「何回観ても胸が苦しい。」君の名は。 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
何回観ても胸が苦しい。
DVD発売にて再視聴。
何回観ても涙が出る。
結末知ってても涙が出る。
なぜ涙が出るのか、説明がし難くて、
もどかしかった。
改めて観た今、言葉にできそうな気がするので試みてみる。
この作品に関しては嬉しい涙でも、哀しい涙でも感動の涙でもないんだよなあ。
ハッピーエンドだから、とかそういうのとはまた違うところが私を魅了するのだ。
強いて言うなら自分の中にある「欠落感」と「それを満たすことへの欲求」、それに対する「切なさ」が最大限に高められて出てくる涙というか。
瀧くんが劇中で言っていた言葉。
「ずっと何かを探している。
それが人なのか、場所なのか、
就職先 なのかはわからない。
でもずっと何かを探している。」
この作品の美しい映像が、演出が、素晴らしい音楽が、その言葉にし難い渇きに最大限に共鳴して、心が揺さぶられる。
これらが私を虜にして何度も繰り返し観てしまうんだと思う(結局劇場には4回行った)。
OPの映像と「夢灯篭」、片割れ時の二人の邂逅、楽曲「スパークル」とシンクロする本編、これらは本当に毎回胸を打つ(涙が出る)。
やはり素敵な作品。
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