との絡み合い。
壮大な物語を見せつつも、すれ違う切なさを最後に見せることで、単なるスペクタクルでないと主張していた。実際にこの点には私も引き込まれていたと感じる。
③小ネタ
観賞後に小ネタを探したくなるオタク的な感情を上手くくすぐっている。
他作品とつながるところも楽しませてくれるので良い。
107分と標準的な尺であったが見終わったときには密度の濃さを感じた。それでいて疲れもあまりない。
RAD WIMPSは盛り盛りだったかな。
なんだかんだ感動して良かった。とても楽しめた。
すみませんね。レビューの意図としては、『君の名は』がどうだったかではなく、『君の名は』がどう受容されたかを考え書いた次第です。実際バイアスなしに見れる作品ではなかったと思うので。
①確かにそうですね。しかし、登場人物がそう行動にでたことは、消費者が古典芸能を捨てた/否定したことを意味しません。
②SFの定義には広がりがあるでしょう。違うと言うならそれでよいです。
③作品の面白さは、作品の大筋・ストーリーだけによるものだけではないと考えます。どのように他作品と絡まるとか、そういう楽しみ方も一つです。それを否定しはじめたらスターウォーズからゴダールまで消えます。
①田舎の風景や古典芸能は隕石で破壊されたら、あっさり見捨てて東京で新しい生活を始めるのですね。
②こんなにユルユルの設定の物語はSFとは言えません。SFファンに謝ってください。
③オタクやマニア向けの小ネタはどうでもいいです。それより本筋のストーリーをきちんと描いてください。