ヘイトフル・エイトのレビュー・感想・評価
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この世の中は、くそったれだ。人間も善悪で割り切れない。しかし、人が...
この世の中は、くそったれだ。人間も善悪で割り切れない。しかし、人が何かを命以上に尊重することで、少しづつだが世の中を自分たちの理想に近づけていくことができる。それが最後のシーンで感じ取るこたができる。
嫌味でいい映画
タランティーノ作品は好き嫌いが分かれるけど私は大好き。今作もタランティーノの悪趣味満載。よくもこんな酷いこと思いつくなと脱帽。
全体的にゆっくりとしたストーリー展開で緊張感が徐々に高まっていくのも良かった。吹雪の中に取り残された個性的な面々に惹き付けられる。こいつらの掛け合いがたまらなく面白い。一昔前のホラー映画のような音楽が相まって独特の雰囲気を形成している。
ミステリーとして売り出しているようだが、これを推理することは困難であり、ミステリーとしてはタブーに近い行為をしているのでちょっと違うかもしれない。ミステリーとしてではあまり完成度は高くないがその欠点すらもぶち壊すぐらいのディティールの完成度の高さがある。リンカーンの手紙やフェラの件は観る人によって様々な見解が生まれると思うし、観終わった後も楽しめる。
ラストのシーンは本当に最高。最高に狂気じみてるし最高に面白い。ウォルトン・ゴギンズのあの笑顔はシャイニングのジャックニコルソンに通じるものがあって思わずにっこり。
えげつない
終わってみれば、使い古されたネタのようであった。
吹雪に閉ざされた山小屋、訳ありの来訪者たち。
皆、怪しい。
そして、サスペンスという触れ込みなので全てが怪しい。想像上の分岐点は無限大だ。
そういう撮り方で見せ方だった。
僕らはまんまたハメられて、想像しなくていい事まで推測してしまう。
ただ、驚く程のどんでん返しはない。
想像の範疇もしくは、既出のものに思えた。
つまり、一番のサスペンスを煽る要素は監督本人なのである。
観ている途中は何が飛び出てくるのだろうかと期待感に溢れ、見終わった時に消失感に包まれる。
肩透かしとはちょと違う。
最後の最後まで、まだなんかあるだろうと思えていたから。
物語にタランティーノ臭は少なく、殺され方に反映されてた。
物語が転がりだしてからラストまでは急速に流れ出し、それまでの展開が別世界のようであった。
が、流れ着く先が捏造された願望や希望のようなものなのでやり切った感も潔良さも少なかった。
思い返してみれば。
さすがタランティーノ
長い上映時間がまったく気にならない、面白い映画でした。登場人物たちの会話がいいですね~、画面ではしゃべってるだけだけど、観てる観客は、会話の内容を想像しゃうんですよね。絵であえてみせようとしないとこが、タランティーノ監督の真骨頂ですね!
この監督の作品は初見です!
上映約3時間しっかりと座って鑑賞できるか心配でした。
登場人物は2人サミュエルさん カートさんのみ知っているだけであとは知らない。
極寒の雪嵐 渋い人物達が、ブラックコーヒー飲みながら渋い演技と渋い会話を嘘か誠かひたすら聴かされゆっくり時間が動く退屈!
第三章あたりから展開が面白くなって徐々に引き込まれた印象です。
時計見て残り時間30分だった時は、ヘイトフル・エイトを堪能してると実感しました。
じゃあ2回観たいかと思うと微妙ですな!
ヘイトフル・ヒロイン。
これだけの長尺ながら全く飽きないのは(前半の無駄話も長いからね)
後半にくるドンデン返し炸裂の巻き戻し急展開に期待しているからで、
やはりタラちゃん的趣向が色濃く反映されたいつもの映画。やりたい
放題とはいえ、オトシマエがキッチリつくのが毎度なので気持ちいい。
タラちゃん作品はオープニングから楽しい。モリコーネを起用しての
スコアに酔っているとスクリーンにウルトラパナビジョン70の文字が!
そしてそのとある名前に気付いてしまった自分は、後半になってやっと
意味を知ることとなった。いや~!こんなに待たせやがって!である。
あらすじを知っているからいないからといって、彼の映画は急旋回が
当たり前なのでラストは想像がつかない。まだやるか!そうくるか!と
けっこう気が抜けないので鑑賞料金どっぷり浸らせてくれる。今回の
ニュー・ヒロインというか…よくそこまで被ったで賞をあげたい女優、
J・J・リー。惜しくもアカデミー受賞は逃したが、アンタほど頑張った
女優はいないで賞を是非差し上げたい。彼女ありきのヘイトフル軍団。
しかし密室山小屋ミステリー西部劇・ブリザード版とは恐れ入るわねぇ。
(伏線の回収。長い長い語りと小物や家具などにもお気をつけ遊ばせ~)
中盤から集中
ちょっとミステリーと思っていたけど、なりふり構わず楽しむ映画。
前半少しは眠かったけど、中盤からのダッシュは止まらない!!
最後まで走り切りました。
気が付いたら我を忘れて観てしまってた。
面白い展開でした!!
音楽が素晴らしい
山小屋を舞台とした密室サスペンス。
ほんとタランティーノって感じ。
最初のシーンの尺の長さとか冗長な会話とか相変わらずだなって感じ。
そこに慣れてないとしんどいと感じる人も多いかも。
中盤からテンポよく進んで恒例の血祭りパーティーです。
今作はメインテーマの音楽が素晴らしい。
不気味さと重々しさからの高揚がよく表現されてたと思う。
嘘ってその人が死んでしまうとそれが本当なのかどうか分からなくなってしまう。
それってある意味恐怖だと思った。
レザボアドッグスが好きな人にはオススメです。
タランティーノだもの
お決まりの演説のような長いセリフ、差別用語の連発、血飛沫。悪趣味とも言えるけど、それをニヤついて楽しむくらいでないとね。もちろん万人受けはしないテイスト。だってタランティーノですから。
でもなんともいい雰囲気なのだ。あの音楽やセットの雰囲気、重苦しい衣装。うふふ。細部まで素敵。
つまらないわけでも、面白い訳でもない作品。
2016年3月20日にTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン5にてレイトショー上映で鑑賞。
B級映画の異才監督、クエンティン・タランティーノが『ジャンゴ-繋がれざる者-』以来、3年ぶりにして、自身の8本目の監督作となったのが、本作『ヘイトフル・エイト』であり、『ジャンゴ』に続いての西部劇のジャンルに取り組み、数十年間、使われなかった70ミリのレンズを使って撮影したりと話題性が十分な一作となりました。
南北戦争が終結してから、10年以上が経過したアメリカのワイオミング州において、猛吹雪に見舞われ、それが止むまでの間の避難場所である服飾店へ急ぐ絞首処刑人のジョン(カート・ラッセル)と自らが捕まえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、その道中、歴戦の英雄で賞金稼ぎのマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)や新任の保安官のクリス(ウォルトン・ゴキンズ)と出会い、彼らを伴って、服飾店へ向かうが、そこでは彼らの予期せぬ事態が待ち受けていた(粗筋、以上)。
タランティーノ監督のファンなので、本作には注目していました。しかし、前作の『ジャンゴ』が批評家やアカデミー会員向けに作られていて、そういうのを嫌う自分としては全く楽しめなかったので、今回は期待できず、観に行く気はあったのですが、上映時間が3時間近くもあり、それで、もし、つまらなかったら、キツい3時間となる事も考えられたので、観に行こうとは思っても、一種の決心が必要で、それに時間が掛かったので、公開が始まってから4週間近くが経過しての鑑賞となりました。3時間の長尺は苦にならず、飽きずに観られ、タラ監督が得意とする長い会話にヴァイオレンス描写、普通では思い付かないストーリー展開、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・パークス、マイケル・マドセン、ティム・ロスといったお馴染みの俳優たちの出演など、見所は十分で、今回はそこまで批評家ウケを良くしようとしたというのは見られないので、『ジャンゴ』よりも遥かに印象は良かったです。しかし、話は面白いわけでも、つまらない訳でもありません。
タラ監督は『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』の頃から、「スゴい監督」と言われ、絶賛されてきましたが、監督本人は「別に自分はそこまでスゴい奴じゃないよ」と謙遜する感じで作品を作ってきたように見え、その姿勢が一つ一つに表れていました。本当はもっとスゴい事が出来るのは、彼の手腕から見えてきますが、売れれば売れるだけ、デビューした頃に必死になって生み出した作品を自ら黒歴史状態にしてしまう監督が少なくなく、デビュー時から応援してきたファンを蔑ろにするような人も居るので、タラ監督の姿勢や志が変わらなかったのは良心的だと思っていました。しかし、『ジャンゴ』の時から、彼はその姿勢を捨て、作品の様々な部分に「俺って、こんなのが撮れるんだぜ」というのをアピールするような表現を見せ、本作でも、そういうのが至る所に見られ、「眠ってたレンズを使って、こんな絶景を撮ったぞ」、「ほら、ゾーイ・ベルをまた起用したぞ」といったのが伝わり、それが鼻に付き、70ミリの美しいワイドショットを目にしても、長い会話を注視しても、そこまで心奪われるものは無く、素直に楽しめずに観ていました。それが原因か、『イングロリアス・バスターズ』まであった会話の中から生まれる独特の緊迫感やその状態を一瞬、解すクスクスと来る笑いや畳み掛けるような怒濤の展開に事前の想像を二歩三歩以上も上回る突き抜けた感じ(『イングロリアス〜』まで編集を担当してきた故サリー・メンケに代わるフレッド・ラスキンの腕とタランティーノの理想が噛み合っていないようにも見えます)が観られず、くせ者揃いの豪華キャスティング、本作でアカデミー賞を受賞したエンニオ・モリコーネの音楽、定期的に入る吹雪と突風の音などがあっても、そこにドップリと浸かって、夢中になる事が無く、見終わった時には「良い映画を観た!」と思ったり、満足することも出来なかったので、残念な一本という印象があります。本作もアカデミー賞に絡んだ作品なので、一見、それを狙ってないように見えても、実際のところは狙っていたのかもしれないので、突抜不足も仕方ないと思うことも出来ますが、これでは今後のタラ監督の作品にも期待はしちゃいけないという事になりそうです。
グッと来たところは幾つかあります。一つ目はタラ作品としては『デス・プルーフinグラインドハウス』以来の参加となるカート・ラッセルの出演で、所々に同作を思い出させる(身体をぶつけて、呻き声を上げる等)要素があり、登場人物のなかにウォーレンやボブという名前が付いているのも『デス・プルーフ』に通じ(同作でタラ監督が扮したバーテンの名前がウォーレン、ラッセルが扮したスタントマン・マイクが口にする兄の名前が“スタントマン・ボブ”となっていました)、タラ監督にとって黒歴史な作品の要素があるのは、同作を愛してやまない自分としては嬉しく感じました。二つ目はカメラワークが徹底している事です。タラ監督の作品の見せ場の一つであるカメラワークで人物や描写を細かく見せるやり方が『イングロリアス・バスターズ』以来の復活を遂げ、マーキスの並外れた洞察力の鋭さや登場人物の微妙な表情の変化から、突然、話を大きく前進させるといった前触れに繋がる見せ方が今回も冴え渡り、これのお陰で、3時間の長さを感じなかった理由の一つになったと思っているので、それを見られたことにホッとしています。三つ目は常連俳優たちの存在感で、タラ作品には本作が初登場となりましたが、彼の盟友のロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ・キルズ』に二重人格のマッドマン役で出演したデミアン・ビチール、同じく『マチェーテ・キルズ』でカメレオン役に扮し、ロドリゲスが製作した『プレデターズ』に出演したウォルトン・ゴキンズが本作では、それら以上に印象的な活躍を見せ、ジェニファー・ジェイソン・リーやブルース・ダーンといった名優たちや出てくるだけでワクワクするサミュエル・L・ジャクソン等に食われる事無く、それぞれの役を熱演し、ハマり役になっていたのではと思えるぐらい、彼らのキャラや台詞回しが忘れられません。
本作で一つ気づいたのは、70ミリの映像をデジタルで観ても、普通のスクリーンではシネスコに拡張していても、上下に黒帯が残り、今後に製作される70ミリ撮影の作品が公開されても、黒帯が残るのは避けられないという事で、それが分かった事だけでも、観たのは正解でした。
満足。
久々に演技で引っ張られる映画見たって感じ。ストーリー的にどうなるんだろうってドキドキは無くて、想像通りに進みます。
ナレーションで説明する箇所は最後まで見たら、あれしか無いなって思う。
あれを演技で見せてくとあざとくなるか、プラス一時間いるんじゃ無い?
まぁ、難癖つけるなら助けられる側が仲間の顔見たとき、同時に助ける側が合流時点でもしかしたら殺されてるかもとかが無くて予定調和すぎる点?若しくはリーダー死んで、武器取られた部下が裏切ろうとしない点。
どっちもそういうキャラ設定に関する事だからやっぱ難癖だね。
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