「王道のjapan cool(多分)」君の名は。 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
王道のjapan cool(多分)
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SF、ギャグ、萌え、ソフトエロ、そしてファンタジーと日本のアニメの思想を正統に引き継いでいる作品だと感じる。不勉強で申し訳ないが、新海監督は初めましてである。ネットで調べたらその世界では随分評価されている方だと存じ上げていなかった。
劇中の挿入歌のラッドウィンプスも、大竹しのぶと娘のIMALUがフアンだというラジオからの耳かじりの知識しかない。それでもその高評価に興味を抱き観覧。そして冒頭の感想である。
ストーリーはまだ練り込みが欲しいところではあるが、でもそれを凌駕する作画の鮮やかさ。CGとのコラボを感じさせない程のスムースな動き(神楽の踊り等)、やはりジャパニーズアニメは、クレジットエンドに中韓の方々が参加していても、その血脈はひしひしと受け継いでいるいるのだろうと感慨に耽る。
最後まで引っ張るオッパイを揉むシーンや徹頭徹尾、やり通していて清々しい。
贅沢を言えば、おばあちゃんの時の夢の話とのリンクや、ラストへのすれ違いの多さ(ちょっと冗長)、そしてそれによるカタルシスの昇華の中途半端さは、改善出来たんじゃないかと思うが、まぁあまり注文をつけても良くない。これはこれで良し。
毎年、夏から秋までの季節、『あの花』『ここさけ』『サマウォ』等々の流れを是非費やさないで欲しい限りだ。
唐突で要望だが、ラスト前の新宿西口の歩道橋でのすれ違いは、『真知子巻き』でオマージュを捧げて欲しかったなぁ…
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