「「秒速5センチメートル」のアンサー映画」君の名は。 マイスターかずのりさんの映画レビュー（感想・評価）
「秒速5センチメートル」のアンサー映画
何を見ても泣く私が、今作品はほぼ泣きませんでした。泣かないひどい作品とか言ってるんじゃないです。展開の面白さの方が上回って、泣けないんです。そして、わざとらしく泣かせに来てないんです、今作品は。
お気づきの方も多いと思いますが、要所要所に「秒速5センチメートル」へのオマージュやアンサーが見受けられます。最後のシーンなんか、「秒速～」を繰り返し見てきたファンにとっては「やっっっっつと振り返ったーーーーー！！！！」って瞬間ではなかったでしょうか。これだけでも大満足の内容でした。
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weifenstefaner1989さんのコメント
2016年10月8日
その通り！
最後は『秒速』のオマージュで、最後までハラハラ・ドキドキでした。
この映画のテーマは「むすび」であって「産霊（むすみ）」。「人の思いは繋がる」、「縁がある」こと。
『秒速』は、日々の日常の中で思いが磨耗してゆき「縁」も希薄化してゆく。希薄化すると「むすび」が産まれてこない。
『秒速』が「縁が無い」、『君の名は』は「縁がある」と考えると、非常に対照的であるが、結局のところ同じテーマを裏と表で表現している。そう考えると『秒速』にやっと納得できました。
