「胸キュンッ、スカッとと思いきや」君の名は。 コルレお姉さんの映画レビュー(感想・評価)
胸キュンッ、スカッとと思いきや
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この映画がこれだけ話題になっているのは
「痛快スカッとジャパン」の影響が少なからずあるのでは
ないかと思ってしまう(笑)
で、実際観てみると「胸キュンッ、スカッと」と思いきや
全くそんなことはなかった。
この映画を観てまず思い浮かべたこと。それは
妊娠中は乳製品を無性に食べたくなるとか、
ネズミは個体数が増えると自ら川に飛び込むとか、
本人にとっては自分の欲求だったり事情だったりしているはずで
当人はそう思い込んでいるんだけども、
実は、種の存続という大きな目的に支配されているだけってこと。
1000年に一度の災厄から村人を救うという重責を背負わされた
巫女とその手助けをする人間として選ばれてしまった男。
種の存続という大きな力は、口噛み酒と組紐という
過去から受け継がれたアイテム、黄昏時の時空の交差、
そして男女の恋心を巧みに利用する。
そして目的が達成されると、二人からお互いの記憶は消し去られ
その見えない力にあっさり使い捨てられる。
あぁ、恐ろしやぁ。。。
でも、二人の間の気持ちは、本当に支配されていただけ
なんだろうか?
その答え、それが、きっと、
記憶から消し去られたはずのお互いを見たときに
知らずに溢れ出す涙なんだろうね!
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