劇場公開日 2016年2月27日

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「新規メンバー“キャット”」特捜部Q キジ殺し kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 新規メンバー“キャット”

2025年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

 特捜部Qの活躍を知り、直接カールに再捜査してくれと頼み込んできた老人ヤーアンスン。市警の元警部であり、子ども2人トーマスとマリーを殺され20年前に退職したらしい。しかし翌日、彼は浴槽で手首を切って亡くなった。犯人はビャーネ。精神障害ありとして3年で出所している。本人に確認すると、多額の報酬を得ている大物弁護士に支払う余裕など無さそうという違和感がプンプン・・・

 キアステンという女性の通報者を見つけたカール。通称キミー。彼女にハニートラップを仕掛けられた物理の先生クラウスや恋人だったホテル王のディトリウ、ウルレク、クルム弁護士などが捜査線上に浮かんでくるものの、中心となるのが目撃者キミーだ。

 今回は登場人物も多いし、過去映像の俳優も違うためややこしい。しかし、終盤には集約されてわかりやすくなっていく。20年前に連続して起きた寄宿学校の悲劇。一生を台無しにされたキミーの復讐劇が始まるのだった。

 それにしてもカールは無謀すぎ。令状を取らずに家宅侵入とか、何度も襲われて倒れているのに不屈の精神力を見せてくれる。20年前の事件であり、犯人も実刑を受けているから一事不再理なのに、このカールとアサドの執念は何なのだろう。社会的制裁も受けるはずの真犯人だけど、最後はさらに悲しい結末。動物園なのか?ここは。動物もいっぱい巻き込まれてしまった・・・ううう

kossy