「最後の一行」日本で一番悪い奴ら U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
最後の一行
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エンドロールが始まる前のテロップによって全てが一変する。
見応えあった。
とんでもない社会派な作品だった。
何バブルか分からないが始終乱痴気騒ぎが巻き起こる。
酒を呑み、女を抱き、シャブを売捌き、銃を買い付ける。
これを全部、警察がやってんだから驚きだ。
今もさして変わらないんじゃないかと思う。
汚職も腐敗も、なくなってそうにないし、第三者委員会なんて体裁以外の何物でもないだろう…。
ただ、怖いのは…正義の「せ」の字も見えないって事。
この映画は、現場が挙げる犯罪なんかは、所詮はトカゲの尻尾きりで茶番だと告げる。
主役の暴れっぷりをみても一目瞭然である。
本当に正さなきゃいけない部分は、警察では届かない。
考えてみるに、恐ろしい規模の汚職事件であり期間であり、隠蔽行為なのである。
そして、主役だけが検挙されたと。
……嘘だろ!?どんな子供騙し!?
他は??
…きっといるよね、何人も。
そういう体制が何より怖い。
そうタイトルは「奴ら」なんだ…「奴」ではないんだ。
で、その「奴ら」は、警察であり、検察であり…どうやら裁判所もグルらしく、公共性のある正義など無いと改めて思い知った。
そんな事を空想してしまえる作品。
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