「戦場と化した店」ヘイトフル・エイト everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
戦場と化した店
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監督の熱烈なファンという訳ではないけれど、結構良作だと思いました。
「憎むべき8人」
...ん?9人いる?
あれ、憎たらしいのは7人だけになったか?
と思っていたら、しっかり8人いる。
そして「8人」が「小屋の中の誰か」を憎んでいる。
最後は多少和解した2人だけがかろうじて息をしていて、憎悪と血飛沫とグロで散々な1日も、「リンカーンの手紙」に記された希望を読み上げて終わる所に救いがあります。
「ニガー」の思想と知れば誰も相手にしない。でも「リンカーンの言葉」なら、興味をそそるし、読んでみたいと思う。感動する人すらいる。しかしそんな手紙を持ち歩いてあの時代を生き抜いてきたMajor Warrenを、全く同情的に描いていません。
紅一点のDaisyも、文字通り鎖に繋がれ、その命運は男性陣の手中にありますが、その理由は性別ではなく、性悪だから。
善人、悪人、将軍、保安官-to-be…
同情する暇もなく、誰であっても「公平に」災難に遭い、無傷な人は一人もいない…。
暴力そのものは差別することなく公平に相手を傷付ける。
銃社会は国を滅ぼしてしまったりしてね。
小屋内でも吐く息が白くて、ほんと寒そうでした。
“..... that dispassion is the very essence of
justice. For justice delivered without dispassion, is always in danger of not being justice.”
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