劇場公開日 2016年8月26日

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「良作。しかし足りない」君の名は。 皆友さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良作。しかし足りない

2017年2月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

萌える

監督の持ち味である画の見せ方には感動。RADもいい味を出している。しかし何かが足りない。私はその理由を、細かいところの疑問で、納得できる解決がなされてないからだと思っている。たくさんの要素のあるこの作品。それらを散りばめているが、その部分に、二人の良さをもっと詰め込めたのではないかと思っている。セリフも弱い。ぐっと惹かれない。キャラの勢いがない。そこの部分に不満が残っている。ここに関してはたくさんの批評的な方が述べる意見と同等の意見。
しかし、この映画は荒削りだ。やることはやっている。話の展開も大きく疑問があるわけでもない。上に述べたように画の使い方は間違いなく新海監督のよさが爆発してるし、音、つまりRADに関してもなかなかの哀愁を漂わせてくれる。その良さを評価し、平均以下をつけるのはやめた。これは期待だ。新海監督には頑張ってほしい。この作品を踏み台にして、もっと良い作品を作ることを願っている。

追記:
最優秀【脚本賞】、音楽賞、話題賞受賞おめでとうございます。
日本アカデミー協会が脚本賞を受賞させたことに大きな疑問が残るが、これが昨年一番売れた作品へのご褒美だと考えれば、まぁそんなものなのだろうと思っておくことにする。

皆友
くまちゃんさんのコメント
2017年3月5日

日本アカデミー賞受賞に対する疑問に同意します。話題賞なら最もふさわしく、音楽や映像も評価してもよいと思いますが、よりによって一番問題のある脚本に賞を与えるとは・・・
どうしても賞を出さざるを得ないなら、開き直って「この世界の片隅に」を無視して最優秀賞にすればよいものを・・・
日本アカデミー賞の底の浅さを再認識した出来事でした。

くまちゃん