「タランティーノ史上最高!」ヘイトフル・エイト オレさんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノ史上最高!
グロさ的な意味で笑。
雪山のロッジに閉じ込められた8人の曲者たちが織りなす密室ミステリー。
このキャッチコピーとタランティーノのネームバリュー、The Heavyの「Same Ol'」の重厚なエイトビートをリピートした予告編を見て、とても楽しみにしていた今作品。
密室ものとあってもちろんレザボア的な作品を期待したし、サミュエルの叔父貴が出ることでもう最高にファッキンな映画に違いないと速攻公開初日に観に行った笑。
雪山で馬をなくした元軍人の賞金稼ぎマーキスウォーレンを中心に訳ありの人物が徐々に増えていくストーリー展開。
まさかのロッジに着くまでの尺を1時間近く取る濃厚さの上に雪山を駆ける馬車の中での濃いぃ人物紹介。お得意の無駄話のように聞こえる「やつはあの「絞首人」のジョンルースだ」や「マニックスというのは黒人殺しの強奪団だ」などの各人の残虐性を強調する話が盛りだくさん。
そしてロッジに着き、8人の役者が揃い、それぞれがそれぞれの話を披露し、夕食を終えてからおもむろに動き出すウォーレン。
もうここのサミュエル叔父貴のカメラ目線かつどアップの長口上!ゾクゾクしたぁ!すげぇ悪そうな顔してものすごい残虐なことを楽しげに語る!!この狂いっぷり!!このシーンがこの作品のピークです!!これを見るためにもう一度見たいレベル!!笑
つまりは期待以上だった。
笑えるほどの吐血の量!ショットガンでもないただの拳銃で破裂する頭!銃撃を受け、瀕死の人間を首吊りで殺す残虐さ!!
ハリウッドの名の知れた映画監督がこんだけ振り切った残酷な作品を作れるのかと驚いた笑。
あとモブレー演じるティムロスとマニックス演じるウォルトンゴギンズの演技の過剰さとクセの強さがすごい良かった笑。
だから逆に言えば見せ場は残虐なシーンばかり。タランティーノ映画観に行くくらいの人だからそういうのは平気だと思うけど密室ミステリーを期待して見に来た人たちはなんだこのクソ映画は!ってなると思う。自分はレザボアとパルプしか知らないけどある程度はタランティーノを知っているのでまあ綺麗な終わり方はしないんだろうなと思って観ていたから充分楽しめた笑。
差別用語、出血、無駄話の長さ笑。どれをとっても過去最高なファッキン残虐ムービー!絶賛するような内容ではないけどぶっ飛んでて最高だった!
2016年02月27日(土)1回目@MOVIXさいたま
2017年01月07日(土)2回目@渋谷アップリンク