「スプラッター」ヘイトフル・エイト マッターホルンさんの映画レビュー(感想・評価)
スプラッター
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最初から最後まで苦行のような辛い映画でした。殺しの場面も残酷な上、アメリカの南北戦争時代の、人を人とも思わないような黒人差別のひどさが、いたたまれない、告発映画としては意味はあったかもしれないけど、日曜日の娯楽として見に行った身としては、ただ耐える三時間でした。
映画ってなんでしょうね、娯楽ってなんでしょうね、と考えさせられます。
この映画に込められた意味はあるのでしょうか。かつてパルプフィクションとジャッキーブラウンに夢中になったクエンティンタランティーノでしたが、もう見たくない。良かったのは音楽だけ。
主演の俳優陣はどの人も個性的でファンですが、この映画ではその魅力を発揮するところがありません。誰でも可というセリフ。
悪の魅力も見いだせない薄っぺらい人物たち。
さらに、誰が何をたくらんでいるのか、というストーリーとしてのハラハラはなくて、ただ頭が突然吹っ飛ばされたりするところで、戦くだけ。これで楽しい夢を見られる人の気がしれない。
こんな映画が名作だとしたら、病んでるアメリカンムービー。
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