インサイダーズ 内部者たちのレビュー・感想・評価
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やるなあ、韓国映画、イ・ビョンホン
偉そうに言えないが韓国の政治の世界は決して綺麗ものでは無いのか?(多分、日本も)
この映画が単に面白いだけで歴代1位の動員数に輝くだろうか?
国民も議員や金持ちの汚さを感じているからではないか?
きっとこの映画を見てスカッとしたかったのでは。
イ・ビョンホンは相変わらずかっこよく今やハリウッド・スターの感があるがこの映画でも存在感バリバリ。
物語も義と忠から裏切り、だましあい。代償もそれぞれ大きい。
しかし最後は観た者、みんながスカッとするエンディング。
イ・ビョンホンは検事より賢こかったんや。
今回も韓国映画に1本取られた。
二転三転のストーリー展開が圧倒的に面白くて驚愕。ラストエピソードで後味もさわやか。
原作ユン・テホ 、監督脚本ウ・ミンホによる2015年製作(130分/R15+)の韓国映画。
原題:Inside Men、配給:クロックワークス、劇場公開日:2016年3月11日。
原作は人気のWeb漫画家ユン・テホによる同名作とか。二転三転のストーリー展開がハリウッド映画の様に、否それ以上にエンタテイメントとして圧倒的に面白くて、ビックリ。原作が良いのか脚本が優れているのかは判然としないが、多分両方ともに良いのだろう。原作者とウ・ミンホ監督には注目で、韓国映画の世界へ向けてのパワーも感じさせられた。
韓国社会権力者の癒着・腐敗や学歴・コネ構造も痛烈に描かれていて、感心させられもした。権力者たちの美女を侍らしてのお遊びの醜悪さも強烈。主演の二人、イ・ビョンホンとチョ・スンウの演技もとても良かったし。最後のエピソードも秀逸で、とても心地良かった。
監督ウ・ミンホ、原作ユン・テホ、脚本ウ・ミンホ、撮影コ・ラクソン、美術チョ・ファソン、衣装チョ・サンギョン、音楽チョ・ヨンウク、アクション監督パク・ジョンリュル。
出演
アン・サングイ・ビョンホン、ウ・ジャンフンチョ・スンウ、イ・ガンヒペク・ユンシク、
チャン・ピルイ・ギョンヨン、オ・ヒョンスキム・ホンパ、パン捜査官チョ・ジェユン、
パク・ジョンパルペ・ソンウ、コ・サンチョルキム・デミョン。
ゴロツキとコネなし
スリリングなサスペンス、政界・財政界の暗部を絡めた社会派問題、バイオレンスやアクション…。
話の面白さに引き込まれ、男たちの野心や行く末から目が離せない。
THE韓国エンタメ。2015年(日本公開は2016年)の作品。評判の良さは聞いていたが、もっと早くに見ておけば良かった…。
でも今だからこそのリアルも感じる。事件の発端は、今日本のワイドショーを騒がしている“アレ”そのもの。
表向きは新聞社の主幹だが、政界・財政界に影響力を持つ策士、イ・ガンヒ。
その弟分として、悪事の数々をこなしてきた“ゴロツキ”アン・サング。
大統領選渦中。時期大統領の呼び声高い候補者に自動車会社会長から渡った裏金の存在を知ったサングは、これを強請の材料に成り上がりを目論むが、失敗。片腕を切られてしまう。
刑事から検事になったウ・ジャンフン。コネなど後ろ楯ナシ。彼も裏金ファイルを追うが、サングに横取りされた事により、左遷。
“ゴロツキ”と“コネなし”。苦汁を舐めさせられた男二人が再び相対す。
ジャンフンは一発逆転の策をサングに持ち掛けるが…。
政治家の大好物。裏金と権力。
それを全て、自分らのものに。
貪欲であればあるほど、並行して傲慢にもなっていく。
極め付けは、あの“接待”。笑い所ではあるだろうが、妙に生々しい。日本でも一時期“ノーパンしゃぶしゃぶ”とか流行ったっけ…。(流行ったのか…?)
何よりムカつくのは、部下や目下の者、さらには国民をも見下す言動。
飼い犬は主人のものを食べようとするな。
ジャンフンからどう言われようとも、ガンヒを信じていたサング。が、それが裏切られたと知った時…
もうただ黙って従うなんて思うな。
飼い犬…いや、ゴロツキにも譲れぬものがある。
スマートなスーツ姿に落ちぶれた風貌。男臭いワイルドさが滲み出る。韓国内の映画賞を総ナメにしたイ・ビョンホンのカッコ良さと熱演、魅力満載。
野心溢れるチョ・スンウ、義兄弟から敵対へ…ペク・ユンシクの存在感。
にしても韓国映画の権力者連中って、どうしてこうも悪徳&憎々しいのだろう。
キャスト陣の火花散る熱演も素晴らしいが、ウ・ミンホの手腕が特筆。
この時監督3作目。本作で一気にキャリアアップは間違いない。
サスペンス、アクション/バイオレンス、社会派と硬派のドラマを巧みにブレンドし、二転三転するストーリー展開。
イ・ビョンホンが脚本を読んで出演を即決し、『KCIA』でもタッグを組んだのも分かる。
裏金ファイルを隠し持っていたサング。こちらにとっては“核爆弾”。
これでガンヒや傲慢な権力者どもを一網打尽に出来る。
が、権力の防壁は強靭であった。
サングの悪事が暴かれ、窮地に。
長いものには巻かれろ。ジャンフンは奴らの下に入る。
あの“接待”にも参加。こんな事がバレたら…。
それが狙いだった。文字通りの潜入。映像にも収め、絶対的な証拠…いや、最強の武器。
全てを企てたのは…、言うまでもない。
ゴロツキとコネなし。蔑まされてきた反撃と男たちの熱き魂の意地を見よ!
こういう映画は韓国だな。
シナリオが良い。
使用後の歯間ブラシのアップは何なのだ?
さすが韓流映画!
悪者ばかりが登場するので、中盤までは盛り上がりに欠ける。 悪者が悪...
ゴロツキと言われた男の反撃の狼煙!!
冒頭部分のイ・ビョンホン演じる男性
アン・サンウが記者会見の途中で
黒い手袋を外したシーン、衝撃的でした。
ミライ自動車の裏金、不正を暴くつもりが
囚われの事態を招く結果となり、体を傷付けられる姿を見て、心が傷みました。
組織に雇われていたアン・サンウが、犬のように使われて物のように捨てられてしまうところが、残酷に見えてトラウマになりました。
しかし、アン・サンウの予測不能とも思える
『反撃の狼煙』が待ち受けていた!!
財閥、政治家、裏金に絡む人と組織の知らないところで亡くなった女性の悲しい最期が
ありました。
検事であるウ・ジャンフンと手を組み
1度は失敗に終わったかと思われましたが
策士ガンヒに立ち向かう姿!
組織の強い人間に対する復讐劇でした。
国民全体に流れた映像は、世間に不正を知らしめる結果となり、心身共に傷付きながら
引き換えになったものが、其処にありました。
【正義感と出世欲あれどコネ無き”小悪達”と韓国政治を牛耳る”極悪達”との騙し合い、駆け引きを絶妙に描いた作品。このような映画を公開できる韓国の映画界の反権力の姿勢は実に潔いと思った作品でもある。】
ー イ・ビョンホン主演作に外れなしの法則が見事過ぎるくらいに嵌った作品。
又、コネと学歴が無いゆえに、優秀ながらも出世の道を閉ざされた元刑事の検事チョ・スンウ演じるウ・ジャンフンの翻弄されつつも、イ・ビョンホン演じるヤクザ、アン・サングと共闘して行く姿は実に痺れる作品である。-
■財閥や政界の癒着を取り仕切る新聞社編集主幹イ・ガンヒ(ペク・ユンシク)のもと、彼に代わって悪事に手を染めるヤクザのアン・サング(イ・ビョンホン)。
だが、その時期大統領候補チャン・ピル(イ・ギョンヨン)へのミレ自動車からの裏金を証明するファイルを手にしたために彼はサングに裏切られ、片腕も切断される。
復讐に燃える彼に、ひとりのコネ無しだが優秀で出世欲溢れる検事チョ・スンウが近づく。
◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れてます。>
・冒頭、イキナリイ・ビョンホン演じるアン・サングが巨悪を告発するシーン。
ー こういう場での正装したイ・ビョンホンの存在感が凄い。そして、彼は多くの報道陣の前で、切断された手に装着している義手を見せるのである。わざわざ、外して。
掴みはバッチリである。-
・そして、過去のアン・サングが兄貴と慕うジャーナリストでありチャン・ピルとの繋がりがあるイ・ガンヒとの関係性が描かれる。
ー そこで描かれる大統領候補チャン・ピルや新聞社編集主幹イ・ガンヒの酒と女を愉しむ姿。この作品では常に(当時の)韓国の権力構造がこれでもかと言う位描かれるのである。
2016年の公開作なので、何とも言えないが韓国って(もしかしたら日本も)大統領に権力が集中する政治構成何だよね。
ご存じの通り2016年当時の韓国大統領は朴大統領であり、今では獄に繋がれている。
そもそも、韓国の大統領で暗殺、自死、逮捕されていない人の方が少ないのである。
それ故に今作中、頻繁に検事チョ・スンウが口にする、”賄賂、学歴、コネが幅を利かせる国、韓国”という言葉に対し、アン・サングが答える”そういう国で子供を育てたくはないな”と言う言葉が、韓国の庶民には響いたのではないかな。-
・アン・サングが兄貴と慕うジャーナリストでありチャン・ピルに裏切られ、右手を切断させるシーンからの、後半アン・サングがチャン・ピルの手を切断するシーン。
ー ここも、直接的には描かれない。最近、グロテスク過ぎる韓国ノワール映画を観ていたので、何故かホットする。映画はホラーでない限り、グロテスクなシーンを直接的に描く必要はないんだよな。-
・愚かしき、韓国のトップクラスで巨悪の老人たちの酒宴の姿。
・そして、コネ無く学歴が無い故に優秀ながらも出世できない検事チョ・スンウが、アン・サングに近づき、巨悪を暴こうとする姿。
ー ここも、検事チョ・スンウを決して正義感溢れる検事として敢えて描いていない点が実に巧いのである。-
<そして、全国民に拡散された”愚かしき、韓国のトップクラスで巨悪の老人たちの酒宴の姿”誰が撮ったかは観ていれば分かる。アン・サングが大切にしていた女性ウネが命を張って撮ったのである。
故に、あの拡散シーンはアン・サングの渾身の復讐のシーンなのである。(諸説あり)
このような映画を公開できる韓国の映画界の反権力の姿勢は実に潔い。(で、傑作多数あり。)
邦画で、個の様な映画で勝負しているメジャーな映画監督は、藤井道人監督のみである。(マイナーでは、大島新監督など多数いらっしやいます。)
韓国の反権力の姿勢を打ち出した映画には駄作はないのである。
勿論、イ・ビョンホン主演の作品にも、ほぼ駄作はないのである。>
痛快な映画を観れた
ケツ拭き合戦
カッコいいはずのイ・ビョンホンがどうしようもない汚れ役で、しかも右手には義手をはめているという衝撃的展開で始まった。韓国大統領選というと、どうしてもきな臭い裏事情が後を絶たないが、そうしたお国事情がリアリティを増している。最近の日本じゃこの手の映画はどうも作れないようだ。『新聞記者』はけっこう頑張ってたけど。
主要な人物は、ビョンホン演ずる“ゴロツキ”のアン・サング、彼の義兄弟で大手新聞“祖国日報”の主幹イ・ガンヒ(ペク・ユンシク)、そして腐敗した大統領選を追求する検事ウ・ジャンフン(チョ・スンウ)の3人。さらに金の亡者である大統領候補チャン・ピル(イ・ギョンヨン)と巨大自動車企業のオ会長。サングの部下でもあるパク社長(ペ・ソンウ)は残念ながら途中退場となった。
女性を集めての性的大宴会なんてのも開かれてたけど、これは接待目的じゃなく、ほとんど自分たちが楽しんでるだけ。性的な描写があるんだったら、政敵の描写もあっていいと思うがいかがなものか。所詮、与党なんてのものは政権の座に胡座をかいているので、裏では汚いことばかり。ゴロツキのアン・サングがまともに見えるくらいだ。
やっぱり隠しカメラや隠しマイクは重要だけど、命の危険を感じたときの自白は証拠にならないとか、ヤクザにしてはかなり凝った筋書きを用意していた。物書きであるマスコミも舌を巻くくらい。そして、コネのない検事が力がないというのもお国柄なのか、それとも我々が知らないだけなのか。色々と大変なんだな。まぁ、日本でも検事と新聞記者が麻雀やってたけど・・・
二転三転する終盤の展開はちょっとしびれた。ジャンフンはコネが欲しいと常々言ってたからなぁ~すっかり騙されたよ。そして、ウネは可哀想すぎる!元アイドルだなんて聞いてなかったよ。芸能人の自殺について盛り込むと、それこそ時間がかかっちまうからしょうがないか。
イ・ビョンホン
どの国にでもあるありふれた悪事。
人を意のままに動かしたい。なぜ、そんなことを欲してしまうのだろう。
検察と政治家と企業。そして実行者としての与太者。絆と裏切り。暴力に屈する正義。
ありふれていると言えばこんなにパターン化した物語はない。
しかしながら韓国がこのような飽き飽きするストーリーを何度も何度も映画にする。
模倣に勝る強さはないと頑なに信じて疑わぬこの国の映画人たち。
いつか本物になると思っているからだ。しかし偽物は所詮偽物でしかない。
ホンモノに代わってしまうときがあるとすれば、それは社会が変わってしまう時なのだろう。
そう、絵にかいたような現実が繰り返し起こっている社会だからだ。
日本が忘れてしまった探求心がこの国の若者にはまだ存在している。
そして、僕はまだまだヤルことがあることを実感させてくれるこの映画に拍手を送るのだ。
インサイドかアウトサイドか
爽快!
最後の10分まで、最近の日本を見てるような、韓国ドラマを見てるような。
政治、メディア、財閥の癒着。。
明らかにおかしいことが起きているのに、世間が正しく認識できない。。
不甲斐無いというかどうにも出来ない諦めみたいなものが滲み出てしまう。
この映画は内部告発者。納得の終わり方。最後笑顔になってしまうような。二人熱演に拍手!!
いい映画を見た。
面白いけど、、、
全58件中、1~20件目を表示