「タランティーノ節全開!」ヘイトフル・エイト 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)
タランティーノ節全開!
クエンティン・タランティーノ監督の最新作は、雪嵐で足止めされた訳有りの8人がロッジで繰り広げる密室ミステリー。
賞金稼ぎのマーキス・ウォーレン、同じく賞金稼ぎでハングマンと呼ばれるジョン・ルース、彼が連行する1万ドルの賞金首のデイジー・ドメルグ、自称保安官のクリス・マニックス、メキシカンのボブ、絞首刑執行人のオズワルド・モブレー、カウボーイのジョー・ゲージ、老将軍のサンディ・スミザーズという面々だが、夫々が腹に一物を持っていて疑心暗鬼の応酬が丁々発止と繰り広げられる。
これら8名を、タランティーノ作品の常連であるサミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジャニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンス、ティム・ロス、ブルース・ダン等の芸達者俳優たちがテンション高く演じている。
雪嵐に遭遇して偶然にロッジに参集したかに思えた彼らだったが、意外な関係性が判明したり、過去の恨みが再燃したり、彼らがついていた嘘が次々と露見して、ロッジは風雲急を告げていく。
そして遂には殺人という最悪な事態が発生し、その後は雪崩を打つような展開に突入していく。
一体何が企てられ、誰が怪しいのかは早い段階で分かるが、8人の内誰が「クロ」で「シロ」なのかは終盤の展開で判明する。
美術は種田陽平、音楽はエンニオ・モリコーネ、70ミリフィルムで撮影と、タランティーノ監督らしい映画へのこだわりとバイオレンス・アクションに満ちた本作は、最後までとても刺激的だ!
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