「よかった」ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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トマス・ウルフの小説があんまり面白そうな感じがしなかったせいか、パーキンスもウルフも応援したい気持ちにならなかった。最低の人格であっても本当に才能を感じさせてくれればきっともっと前のめりで見ることができたと思うので残念だ。『華麗なるギャッツビー』も映画で見ただけなのだが大して面白いとは思えない話で、小説ならもっといろいろと感じることができたのだろうか。
ニコール・キッドマンがこれ見よがしに薬を飲むのを「あんなのは芝居だ」と冷たくあしらっていたのはよかった。他人が見えていても自分は見えないものなのがよくわかる凄い場面だった。ただキッドマンは風格がありすぎて不安定な感じがせずメンヘラに全然見えない。初日と言うだけで、特に用もないのに劇場にいて自分をささえろと言うような感じはしなかった。
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