劇場公開日 2016年4月16日

  • 予告編を見る

「微妙。思ったのと、なんかちょっと違う。」グランドフィナーレ 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5微妙。思ったのと、なんかちょっと違う。

2016年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

年老いて引退していた作曲家で指揮者の老人が、親友とアルプスの高級リゾートで過ごしていた。そこへ、エリザベス女王の使者から「代表作を披露してほしい」と言う依頼がくるが・・・。

実はこのストーリーは、実際に起きた“著名なイタリア人指揮者が、女王からオーケストラの指揮を依頼されたが、レパートリーについて折り合いがつかずに断った”と言うエピソードにインスピレーションを得ているそうです。指揮者のレパートリーを調べずに依頼するというのもアレですが、女王の依頼を断るというのもアレですね(笑)。どちらも、なんとも・・・。まぁ、指揮者もプロだから断ったんでしょうね。

さて、こちらの作品の話ですが、予告編から予想される内容とはちょっと違いますね。もっとも、最後に依頼された曲を演奏するというのはその通りなんですが、そこに至る過程がね、予想とは異なりました。それと、ネタバレになってしまうので、あんまり書けませんが、フレッドの“シンプル・ソング”の指揮を拒む理由が、「この曲は妻のために書いたが、妻はもう歌うことが出来ない」と言う事なんですが、こう言われるとね、普通はね・・・と思うんですが、これには驚き。「えっ!こう来るの?」と言う感じです。

スイスのリゾートを舞台にした作品なので、色々と有名人に似た人が出てきます。マラドーナ(のそっくりさん)が居たり、あるいは、ポール・ダノの言う“ロボット映画”って、あの車がロボットに変形する映画のこと?だって、なんか見た目が、シャイア・ラブーフに似せてるんだもん。でも物語後段、ポール・ダノが演じているジミーの“役作り”の格好にはびっくりです。ヒトラー?一瞬、誰だかわかりませんでした。

正直って、なんだかちょっと釈然としないまま物語は終わってしまいました。何かもう少し、フレッドの心の動きとかがあるのかと思ったんですが・・・。それと、これだけ焦点になっていた“シンプル・ソング”もイマイチ・・・

コメントする
勝手な評論家