「「伽椰子はこうはいかないよ」‼」貞子vs伽椰子 アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
「伽椰子はこうはいかないよ」‼
公開前のインスタを使ったPRなどからネタ映画だと思いましたが、期待以上の面白さでした。脚本が正統派かつ丁寧なもので良かったです。貞子は長い髪の毛と邪眼を武器にした能力者で、伽椰子母子はパワー型で得意技は跳躍して標的の首をへし折る事と、今までファンでなかった者でも分かりやすくて大変素敵なのですが、肝心のバトルが物足りないです。伽椰子が獲物を捕らえた後に高速で下がる習性は何かの虫みたいで何度観ても凄く良いし、俊雄がTVに吸い込まれたシーンは爆笑しました。皆の演技も良く、水責めは印象的でした。美少女の悲痛な叫びで終わるのも伊藤潤二的で素晴らしかったです。大学講師がビデオを観る時に「私は〇〇です。〇時〇分、今から呪いのビデオを観ます」という記録映像を撮れば良かったと思います。ラストは結果的に主人公を依り代としてしまったのかもしれないと納得のいくものでした。霊媒師・経蔵の「貞子!会いたかったぜ!」みたいなノリは大好きですが、すぐに気を失ってしまい連れの少女も腰を抜かしてしまうので、少女が小さな結界を張ったりして「お、ガキが意外に強い!」という展開があれば最後はもっと盛り上がったと思います。とは言え、強気な性格の盲目の霊感少女が腰を抜かしてしまうので、ハイブリッドの見た目ではなく放つ邪気がかつてない凄まじいものだという事が良く伝わり上手かったです。色々書きましたがそれは愛しているからで、存分に楽しめました!!