「期待を裏切らない映画化でした!」ミュージアム にゃんころもちさんの映画レビュー(感想・評価)
期待を裏切らない映画化でした!
原作漫画が大好きで、映画化を楽しみにしていました!
原作3巻の内容がしっかりまとめられていて、
さらに映画オリジナルの要素もさりげなく織り交ぜられており、
原作ファンとして純粋に楽しむことができました。
原作での残酷な部分をどう実写化するのかドキドキしていましたが、
見せ方が工夫されていて、漫画の直接的な表現とはまた違った怖さ、不気味さを感じました。
また、オリジナルキャラクターである幹絵の存在に初めは「?」となりましたが、
最後にああいう演出を持ってくるためには必要だったのだな!と納得しました。
運動会の場面では「たしかに、この年齢であんな経験をしたらストレスからこうなってしまうのも無理もない」と思ったと同時に、
「もし彼と同様、幼少期の辛い出来事が原因で心に闇を抱えるようになってしまったら」と考えさせられました。
もちろん、「光線過敏症=猟奇殺人鬼となる要素」とは思っていませんが、
「ストレス性だった」という事で、「幼少期の彼と同じくらいの負荷がかかってしまった」と視覚的にわかりやすい演出に感じました。
最後に個人的な主張になりますが、原作付きの作品を鑑賞する際は、
「作品は生き物で、メディアミックスの度に姿を変えていく」という事を心に置きながら鑑賞しております。
映画ミュージアムは、巴先生の漫画という素材を元に、
監督・脚本・演出・演技それぞれの個性を感じる、非常に満足度の高い作品になっていたと感じました。
原作を読破していても次の展開にハラハラし、作品の世界に引き込まれる、
原作漫画の単純な映像化ではないこの映画を観ることが出来、とてもうれしく思います。
最高!!観れて良かった!!!!^▽^