「『パーソナル・リーゾンズ♥️』」グランドフィナーレ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『パーソナル・リーゾンズ♥️』
ぶっ飛びの5時間の鑑賞。最後は3回見た。疲れた。
最後ののシンプル・ソングを歌うソプラノ歌手は韓国人のスミ・ジョーである。
全く、異議は無いが「女王陛下」と言い「スミ・ジョー」と言い権威主義なんだよね。しかも、口パク。
最後は「グランドフィナーレ」に使われるシンプル・ソングもオリジナルでアメリカ人の手によるもの。そもそも「グランドフィナーレ」ってそれまでなにをやってたの?って感じる。
マイケル・ケインの様相からエンニオ・モリコーネが浮かび、ニーノ・ロータとフランコ・ゼフィレッリやフェデリコ・フェリーニとリカルドムーティとの関係を思い浮かび、魔の山からハンス・カストルプを連想して、主人公とニック以外のサブストリームの意味を考えてみたりしたが、全部空振り。
それで、最後の最後に。
「ゴーザノストラ」かよ!
名監督なんだろうが。僕は余りこれ系が好みでない。
総じて申せば、ナポリ人のアルプス超えなんだろうね。ベニスでよかったんじゃない。カンヌやベルリン狙わなくてもベニスがある。
何もハリウッドなんかに期待しなくても。
追記
マラドーナじゃない。
追記2
まだ、55歳ならこれからだろうが。巨匠と呼ばれたいなら、古典を学んで貰いたい。
タイトルがよくないですよね。原題はYOUTH!
イタリア人はドイツ人は知的かも知れないが、ファッション、食文化がダサい奴ら、とせせら笑ってるし、ドイツ人はドイツ人で、イタリア人が居ないイタリアを夢見てるし。
ハーヴェイ・カイテルが映画を作る!と若さ=学生達と共に頑張ってる姿は、痛々しくて見てられなかった。だからジェーン・フォンダにあれこれ言われたのは、キツいけれど当然かなと思いました。年齢に関係なく誰にもYOUTHがあるのかなあ。ポール・ダノは同じ役ばかりでうんざり、若いのにお金もあるのに静観と諦め。でも、少女なのに大人のような子と話せた。とかとか、ソレンティーノ監督の映画はイタリアでも、毀誉褒貶が激しいようですが、私は結構、好きです。映像と音楽がワクワクさせてくれます
この映画でポール・ダノを知ったので思い入れが大きいです。レイチェル・ワイズも。彼女が山を登り高い所好きの男性と知り合って、傷心から立ち直る箇所、その時の彼女の笑顔が好きです。「シンプル・ソング」はそんなにすごい曲とは思えなかった。「魔の山」とか「青い花」とかドイツ文学にシュッと触ってる所も好きです