リトル・バード 164マイルの恋のレビュー・感想・評価
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背伸びしたい女子
何の問題を抱えているのかがハッキリしていなくて反抗したり町を出たがったり。
相方はシッカリしているようだがアノ娘に固執し過ぎでラストも結局は傷ついて損しているのは相方で可愛いのも相方。
意外性を狙ったようなオチも観ているコッチ側は相方だろうと驚きもしない。
もうちょい二人の友情の亀裂や葛藤を巧く描かれていたら。
まさに思春期。2人の少女の危険な冒険。
【賛否両論チェック】
賛:思春期の逃避願望を赤裸々につづり、その顛末を淡々と描いていく。2人の対比も印象深い。
否:言ってしまえば「家出をするだけの映画」なので、人によっては退屈で眠くなるかも。
思春期を迎え、複雑な家庭環境や閉鎖的な地元の雰囲気に嫌気がさし、淡い恋を夢見て家出をしてしまう2人の少女。そんな2人の中でも、理性を保って家へと想いを馳せていくアリソンと、ただただ破滅へと突っ走ってしまうリリーの対比が、淡々と描かれていきます。
ただ、言ってしまうとそれだけの映画ともとれてしまうので、かなり退屈な印象も否めません。
思春期特有の葛藤に苛まれる、切ない作品に仕上がっています。
少女2人の友情物語
2011年1月サンダンス映画祭出品作品。
アメリカでは2012年8月末から3週間、
最初の2週は1スクリ-ン、次の1週は2スクリーンの限定公開だったらしい。
「164マイルの」ってあるからロード・ムービーかと思ったら、
さにあらず。
またまた邦題詐欺。
ニセモノの海=塩湖のほとりの田舎町で
窒息寸前の15歳の少女リリーとその親友アリソンの、
その町とホンモノの海があるLAを舞台とした
友情(と恋)の物語。
話の筋は、オーソドックス。
はっきり言って読める。
でも、少女2人のキャラと演技がいいので、
面白い。
だから結末も、読めちゃっても、いい。
(読み通りだった!という快感もあるしw)
2人の少女は、
「午後3時の女たち(Afternoon Delight)」にも出てた今売り出し中のジュノー・テンプルと、
UCLAになんと15歳で入学し17歳で卒業したという秀才ケイ・パナベイカー。
(出演時は2人ともたぶん19歳)
この2人が、上手い。
監督・脚本のエルジン・ジェームズは
元はボストンでネオ・ナチと闘うギャングスターだったらしく、
しかもこの映画の話が決まった直後に
その頃の罪(ネオ・ナチへの暴行と恐喝)で逮捕され、
映画が完成してサンダンス映画祭で上映された後
懲役1年の判決が出て刑務所に行ったんだそうな。
この映画の登場人物には、
ギャングになるまでの彼自身と彼の仲間が投影されているらしい。
それにしても邦題、
なぜ「164マイル」という半端な数字なんだ?(^_^;
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