特捜部Q キジ殺しのレビュー・感想・評価
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救いはない
カールとアサド、秘書ちゃんが増えたシリーズ。
悪い男の子に惹かれてしまった十代の女の子。つるむようになり始めたから女の子キミーも凶暴に目覚める。次第にエスカレートしていく行為。薬物にSEXから…妊娠と彼女から悪い彼氏もドン引きとエスカレートして身バレから殺人に至り、通報から二十年、子どもを抱えて逃げますが幻覚に追われ、ついには逃げた元カレの仲間とカールに見つかり…と、観ていて思うのは、
悪いことは身に帰るんだよ、そんな男、顔と家柄だけじゃーん、でした。
共感は出来ません。イジメてた側の人間ですからね。
あの最後は彼女の怒りと本性である二面性から、それしかないよねと納得しかなかったです。
十代の友達関係はほんと大事なんだなと思いました。容赦ない脚本に唸るしかない。
けっこうよかった
前作の二人に秘書の女の子も加わってますますいい感じのチームになる。双子殺しの鍵を握る女性がホームレスのような暮らしをしていて、自分の人生をめちゃくちゃにした男がセレブ生活を送っているのはさぞたまらないことだろう。未解決事件がテーマだから、そうなのだろうけど、過去の行いが現在にいかに及んでいるのか、大それたことをしていなくて本当によかったと胸をなでおろす。主人公のカールが無鉄砲でかっこいい。
過激な暴力シーンばかりが目について食傷気味
本作から観ても特に支障はありませんが特捜部Q の成り立ちがらみもありますので一作目(檻の中の女)からの鑑賞をお勧めします。
性に奔放で暴力的な謎の女性キミーの登場により一作目よりミレニアムらしくなった、スタッフの本領発揮と言うことでしょう。
特捜部も今回は影が薄くキミーに振り回されるばかり、例によって早々に悪役は露呈するのでミステリー味は薄め、過激な暴力シーンばかりが目について食傷気味。
新任秘書もなかなか切れるし課長は良い人に悔い改めているから捜査に支障はない筈なのに令状も取らずに家宅捜索、カールのはみだしぶりは相変わらずなのだが猫を保護したり息子のことを気に掛けたりと多少人間味が出てきた分、弱体化したようだ。
原題Fasandaeberneも雉殺しだが劇中の狩りの獲物は縞馬、悪党どもはよほど狩りが好きなようで納屋には獲物とおぼしき動物が一杯檻に入っていたが雉は見かけなかった、雉は被害者たちの暗喩で「雉も鳴かずば撃たれまい」のことわざにあるようにデンマークでも「余計な事を言わなきゃ、そんな目に合わなかったのに」といった意味になるだろうか・・?
地味だがエロが良いアクセントに!!
前作に続き地味で真面目な作りですが、今作は時折入るエロティックなシーンが良いアクセントになっていると思います。どのシーンも綺麗に撮れており、特に森の中でお尻がプルルンと揺れるシーンは印象的でした。20年前の物語と交互に展開しますが、誰が現在の誰だかわかりづらいです。何か随分時間が余っているなと思ったら、ラストは予定調和な展開になり微妙でした。終盤の作り方は前作の方が良かったです。
サスペンス…
暗い雰囲気から始まり、序盤は退屈だったけど
見終わる頃には設定にひきこまれていた
過去現在のシーンがコロコロ変わったので
しばらく理解するのに時間がかかったし、
若かりし頃の登場人物が現在の人物と全然違うから、これだれだっけ?と混乱した
2時間ドラマを見ているようでしたが、
なんとも言えない面白い余韻のある映画でした
タイトルなし(ネタバレ)
『特捜部Q 檻の中の女』に続き、コペンハーゲン警察署のコールドケース捜査班"特捜部Q"の活躍を描く2作目。刑事カールの前に現れた不審な男。20年前の殺人事件を再捜査してくれと懇願する男をあしらって帰宅したカールだったが、翌朝その男が変死体で発見されたことを知る。彼は20年前に惨殺された双子の父親で元警察官、自室の机の上にはカール宛の私物が遺されていた。犯人は刑期を終えて既に出所している解決済の事件のはずが、聞き込みを続けるうちに背後にある寄宿学校の存在が浮かび上がり、殺人事件直後にその学校から失踪した少女キミーが事件の真相を知っているはずとカールは確信するが、彼らの他にも彼女を探す人物がいた。
抑制の効いた深い陰影のある映像で登場人物が抱える心の闇を浮き彫りにする丁寧な演出で前作以上に重厚なサスペンスに仕上がっており、邦題も敢えて奇をてらわぬ正攻法、映画配給サイドの丁寧な仕事にも頭が下がる傑作です。
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