「これってあれだよね…」君の名は。 由良さんの映画レビュー(感想・評価)
これってあれだよね…
著名人や私の周辺でも賛否両論分かれていたので、一度みたくて見に行った作品。
見始めてすぐに流れるオープニング映像に目が点になってしまいましたf(^^;
これって劇場作品であって、テレビアニメじゃないよねと…。
話が進むにつれて、何となく懐かしい感じが思い出されて、「あ、この感じラーゼフォン!」
『君の名は』を簡潔に言えば、一組の男女が出会ってお互いに惹かれ合うけど、お互いの時間軸がずれて離ればなれになるが、現代で再会する話。
ラーゼフォン見た人ならわかるけど、テーマは全くラーゼフォンな訳である。
某漫画家なんかは今まで作られてきた映像作品の寄せ集めと言っていたけど、確かにそれは否めない。
ただ、寄せ集めだとしても新海監督のなかで、伝えたかったメッセージが伝わってきたらもっと自分の中でもっとこの映画を受け入れられただろうけど、それができず消化不良になってしまった。
体が入れ替わっただけで惹かれあうというのもちょっと弱く感じたし、先輩と瀧との関係もどこまで瀧が思いを寄せていたのか、よく分からないところだ。
三葉にしても父親との確執や神社との関わりがどのように変化していったのかも見えてこなかった。
要は物語としての二人の問題が見えてこなかったり、その問題が見えても対峙できていないのだ。
ただ、『星を追う子ども』でも描かれていた黄泉の世界と現世との関係をもっと掘り下げて、ちゃんとした物語を構築したよりよい作品を次回に期待したい。
マイナーアニメ持ち出して来て「テーマは○○と同じ!」(だから駄目!)
とか言いだしたら全て何かに似てますよ?ラーゼフォンだってね...。
過去に誰も思いついた事がない全く斬新なプロットなんてありえないし
あったとしてもつまらないから誰も採用しなかったんでしょう。
ラーゼフォンって...(笑)