ヘイトフル・エイトのレビュー・感想・評価
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山小屋版レザボアドッグス
相変わらずサミュエル・L・ジャクソンの語り口は面白い。
レザボアドッグス + パルプフィクションという様な感じか。
テイタムがいつ出てくるんだろうと思ってたら、なるほどな〜。
結構長いけど中だるみせず観ていられた。
R18だけあって、結構グロいシーンはある。
話が加速しだしたらフル回転
評判や感想などを見ずに鑑賞して良かった。最高に楽しめた!
冒頭の雪山、キリスト、タイトルの出し方、曲、全てが何やら始まるぞ感があって、とても好きです。
白い馬、黒い馬も象徴的でドキドキしました。
会話劇という言葉があるのかは知りませんが、お喋りなくらいの会話と相手の心の探り合いも堪らない♪
注:結構グロい描写あります
(血しぶきブッシャーー!何故か笑っちゃいましたけどw)
やっぱりの面白さ!
後半の盛り上がりといいやっぱりタランティーノ節炸裂です(^^)dチャニングテイタムが出ているけどチラシなどには名前が載ってないしどうなんだろうと思っていたけどまさかの出番ですね♪最近は尺が長くなりつつあるけど次の映画も長くなるのかなぁ?楽しみです!
確信犯的なやり過ぎ演出には只々脱帽です
特殊効果にジョンダイクストラがクレジットされており、KNB社のクレジットも…。SF映画やホラー映画でよく目にする顔触れからも、この映画の拘りが見え隠れする。最近、映像表現の仕方も、一頃に比べると緩和されてきているのか、毒が登場するクライマックス辺りから怒濤のやり過ぎ演出から物語の核心に迫っていく。タランティーノ監督らしい時系列が前後する辺りや、既定路線には収まらない独特さも見て取れるが、ストーリーはともかく、表現が凄すぎるので、付き合い始めたばかりのカップルでの鑑賞はオススメ出来ない。ホラーとかグロ系要素が多分に含まれる作品。
ヘイトフルムービー
何がタランティーノ最高傑作だ…とうんざりさせられた。
これが最高傑作なら「パルプ・フィクション」で感じた衝撃と感動はなんだったんだ…とむなしい気持ちになる。
まず長い。そして推理劇に意外性はない(ミステリー好きなら怒るレベル)。ただグロいだけで、それをエンターテイメントと呼ぶか?と言われると、私は認めたくないと思った。
タイトルをトリックに使いたかった気持ちはわかるが、見終わってみて、じゃあ「8」って単なる嘘?と呆然とさせられる。
タランティーノさん
初めて観ましたタランティーノ作品。
結論から言うと私は好きじゃない。
後半の疾走感はよかったし、
ネタバラシの章では
「なるほどー!」と感心したのですが、
何せ前半が長かった…。
差別、バイオレンス、男性器丸出しなど
R18要素盛りだくさん。
自分はグロ系好きだと思ってたんですが、
この映画で自分の甘さを知りました。(笑)
前半の緩さがある分
後半の詰め込み感ハンパないです。
レビューを見たところ、
タランティーノファンの方は絶賛なので
新参者の私が甘かったとしか言えません。
タランティーノ節全開
レザボア風かと思いきや、デスプルーフ寄りですかね。
前半のやりとりを乗り越えれば、一気に加速。笑える血飛沫三昧、登場人物がヘイトなら表現もヘイト、そりゃR18+になりますかね。しかし見終わったあと妙なスッキリ感が味わえます。
しかし、モリコーネ音楽は素晴らしいですな。何かが始まる不穏な空気感、ゾクゾクしました。
いつも以上に
いつも以上にグロい!笑
毎回グロめだけど、今回のはグロさがレベルアップしてる…笑
やっぱり始まり方とか音楽の使い方とか写し方とかストーリーの進み方とか凄く好みだなあ〜〜とは再確認した。
ただ、最初の方がいつもよりテンポがのんびりだったかも。説明が続くってゆーか。会話でストーリー説明されてる感じはあったなー。
途中からは、キタキタキター!って感じだったけど、
これがいつもだと爽快感を感じるものが、グロさを感じた。
ここがいつもと違うとこかなー。
いままでも、グロいのは確かなんだけど、爽快感があったから、なんか後味はスッキリだったけど、
今回のは後味に残るグロさでした。
後半が評価の分け目。
正に「タランティーノ」風味全開の西部劇に仕上がった一本。
168分の尺にビビりながらの鑑賞だったが、会話劇、視点切替などお馴染み要素を盛り込んで全く長さを感じさせなかったのは本当に見事、本当に裏切らない監督。
芸達者を集めた俳優陣の見事な演技に引き込まれ、そんな役者の無駄遣いにニヤニヤさせられたり。
意地悪さは相変わらず顕在、この「紙一重の悪趣味」が自分がタランティーノ作品を愛する理由なんだなと改めて実感した。
ただ1つ残念な所は。
「話も仕掛けも評判を裏切り、それを踏まえた上以上にに単純だった」
ドキドキしながら冒頭から人数を数え…9人いるぞ?というところから始まり。
そんな9人の複雑に絡む思惑と化かしあいを期待して迎えた中盤からの流れが、ネタの割れてからの終盤が…
「8」の必然性と知性がいきなり無くなり、とても勿体無く感じてしまった。
化かしあいで最後まで通すか、最初からお祭りにするか、どちらを撮ってもタランティーノ監督なら面白くするのに。
まぁこの半端感もらしいと言えばらしいのだけれど。
観て損は絶対無し、ただし宣伝・煽りに過大な期待は禁物な作品。
前半→無駄話!後半→一気に加速!
完全に好き嫌いが大きく分かれる作品だと思う。と言うかタランティーノ監督だからお得意の技が好きか嫌いかと言うこと。まず、OPから心は一気に掴まれた。70ミリフィルムで撮影された映像と音楽の雰囲気。これから何かが起こると思わせる描写はさすが。と思いきやここからながーーい無駄話がダラダラと続く。本当に長い。途中でチャプターとして章と題名が入るのはすごくいい。そして突然、話が一気に動いたところからは完全に見入ってしまう。一気にサスペンス、ミステリー感が増す。時系列を崩したり観客をもて遊んでいる。後半は血の嵐でおっさんたちの会話が嘘でできてる。嘘の先にあるのも嘘で真実などない。社会的テーマとして差別というのもある。確実に日本じゃ作れないし無理だと思う。R18というのもわかる。なんかすごいものを見せられた気がする。
ハードコア・ウェスタンの傑作誕生か!?
まずはじめに心臓の悪い方やグロテスクな描写が苦手な方には本編はおすすめ出来ません。
中終盤以降は見るに堪えないシーンばかりですので。
舞台はどうやら南北戦争後のアメリカ。
銃を持って出て来る奴は皆一癖も二癖もある悪い奴ばっかり。
今のアメリカを見てわかる通り、日常に当たり前の様に銃がある場所には悲惨な死に方は付き物なわけで、みんな目を背けたくなるような壮絶な死を遂げて行きます。
誰かが死なないと話は前に進まないのだろうけれど、結局は出てきた人間全員死ぬという徹底振り。
刑の執行という正義と報復の正当性の中に潜む善を偽装した悪を対比したり、絞首刑と銃殺刑で私的感情が絡んだ場合の残虐性を対比したり、人間の物理的暴力に私的感情が影響するかしないかでやっていることは同じでも見え方や意義がまるで違うことを暴いている点は優れていると思うけれども、本編の嗜虐趣味が絡んだ絞首刑のシーンは間違いなく残虐。
やたら長い映画なので覚悟して見に行かれた方がいいと思います。
ひどい黒人差別やメキシコ人差別などの表現、 殺した男女を井戸に投げ込む、 女性を平気で殴打する、 その他暴力シーンや惨殺シーンや残酷シーンが満載
Movix堺で映画「ヘイトフルエイト」(The Hateful Eight)を見た。
劇場公開日 2016年2月27日
2015年製作/168分/R18+/アメリカ
原題:The Hateful Eight
配給:ギャガ
サミュエル・L・ジャクソン
ジェニファー・ジェイソン・リー
カート・ラッセル
ティム・ロス
マイケル・マドセン
クエンティン・タランティーノ監督の長編第8作
8人の男女が大雪に閉ざされた紳士服飾店に集う。
そこで巻き起こる毒殺事件や
殺人事件にまつわるミステリー・サスペンス作品である。
誰が誰を何のために殺すのか。
日本で言うなら三谷幸喜が得意とするような会話劇だろうか。
道中の馬車の中や物語の舞台である紳士服飾店で
登場人物たちの会話が延々と続く。
上映時間は3時間弱、168分と短くない。
途中で少し眠くなった。
映倫区分はR18+。
ひどい黒人差別やメキシコ人差別などの表現、
殺した男女を井戸に投げ込む、
女性を平気で殴打する、
その他暴力シーンや惨殺シーンや残酷シーンが満載
なことがその理由だろう。
仮に日本でこれを撮っても上映できないような気がする。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
タランティーノ劇場
めくるめく夢のような168分間を体験いたしました。はい。最っっっ高でございましたね。
まあね、あのクエンティン・タランティーノですから。ええ。自分の場合は問答無用に指名買いでございますよ。タラならどんなジャンルでも黙って映画館へ行きますよ!てなもんで。間違いなく、間違いなく面白いに決まってるんでね(タラが苦手な人はお気になさらず)。
で、間違いなく面白かった訳ですが。そりゃあね。そりゃあ彼の作品の象徴とも云うべき「無駄の多い長話」「トリッキーな時間軸イジリ」「マザファカおじさん(サミュエル・L・ジャクソン)」が揃えば間違いなし!でしょうよ、と。そこに『レザボア・ドッグス』を彷彿とさせる密室展開までプラスされて。『ジャンゴ 繋がれざる者』に続く西部劇を土台として。
しかし『レザボア・ドッグス』は小規模という印象があったのですけども、話の展開殆どが雪小屋の中だけで構成されていながら、この映画、何処か壮大さも感じられてしまうのは何故でしょうか。やっぱタラの力量なんでしょうか。それともハリウッドの為せる業なのか。168分という長尺のせいか。
メインのヘイトフルな8人があの限定された空間で好き放題暴れる訳ですから、ま当然ちゃ当然なんでしょうけども(種田陽平が美術やってるのも理由ですかね)。
お話としては、割と小規模なショートストーリー的な風から始まり、やたらと緩慢な無駄話に次ぐ無駄話(ここがタラ映画の好き嫌いが大きく分かれるとこですが)の連続で。その無駄話もやたらスケールアップしちゃってて。だから168分にもなっちゃってるんでしょうけど。観客らも「あれ?この映画、なんか間延びしてね?」となってるトコロにビックリするほどの急転直下が待ってまして。
イキナリ!凄惨極まる鮮血の舞台と化す雪小屋!
ちょいと今までの緩さはなんだったの?というぐらいのグロ!
おう!そう来たか!そうするのかタランティーノ!と。
そうですね。そうでした。タランティーノ作品の象徴と云えば「過剰で容赦のないバイオレンス」もありました。そうでした。
一応この映画、密室ミステリーに入るらしいんですけど、まあそこの楽しみ方は薄く、云ってしまえば4つの象徴「無駄話」「時間軸イジリ」「マザファカおじさん」「バイオレンス」がきっちり揃った「タランティーノ劇場」というジャンルでございます。そら3時間近くにもなるわ、という。
無駄話に痺れ、血飛沫に酔う。タラ好きなら必ず味わえる、極上とはこのことでしょうな。
原点回帰!
長丁場のタランティーノ映画、一抹の不安はあった。退屈だったらどうしよう…しかしそんな心配は不要であった!
オープニングから70ミリ撮影を活かしたロングショットにモリコーネの音楽!(この曲がまたイカス!)冒頭から濃いキャラが全開。いつものダベリつつひとりひとりの人物の個性と関係性がわかってくるというタランティーノ節。
ツイストのある時間軸、ヒリヒリするような緊張感、そして予想外のタイミングで血みどろ炸裂という点で「レザボア」「パルプ」のテイストに近いなと感じた。
オールスターともいえる役者陣も豪華だが紅一点のジェニファー・ジェイソン・リーが凄い。怪演にも程がある!あの顔が脳裏に張り付いたよ。
サミュエル爺の説法あり、即物的な下品さもありーで万人受けするとは思えないが、そここそががタランティーノ映画の魅力であるでしょう。
極点、極限、究極
まあ、なんていうのかな~。
「極点」「極限」「究極」というのだろうか?
なにごとも過激さをモットーとしているタランティーノだけど、これはやりすぎじゃないのと思わせてくれる作品だ。「イングロリアル・バスターズ」はナチスドイツを、前作「ジャンゴ」ではアメリカのタブー黒人差別を隠れ蓑に好き勝手やってはいたんだけど。
今回は悪党ども。黒人賞金稼ぎだったり、女強盗だったり、首つり死刑執行人だったりする。こいつらまともな神経が皆無の極悪人ぞろい。
そこで繰り広げられるのはグロ・エロ・ナンセンス、アナーキーな世界。前の作品はグロテスクな表現でも、理由があった。敵は、嫌味なナチスの将校だったり、黒人を抑圧する傲慢な白人だったりしたんだけど、今度はどいつもこいつも感情移入できない連中なんだ。はじめにいい人はバッタバッタ殺されちゃうんだからね、まったく。
極悪人、残った8人のうち誰が生き残る?
はっきりいって、そんなことどうでもよくなってくる。
(となりで見ていたアベックの女の子なんか、頭を抱えて、目をつぶっていたからね。わかった?絶対にタランティーノの映画はカレカノジョとみたらいけないよ)かくいう僕もはやく終わらないかな、と思っていたクチです。3時間は長すぎでしょ。
でも、いまになってレビューを書いていると、あの黒人賞金稼ぎサミュエル・L・ジャクソンのぎょろりとした目ん玉が、真ん丸い鼻のアナが脳裏にこびりついてる。あの女極悪人ジェニファー・ジェイソン・リーの何人もの血を浴びた顔がクローズアップされてしまうんだ。ああ、イヤだ。
人が見たくないものを見せる。これもひとつのアートだろうとは思う。でもやっぱり好きじゃないんだよね。
(付足)アカデミー作曲賞をとったエンニオ・モリコーネの音楽はよかったですよ。
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